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黄金色のお菓子は好きですか?

「おはよう。昨日はごめんね」

結局、昨日は学校を休んで一日寝ていた。

そのせいか、今日の体はすっきりとしている。

「お前に負担が大きかったんだな。悪い」

「今度は皆でちゃんと分けるからね。今までありがと」

竜也と歩美が私の側に来てくれた。

「そう言えば…昨日会議だったでしょ?」

「千沙子さんの方は俺が進めたけど、良かったか?」

「竜也にメールした通りにしてくれれば問題ないよ」

「千沙子さんの方の返事は?」

結構、厳しいお願いをしたから実は少し不安だった。

「会社の方もいいって返事…見るか?」

竜也が携帯の画面を見せてくれる。そこにはパックアップを

保障してくれる千沙子さんからのメールだった。

「それじゃあ、かなり原価が落とせるかもね」

「そっか。じゃあ、売り上げの見込みの計算できるな」

「そうそう、お前の食券のアイデア。あれ採用だから」

私が休んでいた間に話が大分進んでいるみたいだ。

「分かった。体育の時間にたっちぃに聞いてみるね」

「そうしてくれ。あいつも心配していたから」

私達はその後、他愛のない話をするのだった。



「さすがに今日は見学ね」

体育の時間。たっちぃと一緒に見学をしている。

たっちぃは入学してから体育をしない。正しくはドクターストップを

かけられてる。

「経過はどうなの?」

「今度の検査で…走る事はできるかもしれないんだ」

「そっか。良かったね。成功して本当に良かった」

「あの時の皆には感謝しているよ」

たっちぃは小声で言った。大学病院で高1で手術する事が決まっていた

彼女は検査とかで通院するのに便利だと言う理由でこの学校を選んだという。

確かに…大学病院は正門からだと歩いて3分。敷地だとグラントの隣になる。

手術も夏休み入ってすぐにできるように準備していたという。

元々は陸上をやっていたという彼女の走りを見られるということが嬉しかった。

自然に顔が綻ぶ。

「何、笑ってるの?」

「…内緒。その時がきたら教える」

私はわざとはぐらかした。その後、私達は企画の事について確認をした。

次に進めなくてはならない事が何であるか確認するために。



「真美…ちょっとこれ着てよ」

昼休み。お昼を食べ終わった私を恵美ちゃんが捕まえる。

恵美ちゃんの手には紙袋…。ひょっとして…。

「企画が通って嬉しくなって詩作品作っちゃった」

恵美ちゃんははにかんだ顔をする。

「恵美…お前が着ろよ」

横では恵美ちゃんの彼氏の弘樹君が少しだけ…拗ねてる気がする。

「弘樹…私は真美をイメージして作ったのよ。分かってね」

恵美ちゃんはそう言って、弘樹君を諌める。

交際2年を超えたカップルの余裕を感じさせられる。

恵美ちゃんは弘樹君の胃袋をがっちりと掴んでるらしい。

それなら…私でも…やれそうな気がする。

今度から師匠と呼ばせてもらおう(陰でね)。

恵美ちゃんから預かったエプロンを広げてみる。

真っ白い、コットンのエプロン。縁には白いレースが贅沢に使われていて

フリフリしている。普通の子なら一度はあこがれると思う。

私が試着していて、気がついた教室にいる皆が集まってくる。



「流石、家庭科部部長」

「これ…ヤバくね?」

「メイドとかより受けるかもな」

男子が口々に言っているのを見て…ちょっと思いついた。

このエプロンの下をキャミワンピ(しかもミニ)にしたら…

ビジュアルが裸エプロンにならないかな?

ちょっとサンプル意見が欲しいなあ。そんな時に私は弘樹君と目が合った。

「ねぇ…恵美。お願いがあるの」

「何…真美?」

「当日のサプライズとしてね…」

私は今の企みを恵美ちゃんに耳打ちする」

「ねぇ、反応が知りたいの。弘樹君の前でやってみて?」

「当日はそれをしないとダメ?」

「恵美ちゃんは店員さんじゃないでしょ?」

「そうだった。面白そうだからやってみる。けれども…真美ってかなり

あくどいというか、エグイ企画考えるわね」

「それで儲かるのなら…カップル限定の時間を作ればいいんじゃない?

お主も好きよぉ…ヒョッヒョッヒョ…」

「真美…それ…怖いから止めて」

恵美ちゃんは少し怯えているみたいだった。

「あっ、でも弘樹君の前ではやってね」

「やるけど…逆もあっても良くない?上半身なしで、ソムリエエプロンだけとか」

恵美ちゃん…そっちの方が…ヤバくないですか?

「面白いわね、最悪…写真館企画として採用かもね」

私達は顔を見合わせて笑いあった。



私が試着したエプロンは皆の意見を出して、メーンは白エプロンで人によっては

キャラクターエプロンを用意することにした。

恵美ちゃんと私の腹黒い計画はまだ…誰も知らない。ヒョッヒョッヒョッ…

ネット通販で購入経験がありますよ。黄金色のお菓子。

なんだそれ?という方は検索して下さい。


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