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本格始動 3日前

「今日から、短期集中になるから…よろしくな」

「はぁい」

文化祭3日前。今日から授業がなくなり、文化祭シフトになる。

多分、最後の全員での打ち合わせになると思う。

「食堂は金曜日の2時からのセッティング」

「写真館は打ち合わせ終了後からセッティング開始」

「調理・店員班は再度シュミレーションをしておいて」

「金曜日は開店のマルシアに行ける人を募ります。詳しくは

会計の立山さんに聞いて下さい」

「土曜日以降も食材の買い出しがあるから、当番じゃない人は

1年1組で待機でお願いします」

「テンポがあまりにも忙しいと、急遽お願いすることがあるので

クラス名簿にヘルプで入ってもいい部署に丸をつけておいてね」

「当日まで後3日。他のクラスもかなり意識しているからね」

「絶対に成功するぞ」

「おぉ」



作業をするグループは早速作業開始になる。まずは私達の教室の

机を配置図通りに並べる。黒板にはしっかりと誰の机をどこに

置くか書いてあるから、時間にして5分で作業は終了。

その後は、各作業チームごとに集まって作業。

私達は調理チームと一緒に家庭科室に異動した。

もう一度全員で打ち合わせ。それと…当日出すメニューの試食。

今回は、私の家で作るのではなくて、諒君の家で昨日作らせて

貰って、今日運んだ形。

でも…いきなり押し掛けて迷惑じゃなかったのかな?ちょっと

不安になった私は諒君を呼ぶ。

「諒君、昨日は本当にごめんね」

「いいえ、平気ですよ。あの後母も機嫌が良かったので」

諒君のお母さんは、高校の1期生にあたる。大先輩だ。

しかも…ちょっとは名前が知られている作家さんでもある。

「お仕事の邪魔にならなかった?」

「大丈夫ですよ。文化祭前は仕事セーブしてますから」

流石。初代生徒会長。手際の良さは頭が上がらない。

私達の企画の不安も加藤先生に聞いたり、諒君のお母さんの

晴香さんに聞いたりしていた。

もう…諒君の家の方角に足を向けては眠れない。



「真美先輩、俺達は俺の家にいますね。後で皆に差し入れにきます」

諒君達、お茶担当は全員が諒君の家に行って最後の練習。

哲のお母さんである千沙子さんに相当皆しごかれたみたいだ。

私は何度か飲ませてもらったけれども…最初は本当に不味かった。

それが今はおいしいんだから…皆にお疲れ様っていいたい。

「じゃあ、残ったメンバーで、当日の家庭科室の状況を考えてみようか?」

私は当日の予定表を書いた模造紙を黒板に張りだした。

調理班の予定と店員班の予定。店員じゃない時間帯は、写真館のお手伝いか

調理班のお手伝いをすることにしている。

「とりあえず、包丁苦手な子は?正直に言おうね」

1年生から数人が手を挙げる。正直で微笑ましい。

「じゃあ、包丁持たなければいいよね?お皿に盛りつけるの苦手な子?」

さすがにそれはいないようだ。この子たちをバラバラにするのは

今の時点ではちょっとだけ気が引ける。

「一応、同じグループにするけど、忙しかったら変更するからね?

なるべく包丁は使わないようにするからね」

「すみません…ありがとうございます」

これで、なんとかなると思う。



その後は、店員の交代のタイミングを打ち合わせる。

あまりに込んできたら、女子は店員を一度はやることってルールに変更した。

一部の男子からクレームはきたけど、それは彼女がこのクラスにいる子のみ。

なので、彼女が店に出るときは、彼氏もお目付け役として店員になることで

カバーすることにした。そうすれば絡まれることはない。

竜也はまだ…皆に公表はしていないけれども、歴代の模擬店の販売記録を

更新しようと企んでいる。私や恵美ちゃんはその意向をくんで当日の負担に

ならない程度に用意を始めないといけない。

店員班の子達が衣装合わせたりするために一時的に更衣室に移動する。

私はその中には加わらず、恵美ちゃん達と打ち合わせを始める。



「冷蔵庫がとにかく使えるから、和食は金曜日に仕込めるだけ仕込もうか?」

「そうだね、はかりである程度計ってラップしておけばいいよね」

「和食は食券が完売するのを目標にしていて、ちょっと多めに仕込むから

その分を追加売り上げとして狙う予定」

「おにぎりはどうする?」

「炊き込みご飯のおにぎりと、普通の白いおにぎりでいいと思うよ。

それにトン汁を付ければ…最強じゃない?」

「そうだね。トン汁は当日のあさに煮込む?」

「前日は野菜の下ごしらえと、豚肉の解凍まででいいよ。販売開始は10時だから

皆はいつも通りに学校に来てくれればいいよ。多分、私が一番早く学校に来ると

思うから」

「真美…いいの?」

「うん、当日の7時に受付の作成があるんだ。でもすぐに終わるから、その後に

家庭科室で仕込むよ。前日に切ってあるから、後は豚肉だけでしょ?平気よ」

「それならば…頼もうかな。いい?」

「了解。それと洋食のサラダは…どうする?」

「野菜の値段が高いから…コールスローで回避しようと思ってる」

「そうだね、その方がいいかもね。洋食の方は、当日作業の方がいいから

日曜日の朝は皆には少しだけ早めに来て欲しいんだ」

「分かった。集合時間は?」

「うーん、8時でいいかな?」

「詳しくはこっちで調整するから。真美は実行委員の仕事しておいで」

今日は全校生徒にパンフレットの配布をしないといけない。

印刷業者の搬入が11時の予定で後10分で時間になる。

「じゃあ、よろしくね」

私は恵美ちゃんに頼むと、職員室に向かって走り出した。






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