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文句系エッセイまとめ

疑問:婚約破棄・パーティー追放モノ等々でざまぁされる人はなぜ異様に知性が低いのか

作者: よもぎ

なろうの書き手側、読み手側、どちら様へもケンカを売る意思はございません。

初手ですごく台無しなことを言うと頭が良いとざまぁされてくれないからなんですよね。


しかしこれで終わらせるつもりならまずエッセイとして纏めようとは思いません。

きちんとあれこれ考えた結果を提供いたします。ではレツゴー。






・周囲からの溺愛(優遇)に慣れて慢心しきっている

非常によく見かけます。

能力を伸ばす必要のある段階で、ちょっと躓いたとして、それを修正・矯正し導くのではなく、躓いた時点で足踏みをさせる「優しい虐待」で知性を成長させないという手法ですね。

追放モノであれば、この「優しい虐待」は、ざまぁをする主人公が無意識にしてしまっているケースがあります。快適な環境を与えた結果、それが当たり前となり、自分たちの実力なのだと勘違いと慢心を増幅させます。



・権力を振りかざして己の欲求を貫くことが常態化している

王侯貴族であれば己の権力の使い方、使い時を心得ているべきですが、常時振りかざしてしまい、周囲も止められないパターンですね。

パーティーものだとリーダーが主人公にこれをします。主人公もやめときゃいいのに従うものですから益々増長するわけです。



上記二つは最初期にガツンといっておけば良かったのに……と、作中で表現されることもあります。

ざまぁされる当人たちはといえば、後悔する場合としないで逆恨みする場合とで半々です。

この二つは大変扱いやすいので、皆様にとっては定番の理由付けなのじゃないでしょうか?

実際私もよく使います。特に説明しなくてもこのどちらかだろうなと匂わせれば知性の低いざまぁされ役が完成しますし。





では他に理由はないのか?それを追及していきましょう。


・知性低下を促す、そそのかす役の暗躍により知性が落ちる

恋愛モノでいえばヒロインちゃん(物語の主人公でなく「乙女ゲームのヒロイン」的存在)がこの役を買って出ます。

可愛い外見と無邪気なムーブで心をまず掴み、甘言を囁きかけることで残る壁を破壊します。

そうしたら後はヒロインちゃんのお花畑が感染し、頭がよかったはずのアイツがさすヒロBOTとなります。

それでいいのかヒロインちゃん。



・急激な評価の上昇に有頂天となり知性が落ちる

パーティー追放モノではこれ、よくありませんか?

主人公に支えられ、支えてもらった上での行動が最適化され、能力を限界まで使えるようになった結果、評価が鰻上りするわけです。

それを主人公のおかげ!と思わず、自分たちの実力!と思い込み、地味な役回りなことが多い主人公を追放するのです。

縁の下の力持ちって言葉知らねーのかよ!?



・生まれつき性格(と人間性)が終わっている

どれだけ周囲がマトモで、家族親族友人が矯正しようにも土台が腐ってるのでまるで意味がないパターンですね。これは大変書きやすいです。細かいディティールが必要ないので。

ただし現実味がないとか、キャラが薄っぺらいとか、そういった感想を抱かれることの多いパターンです。

主人公と縁付くことがまずおかしいパターンですからね。普通見えてる地雷は踏みませんから。周囲も避けて通れと言うでしょう。



パッと出てくるのはこの辺りでしょうか。

これまでに述べた味付けを基本として施し、その上であれこれ話をいじくり回すと世に出回る「ざまぁ」小説がスッと出来上がります。




最初に述べた通り、知性が高い場合はざまぁがしにくいです。

ですが決して低い知性とのみざまぁが合体するわけではありません。

教養があり、勉学に秀でていても、ざまぁされるケースは地味にあります。

爪が甘かったり、策に溺れたり、主人公の方が上手であったりするパターンですね。

このパターンは書き手が上手に描写出来るからこそ使える手です。



言ってみれば、低い知性のされ側は、程々の中ボスです。

お手軽かつイージーに倒せるし、事前準備は殆ど必要ありません。

読む側も気楽に読めるし、短編や中程度の長編で扱いやすいです。


しかし知性が高いされ側は、ラスボスです。

打ち倒すためには十分な準備が必要で、作戦だっていくつも考えないといけません。

読む側が「本当に倒せるのか?」と思う事も多々あり、倒すまでの過程が長くなるのでそれなりの長編である必要があります。


書き手側としてどちらが扱いやすいかというと、圧倒的に前者です。

乗り越える壁は高すぎると扱いきれず、主人公たちが諦めてしまうでしょう。

しかし、壁が低い場合は乗り越えるのが容易です。なんなら木っ端みじんにさえできます。



更に言うなら、読み手側はざまぁ難易度の高い知性が高いヤラレ役をもてはやしてはくれません。好む人もいるでしょうが、お手軽にヤラれてくれる知性の低いヤラレ役こそ望まれがちです。


知性が高い場合は主人公との物理的、あるいは精神的なバトルが長々と描写されてしまい、フラストレーションが溜まることが想定できます。

このバトルを楽しめるケースは稀です。書き手の腕の見せ所ですが、素人には難易度が高いのです。労力に見合わないと言ってもいいでしょう。



そうすると、話は冒頭に述べた通りのことになるわけです。

おバカさんをざまぁするのが一番手っ取り早いしお気軽だってコトです。

見る側も、分かりやすいでしょう?

こんなバカだからざまぁされるんだね!スッキリした!と読み終わることが出来ます。


知性が高い場合は「コイツとは分かり合えたかもしれねえ……」という何とも言えない気持ちが残りかねませんし、長いバトルを繰り広げた割に得られるカタルシスが物足りなく感じることもあります。

繰り返しますが、労力に見合いません。

知性が高くて面倒なヤラレ役を一人準備する労力で、おバカなヤラレ役を五人は準備できてしまいます。いや、十人かな?もっとかな?

書き手側はそういった事情もあって頭がいいキャラをヤラレ役にしません。したがりません。


では読み手側としては?と考えました。

読み手側のよもぎとなって考えた結果、話が妙に複雑にならないしおバカがヤラレ役になってくれたほうが楽しく読めるな、となりました。

時間に余裕があれば何十話、何百話に渡る婚約破棄・追放モノを読めますが、それは物理的な話であって、精神的に考えるとつらいものがあります。

それだけ長く続くということは、フラストレーションの溜まる展開も相応に長いわけです。

ざまぁはメインディッシュ扱いな以上、後半に来るでしょう。

そのメインを待ちながら読み進める気力を、強敵過ぎるヤラレ役が削ってくるな、と。




最終的な結論をまとめます。

頭がいいヤツとのバトルは難しくて書きたくないし読みたくない。

頭が悪いヤツとのバトルは簡単だから書きやすいし読みやすい。

書き手と読み手がかみ合って、お手軽なヤラレ役たちは知性を極端に低下させてきたわけですね。


もしあなたが「いやでもここまでのバカいるはずねえよ……」と思ったとして、これだけは言わせてください。



架空のお話なので、現実には起きないことが起きちゃうんだよ。不思議だね。でもそういうお話なんだ。




とってんぱらりのぷぅ。

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