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2週間前なのに…余裕かましてます

文化祭当日まで後2週間になった。

今日は、企画の最終確認の為、LHRは1年生と合同で最後の全体会合。

放課後の今は…約80人をまとめる為の部門担当のメンバーで

2週間前のチェック中。



「衣裳係は?」

「無事に全衣装を用意済み。エプロンはキャラものを使いたい子は

3枚ある中でローテーション使用。今は…着付けの練習中です」

衣裳係の責任者である恵美ちゃんが発言する。

これからの恵美ちゃんは弘樹君と一緒に調理グループを仕切る事に

なっている。



「展示物班は?」

「全部完了。いいクオリティーのものができたぜ。今から配るのは

大まかな展示物の概要な。」

そういって、私達にプリントを配ってくれた。

「へぇ…頑張ったんだね」

「来週、各クラスでこの事をお勉強しようか?折角だし」

「それ…いいね」

責任者のたっちぃが頑張ってくれたお陰だ。ここまで分かりやすく

簡潔に資料をまとめる能力は社会人になったら絶対に重宝される

と思う。



「大道具班は?」

「食堂は…小物を置いておく程度で、メーンは写真館に」

「時間は大丈夫そうか?」

「写真館には男子が食堂は女子が主に作業するようにした。

当日手が開いていたら…頼むな」

滝君が多分、一番忙しいんだと思う。サポートで展示物班が

帯同してくれている。滝君とたっちぃが打ち合わせをするために

教室で一緒にいる時間が増えてる気がする。



「飲食班か」

「えっと、調理グループは時間厳守でお願いします。

食材調達グループは必要な時は担任の車を有効活用してください。

店員グループは食券の回収方法検討中です。それと男子の一部が

お茶の入れ方をマスター中ですが、後一人交換要員が欲しいそうです。

誰かいませんか?」

「今は何人だ?俺もだろう?」

竜也は私に確認をする。

「今は4人なんだけども。念のためにもう一人欲しくってね」

「当日寒いとホットドリンクは出るからな」

「そうなのよ。メンバーになると申し訳ないけど、ちょっと厳しいけど

ティーインストラクターからおいしいお茶の入れ方講座を無料で

土曜日と日曜日に受けて貰います。その後は毎日練習として皆に

お茶を入れて貰う予定です。ちょっとハードなんだけども」

私は口を濁した。かなり…条件が厳しいけど、やるからにはきっちりと

やりたいから。



「条件は?」

「男子であること。にこやか笑顔があると嬉しいなぁ」

「女子のお茶係はないのかよ?」

「女子は…既にマスター済みです。夏休みに皆で特訓しましたよ」

女子は当然できるものと思われるだろうから…千沙子さんに頼んで

千沙子さんの夏休みに合わせて私の家で特訓したのだ。

「…でお茶の担当は1年生コンビニ任せてあるので竜也後で調整して」

「お前も…お茶淹れられるようになったんだ」

「えぇ、お陰さまでね」

竜也がからかうように私に言うので、皮肉を込めて返してやる。



「それと一番の問題なんだけども、とにかく今回の企画は卵を

大量に使うのね。だから、10時にマルシアがオープンするから、

そのタイミングで一人1パック卵を買って欲しいのよ」

「限定200個98円を狙ってるんだな」

「当然。ただ、冷蔵庫の使用ができるから金曜日にも買い物に

行ける人には行って欲しいの」

「成程ね。これは手が空いている人を中心に頼もうか」

「それがいいかもな。そこのところは3日前からの朝のHRで募れば

いいだろう」

「それと…乾物や調味料は…そこそこ安く仕入れることができました

納品は前日に手配をかけてあります。搬入作業で男子に協力を

お願いします」



そんな調子で、各作業の確認をした上で、問題点をあげていく。

通常のクラスの倍の人数を動かすのだから、この運営部隊が

きちんと意思疎通をしていないと問題が起きてしまう。

今のところ…問題になりそうなトラブルは起こらない。

きちんと皆が分担できるようにしていると思う。

少し負担がかかっている恵美ちゃんとか哲とか竜也には…

申し訳ないとは思うんだけども。



「当日まで後2週間だから、ゆっくりでもいいから着実にこなして

いこうな」

「よろしくな」

「本当にもう少しだね」

「来年も皆で…無理か」

歩美が言った一言で一瞬クラスは静まった。

「来年はクラスでなくて…有志で企画やるか?」

竜也が助け船を出した。来年は進路別のクラス構成になるから

文系と理系以外にも国立と私立でもクラスが違う。

歩美は…確実に私立文系に進むんじゃないかな。

「とりあえず、全体としてはお開きにしようか」

「お疲れ様です」

私達は全体会議を終了させた。

後は個人的に調整をしたい係りと打ち合わせる。

私は恵美ちゃんを呼ぼうとして席を立った。

その時…私の視界がぐにゃりと歪んだ気がした。

まっすぐ立っていられなくって…私は意識を手放した。

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