休みの前には確認しましょう
「じゃあ、夏休みに手分けするんだな」
「あぁ、しっかり取材するぜ」
「あのね…必要なのはキッチンとダイニングとリビングだからね」
「そうだぞ。寝室なんか乱入するなよ」
夏休み前の最後の企画会議。今回は大道具班が先生の家に行くと
言うので、必要事項の最終確認。
「小道具はどうする?」
「いわゆる奥さま雑誌は私がもってるからそれをラックに収納」
「赤ちゃん道具とかは?」
相変わらず、アイデアはつきない。
「そうだな。使わない品物をディスプレイにお借りししようか?」
先生達貸してくれるのかな?ちょっと不安になる。
「…で、アンケートの内容はどうなった?」
「とりあえず、結婚して良かった事と、結婚して知った事をは
外せないよな?」
「後…セクシャルは話は聞いちゃダメだからね?」
そこのところもしっかりと釘をさした。
「分かってるよ」
「セクハラ発言したら…裸エプロンで接客だからね?いい?」
「わっ、分かりました」
そんなに裸エプロン風は嫌なわけですか、そうですか。
密かにまだ諦めきれない自分がいる。
「女子のエプロンはどうなった?」
「それはもう終わったわよ。で、恵美ちゃんが保管してくれてる」
私達は作業工程表を確認している。
もう終わった作業は赤く×が付いている。一覧表にはどんどん増えてくる
赤い印。
「夏休みはどうする?何かやるか?」
「特にいらないと思う。食券の方はPC室を使って必要な文を作っておくよ。
どうせ、パンフレットの原稿をあげたりしないといけないから」
基本的に夏休みは活動しなくてもいいんだけども、9月に作業している時間が
取れる自信がないから、私は先に進めておこうと思っていた。
「パンフレットはいつ業者に印刷を手配するんだ?」
「お彼岸の後かな?それまでに全クラスが原稿をだしてくれるかだけど」
「出ないところはどうするんだ?」
「最悪、私が作った原稿を採用することで、実行委員は承認してるよ」
「その原稿って…もしかして…」
「超シンプル仕様ですけど?」
去年もその作業をやっていた私は去年の原稿をちょっと訂正したものを
もう既に用意してある。
「あぁ、文字予告のみのシンプル仕様ね」
「〆切りを守れない人が悪いんだから。最低限の情報をアップじゃ…
いけないの?」
「俺らのクラスは?」
「大丈夫。歩美がコンセプトが伝わるものを書いてくれるって」
皆はホッとしているようだ。まぁ、気持ちは分かるけれどもね。
「9月になったら作業が一気に進むから、頑張ろうな」
「そうだね。本当によろしくね」
私達は夏休み前の会議をお開きにした。




