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ルミナの制御しきれないチート技・スカーレット・ルミナスレイ

スカーレット・ルミナスレイ。

その力はあらゆる方向と場所に向かって無数の矢の如く光の雨霰と言わんばかりの攻撃を行う力。

さすれば五月雨といえば1番分かりやすい形だ。

スパーク現象を打ち消す力の稲光と稲妻をその光の矢が貫き吸収させ元凶である現象を起こす核を矢が射る。

そうする事でスパーク現象は消えて自然現象になりうる嵐などを追い払う。


ヒューーーン!

デュバババババ!


無数の光の矢はそのままスパーク現象で起こっていた稲光や稲妻を吸収し貫く。

そして周りに起こりそうになっていた嵐の予兆を上手く消し去るかのようにしてそれらも一掃するかのようにしてその力をも吸収する。


「はは、意味分からない力だけど…その力で周りに回復とかもしてくれるもんな。ある意味で言えばチートに近い力だよ。」


まぁ周りの奴らがそもそもダメージを負ってないからあまり意味がない力かもしれないが…それでも攻撃の方だけなら十分に事足りている。

主人公ならではの力だよな。


「それそれ!まだまだやれるわよ!」


「うっ…あれがルミナの力…」


「そうです。彼女の錬金術はアトリエの中でもトップになれる可能性のある力でもあります。その中でもあの強大な力は格別。まさに私達を導く女神ですね!」


え?俺はそんな事思ってないんだが…コイツそんな風に敬っていたのか……というよりルミナ愛がヤバいって話しなだけか。


「ふん!まぁアレは俺の幼馴染でもあるしな。その辺に関しては俺も鼻が高いってもんだよ。やっぱりお互いアトリエでの崇高が高い分相性もいいんだろうな。」


いや何でそうなるんですか。

単にガイウスは邪な気持ちしかないだけじゃないですか。

本当こんな人にルミナに誑かせることが万一あったらとんでもない事になりますね。


「………」


2人がルミナの事に対してやたらと推していると言う事がわかる。

私もあんな力を目の当たりにしたらそりゃあ当然私の力よりも何倍も凄い。

魔法と錬金術…まさかここまでの差があるなんて…


「あ、あれれ?あれれれ?」


「ど、どうしたんだ。ルミナの奴何だか様子が変だぞ。」


「ぐっ…うっ…」


「!?コルデリア。意識が戻ったのか。」


「い、一応は…でも、まだ、眠いかも。それに体の言う事が、効かない。」


後遺症か何かなんだろうな。

コルデリアの体は明らかに操られていた影響で感覚が麻痺になってしまっている。

だからコルデリアはどうにかして意識を保ちながら自制心を保とうとしている。


「無理はするなといいたいけれど…すまんアレをどうにか止める事はできるか?」


「私がというよりも、アレは私の中に爆発魔法の一種…つまり、心の中にある爆発させたい奴がいるから、力が暴走している。」


「スパーク現象なのに、コルデリアの魔法が暴走している?……だったら意識を失ったら止まるのか逆に?」


「はは、そうだったら、いいんだけど…残念だけど、私が意識を、保ってなくても…」


「そうだったな。スパーク現象はそのまま動き出している。コルデリアの意識がどうのこうのと関係はないんだ。…じゃあルミナの様子がおかしいのはいったいなんなんだ。」


「多分、お互いの力による反発がでかすぎて、あの人の力までもが、暴走しきってるんだと、思う…」


力の融合体か…でもスパーク現象で今のをルミナがやったら止まったというのは俺でも分かっている。

じゃあ何が原因で2つの力が暴走しているんだ。


「………は!そうかレベリングだ。」


「れべ、りんぐ?」


完全にぬかったぞ。

今のルミナにあんなヤバいスパーク現象を阻止する力なんてそもそも備えてなんかない。

あの力はルミナがスカーレット・ルミナスレイのレベルが3段階ぐらいまで上がらないとだめなんだ。

今の力だと段階が1という風にしかなってないはず…となればその力は暴走となって…


「ヤバいこのままだとルミナも自分の力に巻き込まれてしまう。」


だとしたらどうする。

ルミナの最強の力を暴走を止めたとしてもあの力は封じる力なんて俺にあるわけがない。

このゲームを熟知しても関わらないと決めた今だからこそこんな事が起こらないとそう信じていた。

なのに結果ぎこれって……


ラクトは密かに握っていたある物に気付きだしそれを手のひらからそっと開く。


「………スライム爆弾。……そうだ!コレだ!」


俺は握りしめたスライム爆弾をそのまま手に取ってルミナの方へ…暴走している杖を見る。


「一か八かにかけるしかないな。」


「へ?な、何?どう言う事?」


「少しだけ我慢してくれ…すぐに終わらせてくるから……あ、後色々とお前には言いたい事があるからな。この件が解決したら覚悟しておけよ。」


そう言ってラクトはそのままルミナの方へと走っていく。


「………ど、どうしよう。今ちょっと、ドキッとしちゃった、かも。はは、私、浅はかかな…こんな時に…」


そのままコルデリアはまだ意識を保とうとしてラクトが走っていくのを確認しながらゆっくりと口を開いてこう言う。


「………マーシャに、怒られちゃうかもしれないわね。」


ダダダダダダ!


「おやおやそんなに走ってどうするつもりなの?」


「邪魔だ小賢しい精霊目。」


「もう〜そんなに焦ったって事態が変わるわけじゃあるまいし…今更何をしようと無駄だと思うわよ。」


「お前はそうだろうな。でもな限りなく可能性というのはあちこちにあるんだよ。今の俺もそうだ…俺のアトリエで作った物や即興で作る錬金術の道具…それが今役に立とうとしているかもしれない。そんな可能性を少しでも使えるとしたらそれはもう本望じゃないか。」


「1つ言っておくけれど…お前自身が自分の首を絞めていると言う事に気付いているかしら?」


そんなの百も承知さ。

自ら関わろうとしないって言っておきながらこう言うことをする悪い癖。

マジで何やってんだろうとは思うよ。

……でもそれでも


「ルミナをここで死なせるよりかは何倍もマシなんだよ。」


「………」


そう聞いたエスカはそこで飛ぶのを止めてまだ走り続けるラクトの背中を見る。


「……はぁ〜全く嫌な性格をしているわよあの坊や…でもその頑張りだけは認めてあげるわ。あなたが勝手に自己犠牲しているんだもの…私が咎める理由もない。…だからせいぜいそのままルミナ同様お前も私の駒同然に働ければいいわ…まだ見ぬ私の操り人形さん。」


「はぁはぁ…はぁはぁ…」


ラクトはルミナのいる場所までいっきに近づく。

そしてラクトはルミナに向かってこう叫ぶ。


「ルミナ!」


「ふぇぇぇぇ、た、助けてラクト君。ち、力が勝手に暴走して制御できないよう。」


「全く少し自分の力ぐらい把握していけよな。」


そのまま俺は手に握りしめていたスライム爆弾をルミナの杖に向かって投げる。


ヒューン!

ボシャン!

べちゃ!


スライム爆弾はそのまま杖に接触し爆発して杖事そのスライムに巻き込まれる。

そして…


きゅ!

きゅ!

ぎゅーい!


爆発したスライム爆弾はあちこちに散らばり小型のスライムが出現しそのままスライム達は暴走したルミナの力を吸収し暴走を食い止める。


「ふぅ~危機一髪だな。」


「うぇ~~~~体中スライムまみれだよ~~~ふぇぇぇぇ。」


「いやそこは普通とめてくれてありがとうだろう。」


散らばったスライム達がルミナが使った力…スカーレット・ルミナスレイの力を…コルデリアが暴発した力を吸収したスカーレット・ルミナスレイを飲み込み、現在スライム達の中でひっきりなしに爆発をしていっている。


「よかった。てっきりスライム達がはじけ飛ぶかもしれないとばかり思っていたが…なんとか堪えられているみたいだな。」


ドシュン!

ぷく~

ドシュン!

ぷく~


まあガム風船みたいな感じでそれを膨らませているみたいで可愛いかんじではあるんだけどな。


「す、スライム…なんでこんなにいっぱいいるのですか?」


おっとここでアリシア達がくるか…いつも通り自分を装わないとだな。


「ああ、これは僕がやった錬金術の一種ですね。スライム爆弾といって投げて当たったらスライムが出てくるんですよ。それで一部の力を吸収してご飯のように食べる使用になっています。」


「へ~~にしてはルミナの方がやたらと淫らなカッコウになっているのは何ででしょうかね?」


「え?あ!」


よくよく見てみたらルミナに付着していたスライムの固形物がみるみると服を消化しつつ完全にヤバい姿となっていた。


「いやーーーー!こっち見ないで!」


「て、てめえまさかそういうのが目的でそのスライムを投げつけたっていうのか。見損なったぞラクト。」


「いやこれは完全に不可抗力ですって…」


嘘だろ。

一部のエネルギー吸収だけで外側の物を溶かす使用にはなってなかったはず。

なのにルミナの服がみるみると溶かされていってる。

どうしてなんだ。


「……憎たらしいボディだね。普通の体じゃないぐらいにムカつく。……というよりもその服もしかして何か錬金術で構成されたやつで作られてない?」


「え?それってどういう意味ですか?」


俺は急いで身に着けていた服の一部パーカーをルミナに渡して着てもらうようにそのまま前を見ずに受け渡す。


「う、うん。。普通に売ってる服を買ってそれを錬金術で合成させて作ったよ。冒険するために新調させたからそれなりに耐久をつけさせよう思ったのよ。………くんくん」


ルミナはそう言って自分の服のことについて説明しながらラクトから受け取ったパーカーを着て匂いを嗅ぐ。


「……だとしたらその服もそのスライムによって溶かされてしまうのは仕方がないね。単純にその服もスライムにとっては御馳走の賜りものだもの…」

「くんくん」


「そうだったんですね。てっきり強いエネルギー帯でしか吸収しかしないんだとばかり思っていました。そうか…それだとまだスライム爆弾での改良余地がありそうですね。」

「くんくん……はぁ~ラクト君の匂いがする~」


一人だけ少し離れた場所で妙な動きをする者にアリシアだけ顔を引き攣りながらどうすればいいか困惑していた。


ど、どうしましょうか。

うちのルミナが妙な性癖に目覚めた感があってちゅ、注意ができません。

というよりもどう対応すればいいか反応にこ、困ってしまいました。

これはコッソリ言うべきかどうか…他の方に気づかれてないのが不思議で仕方がありません。

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