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エプロンを作ろう

何とかメニューも決まって、無事に学校から予算も頂けた。

とりあえず、今から作業開始した方がいいものは何か考えた。

結果…ポスターの作成と、エプロンの製作。

ポスターは歩美が自宅で書き上げるというので、下絵を

見せてくれた。この下絵…パステル画なんだけど…これでも

十分と思える位。歩美の絵はコンクールの常連。

本当は絵をやりたいんだろうけど…将来どうするんだろう?



今日は、夏休み直前の実力テストの最終日。無事に終わって開放感に

ひたりつつ、私とたっちぃと恵美ちゃんでエプロンの生地を買いに

来ている。

結局、白いフリフリを使う子と市販のキャラものを買う子に別れた。

…で、結局デザインは胸の上の方からフリフリするものに。

ちょっと前に恵美ちゃんにお願いした…裸エプロン風が彼がいる子に

頼んでやって貰ったら全員好評だったからね。

やっぱり…そういうのって男のロマンなんですか?仕様ですか?



なので、白いフリフリの子たちは30分だけキャミソール+ホットパンツで

店員をすることを決めた。前から見れば…裸エプロン風だもの。

男子の方は、逆に黒いエプロンにした。

お茶係の哲の家にあったのが、黒いソムリエエプロンだったから

そっちに統一することにした。

ただ…男子の裸風味エプロンは却下されてしまった。

どうして?男女平等でしょう?

割れた腹筋のチラ見せは萌えると思うのに…。



「なんか…かなり安く買えたね」

「うん、恵美ちゃんはいい奥さんになれるよ」

「そうなれるといいけどね…。実際は家庭科部は弱小部だから予算が

あんまり付かなくってね」

「文化祭の方はどうするの?」

「今年はファッションショーをやるの。見に来てというかモデルして?」

「竜也に依頼して調整してもらおうか?」

私達はまだ3カ月先の話をしている。

「もう…半分終わったね」

「うん…企画自体はかなり早くしていたからね」

「今度はどうしようか?」

「大道具班が手分けして、結婚している先生の元に押し掛けるって」

「先生…可哀想…」

「その時、掲示物班から依頼のアンケートを聞いてくるって言ってた」

「それ…なんて…罰ゲーム」

「本当だよね。私先生になるの考えちゃうな」

私はポツリと呟いた。



「真美も先生になりたいの?」

口を開いたのは恵美ちゃんだった。恵美ちゃんも先生志望なんだ。

「うん、私は体育の先生になりたいんだ」

「えぇっ!!体育なの?」

「学年一の学力が体育教師なんて…もったいない」

「いいの。夢なんだもの。…で恵美ちゃんは?」

「私は中学校の家庭科の先生になりたいな」

「恵美ちゃんはすごく似合ってるよ」

「たっちぃは?」

「私は…普通にOLかなぁ?ごめん現実的で」

「問題はどんなOLになるかでしょう?」

「うん、私は…秘書になりたいなぁ。多分向いているような気がする」

「それは似合いそう。パリッとスーツ着てね」

その後のスケジュールの確認をして私達はターミナル駅で別れた。

見上げる空はどんよりしていた1か月前と違って夏色の含んでいた。



後…3か月したら…皆で過ごす最後の文化祭が始まる。

自然と握った拳に力が入るのだった。

恵美ちゃんと弘樹は「バレンタイン狂想曲」のチョコチップマフィンの二人になります。

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