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ちょっと品性疑った

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ラーメン食べてる時、大抵理性無いんですよ。

惚れた物は遠ざかる。という人生を送っている。

行き付けの店は閉店した。ついこの間食べに行った〇浜ラーメンは何か知らんけど休業だった。営業時間が書かれた白い紙がペタっと扉に貼ってあったから、きっと何かあったと言う事で受け流した。嘘である。おもくそ根に持って店を探しまくった。

そして本日、時間の都合が合ったので、〇浜ラーメン系列の豚骨醤油を食べに来た。

「お客様、大変申し訳御座いません。ただいま機会の故障により、提供が遅れてしまうのですが、宜しいでしょうか?」

「良いんですよ〜。待ちますので!!」

外行きの、なるべく穏やかで品のある口調で返した。

え、だって此処逃したら間違いなく、閉店&知らん休業の嵐じゃん。絶対食べられないじゃん。そんなのヤダー!!!! 絶対ヤダーー!!!! こうなりゃ皿に齧り付く勢いで出されるまで待ってやる。

そんな性根逞しい否、卑しい私の本性を知らない店員さんは申し訳なさそうに去っていく。

そんな獣の本性剥き出しにしていると、ふと、辛味成分特有の、ツンとした匂いが鼻腔を掠めた。どうやら厨房で玉ねぎのみじん切りを行っているらしい。

……自慢だが私の鼻は頗る良い。二階で玉ねぎ切ろうが、一階で玉ねぎ切ろうが関係ない。直ぐに分かる犬みたいな嗅覚をしている。

それならまだ良い。全然良い。カウンターだし、前に誰も居ないし『此奴こましゃくれた顔してやがる』とか反感買わないし。ただタイミングが悪かった。

「お客様、本当に申し訳……御座いません!! まだ機械の調子がままならず、返金も対応させて戴きますので、本当に御遠慮なく!!」

「あ、本当に大丈夫ですので。待てるので!!」

顔に渦が巻いたような皺の寄った顔のまま返事をする。目も録に開けられない為、相手の表情は良く見えなかったが、声から分かる。多分引いてる。ゴメンネ!!

いや本当に、皿に齧り付いてでも食べたいだけなので、機械の故障はしょうがないので、そして私のブルドッグ顔負けの今の顔もしょうがないので、気にしないでいただけると。

あーでも玉ねぎやっぱキツイなー。ハンバーグ作る時皆どうしてんだろ。私、生涯自家製ハンバーグ作れんわ。買って焼くだけの簡単キット買うわ。

数分後に届けられたラーメンは、非常に懐かしい匂いを漂わせていた。こってり超濃厚豚骨醤油。匂いが最高なのでまず最初にやることは一つ。

麺を持つ。顔を近付ける。其れから。

――ずごー……ずごごごごご……。

掃除機のような音を立てて、前の馨しい超コッテリ豚骨醤油の匂いを肺に入れていく。

両脇にお人が居るが今の私は人間をやめているので、恥じらいもへったくれもない。何か『え、何コイツ……』みたいな空気を店内全体から感じるが、嗅げないのが寧ろ恥なので、無視無視。


こうして生き恥さらし捲るのを見返してみると、今までの私の言動はまだ人間だと理解が及ぶ。だからまだ大丈夫。多分!!

多分、四コマ漫画とかの方が映えそうな本日です。


皿に齧り着いても食べたい。

玉ねぎ落涙作用酷い。

顔が渦を巻いた。

吸引力は例年通り。


と言った欲望100を込めたお話。


食べられなかった事三ヶ月くらい根に持ってて、漸く食べれました。

玉ねぎのみじん切りしてる人、どうやって目を開けてるのか気になる本日です。

知人は『気合い』と帰ってきました。

彼奴らの落涙作用半端じゃ無いですからね。

同じ部屋にいるだけで、匂い飛んで来るんですよ。

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