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 期日前投票に「不正」は存在するのか?

作者: 中将

◇身分証明しなくても投票できることが問題



筆者:

 前回の衆議院選挙では

 全有権者の20.11%にあたる2095万人余りが利用し、2004年に約717万人(投票者の12.4%)13年は約1294万人(同23.6%)と比べると利用が右肩上がりで拡大しています。


 また、今回の投票日が連休の中日であるために期日前投票がなおさら注目されていることでしょう。


 しかし期日前投票には「不正投票」があると言われています。

 NHKの調査では2割の方が「不正選挙がある」と回答しているそうです。


 今回はこれについて前回の衆議院選挙でも触れた話題なのですが、改めて個人的な意見を述べていこうと思います。



質問者:

 そもそもどうして期日前投票に不正選挙があると言われているんですか?



筆者:

 これは期日前投票の“性質”として疑問視されているところがあるからです。


 基本的には期日前投票所に期日前投票券を提示して手続きを行う事が原則です。


 しかし、投票券が無くても住所・氏名・生年月日等の名簿と照合すれば投票できる(しかも身分証明書が無くてもいい)ところもあるのです。


 これは地方自治体によって身分証明書の提示を要求されるところもあるのですが、今のところそう言った確認手続きが無い地域の方が多いようなのです。



質問者:

 確かに、身分証明書無しで投票できるのはどうなのかなと思いますよね……。



筆者:

 これは選挙日当日の投票でも言えることですが、

 投票をスムーズにするためにマイナンバーカードって活用されるはずなんですね。


 ところが、利権のための制度やカードのためか、本人確認をスムーズにするといった施策が出てきませんね。


 こうした投票の様相が疑問を持たれる一因だと思います。



◇それでも期日前で「大きく不正」は出来ない



質問者:

 期日前投票で先に「券を忘れた」と投票して、その後に券を使って投票するなどの二重投票は可能なんでしょうか?



筆者:

 それは無理ですよ。

 僕は勿論実際にやったことは無いのですが、そう言った2重で投票をしようとした際に投票受付の段階で「投票済み」と警告がなされるようです。


 ただ、生年月日さえわかれば年齢帯が同じ人が本人に成りすまして投票し、それが投票に行かない方だと騒動にもならない――と言ったことはゼロでは無いと思います。


 そのために、知り合ったばかりの方に住所や生年月日を教えたりしてはいけませんし、懸念があるのであればなるべく早く期日前投票に行った方が良いです。


 ですが、なりすまし投票(詐偽投票)は公職選挙法違反で、2年以下の禁錮または30万円以下の罰金に加え、5~10年の公民権停止がありますから、そのリスクを背負ってまでやる人がそんなにいるとは思えないです。


 ただ、価値観が壊れている人で候補者又は自分が推す党にどうしても勝って欲しい人はやるのかもしれませんね。



◇保管している票を書き換えることや票集計の操作はもっと難しい



質問者:

 ゼロでは無いですけど、不可能でも無いというところは何とも言えませんね……。


 期日前投票の票が書き換えられるのではないかと言うお話もあるのですがそれについてはどうなんでしょうか?



筆者:

 「なりすまし投票」よりも票の書き換えの方が難しいですね。


 投票所が締め切った後に、投票所の責任者が投票口を閉じて南京錠をかけ、

 その南京錠を投票箱のふたに付けた二つの鍵と一緒に封筒に入れ、責任者と投票立会人2人の計3人が「封印」を示すハンコを押す必要があるようです。


 これらの人間を全員買収すれば「理論的に不可能ではない」ことなんですけど、大々的に行ったというその証拠は発見されていません。



質問者:

 そう言った管理がされてるならまだ安心ですね。


 もう一つ、投票集計機「ムサシ」によって不正選挙が行われているというお話についてはどう思われますか?



筆者:

 基本的にはあり得ないと思いますよ。


 確かに独裁国家の選挙では投票機械が集計で――という事がありますが、

 投票機器で不正出来るなら石破首相の政策がブレブレになることとかは無く、「余裕」だと思いますからね。


 また投票機によって分類された投票用紙は、一度集計装置から取り出した後に、担当者によって同一候補の有効票であるのかどうか、必ず確認されるのです。


 仮に機械が不正な分類をしたところで、最終的には人間による確認作業が義務付けられているために二重チェックがされています。



質問者:

 機械だけで無く手作業もあるならミスや不正の可能性は低そうですね。


 そして、「不正選挙」があるなら世論のことなんて全く気にしないと思いますね……。



筆者:

 過去の判例では小規模の選挙買収や1人の人が他人の投票券を使って何回も投票などと言った事件がありますが、

 投票集計機と手で数えたものが大きく不一致があったという話は聞いたことがありません。


 監視する人を民間から募集していますし、買収するには1選挙区当たり何十人も買収しなくてはいけません。


 それだけ買収すれば1人ぐらい告発しそうなものですが、信憑性のある告発も聞きません。


 少ない数の票の不正で逮捕され立件されたケースは存在しますけど、

 それが選挙結果に大きく影響を及ぼしたケースは確認されていませんね。



質問者:

 ボールペンで書かないと書き換えられる……みたいな話についてはどうなんでしょうか?



筆者:

 ボールペンだと他の投票用紙でインクが薄れてしまう可能性があるために鉛筆であるそうです。


 むしろ「ボールペンだと無効票になるリスクがある」ためにそこを留意しましょう。


 それでもボールペンで投票したいと思われる方がいても、必ず投票所で持参したボールペンで書けるか聞いておきましょう。中にはそう言った持ち込みが不可だと言われるところもあるそうですからね。



◇「20時に当選確実」について



質問者:

 投票所が締め切った直後の20時に当確が出る――いわゆる開票率0%の「ゼロ打ち当確」が不正選挙だという話はどうですか?



筆者:

 あれも世論調査や投票所での出口調査を参考にしていますから、差にして2位と10%以上得票差が無いと出ないと思います。


 だから「ゼロ打ち」で当選確実が出てそのままなんですね。不正があってすぐに結果が出ているという事では無いです。


 この点はマスコミの事前の調査の乖離がどんどん出てくると「ゼロ打ち」もミスる可能性がありますけど、現時点ではそう言ったケースは無いようです。



◇得票が急激に増えるのはどうしてか?



質問者:

 23年千葉の衆院補選では「○○ジャンプ」と言う、ある人だけ一気に票が増えたという話もあったんですけどそれについてはどうなんですか?



筆者:

 突然特定の人に票が増えることがある現象は異常では無いか? と言うご質問ですね。


 基本的には選挙管理委員会に届け出た名前で無いと1票として認められないのですが、書き間違えたりして届け出た名前と違うと「疑問票」とした保留されることがあるようなのです。


 基本的にそのようなことが無いように難読漢字、複数のパターンがある字などは平仮名で申請します。


 しかし、「ジャンプ疑惑の方」はハーフでカタカナだったために、その対策も及ばず、数多くの書き間違えの「疑問票」がある時に一気に認められたという事のようです。



質問者:

 へぇ……そう言う事があるんですね。

 帰化された方とかだとカタカナの場合もありますからね……。


 帰化でアッサリと立候補できる制度も問題な気もしますけど……。



筆者:

 「どこかから持ってきた投票用紙」が加えられているのではないか? と言う話もありますが、それも「専用の投票用紙」を使っている上に、選挙のたびに少しずつ違うようです。そしてこの投票用紙も管理されています。

 そのために「ジャンプ」と言う事も限りなくゼロだと思いますよ。


 基本的に「日本で大きな不正選挙がある」と言う人たちは裁判で勝てるほどの証拠を持っていないので、真に受けない方が良いと思います。


 確かに全く問題や不正が無いとは思いませんが、「怪しい」ぐらいでは基本的に告発することは難しいのです。



◇「日本に不正選挙がある」と言う情報を流しているのは誰か?



質問者:

 しかし、大きく選挙結果を変えられる可能性が低そうなのに、「不正選挙」情報を流しているのは誰なんでしょうか……。



筆者:

 こういった論調が広がっているのは僕も確証のある証拠は無いですが、

 「心理的障壁」を作らせて投票に行かせないために存在しているのではないかなと思います。


 こういった情報を見ている人は選挙結果に疑問を持ったり、反政府的な価値観の人が多いと思います。そう言う人たちに向けての「情報工作」であるように思います


 反政府的な人が投票に行った際に政権側に投票するとは思えません。

 そうなると、「投票させないこと」がプラスになるんです。


 これも証拠は無いですが、官房機密費など「裏金的なモノ」からお金が出ているかもしれませんね。行き先が分からないお金は証明できない分強いですしね。


 投票に行かなくて誰が一番得をするのか? を考えた時に一番得なのは組織票が非常に強い自公側ですからね。



質問者:

 うーん、何とも言えないですけど投票率が上がると組織票をフル活用できないですし、

 初の連休の中日に投票日が組まれたりすることを考えたらちょっと邪推しちゃいますよね……。


 「不正選挙がある」と思えば「投票に行っても無駄だ」と言う気持ちになって投票に行かなくなる可能性もありますからね……。



筆者:

 勿論、政府に不満を持つ方たちの「妄想」かもしれません(アテンションエコノミーで儲けもありますし)。


 例えば「集会にたくさん人が来たのに票が全然入っていない! だから不正選挙だ!」とおっしゃられる方がたまにおられます。


 でも、集会は市民ホールなどで400人満杯埋めたのが20回あったとしても8000人にしかなりません。


 勿論8000人集めるのは大変ですし、凄いことだと思います。


 しかし、市長に当選するには何万票も必要ですし、国会議員であれば20万票や50万票必要なところもあります(その地区の有権者じゃない人たちがいる可能性だってある)。


 それを考えれば8000や1万集めるのは大変で凄いことですが、当選ラインと比べると「身内だけで盛り上がっている数字」に過ぎず、「そこにいない多くの無党派層」や「組織票の人たち」には全く響いていないんです。



質問者:

 なるほど、そこにいない人たちの方が圧倒的に多いですからね……。


 当選している側が集まっていなかったりするとなおさら結果を認めたくないのかもしれませんね……。



筆者:

 既得権益者(当選回数が多い人)や有名人が有利なのは「知っている名前だから書く」と言う深く考えていない人たちの票が集まるからだと思いますよ。


 もっとも「不正選挙」というのは全く防ぐことは出来ないと思います。

 ただ、それは「微々たる数字」で結果を覆すほどではないとも同時に思います。


 ですので、自らの票は必ず反映されますので安心して投票に行って下さればと思います。



質問者:

 選挙権を放棄するほどのことでは無いという事ですね……。



筆者:

 後、度々言っていますけど、投票に行っても政治は変わらないことはありますけど、

 政治が変わるためには投票に行かなくてはなりません。


 一人一人が「でも1票じゃ変わらないし……」と言って貴重な選挙権を放棄し続ける限り、世の中は決して良くなりません。


 幸い、今はネットでどの党がどういう主張をしているのか? について比較するサイト(JAPAN CHOICEなど)がありますので、そういったところで自分の考えと近いところはどこか? について考えていただければと思いますね。


 と言う事で今後も、こういった政治や経済について個人的な意見を発信していきますのでどうぞご覧ください。

※僕自身の参院選挙どこに入れた方が良いかの考えはhttps://ncode.syosetu.com/n2389ks/ こちらに書いてありますのでよろしければご覧ください。

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