暴走した魔法を止められるのは魔法使いでしかできない件について
エスカに言われ俺はある程度の持てる自分で即興で錬金術で作った物を揃えエスカが欲しがってるレアアイテムを求めてルミナ達が向かうモッグマッグの場所へと歩く。
「やっぱりアトリエで作った物を持ってくるのが1番だよな。即興で作れるとなるとやっぱりこの程度か…」
常に持っているワイヤーガンは然り…
手元でどうしても扱える物は…癇癪玉、スライム爆弾…そして、煙玉。
主に敵から避けるための道具やビビらせるような物しか作る事ができなかった。
当然と言えば当然だが…材料が足りなさすぎて今ある物はコレしか作れない。
「はぁ〜またあの力を使う場面が無ければいいんだけどな。」
「あら?あの力ってもしかして妙に赤黒くたぎっていた炎の剣の事を言ってるのかしら?」
「ああ、あの時はただガムシャラにあの力を使ったけれど…アレはそこまで俺の体に慣れてない力だ。それをまた使う事になれば正直言ってどうなるか色々と分からない。」
主に俺の腕が持ってかれてしまう可能性があるからな。
「ふ〜ん。わたしから見ればあの力…私の世界と似た力に似てるわね。」
「は?お前のいる世界と同じ力?……ちょっと待てお前のいる世界ってこことはまた別の世界にいるのか?」
「そうよ。私がこうやってあなたと話してはいるけれど、本体は別にあるわ。」
いやもちろん知ってはいるけれど…そう簡単に自分のいる世界とかって言われたら、こうやって違世界があるんだなとそう答える他ないだろう。
いくら内容をしていたとしても惚けるのもコレから俺が安全に暮らす為の保証になるからな。
「本体は別ね……まぁ今驚きはたけれど正直どうでもいいかな。」
「何ですって?」
「あ。もしかして気にさわった?興味がないって言葉にもしかして腹が立ったとか?」
「いえいえ寧ろその逆よ。お前中々に面白い奴ね。普通ならここで別世界はどこにある?とか何でそここから出てこない?みたいな質問がくるのが普通だと思うのだけれど?」
「俺は皆んなと違って普通じゃないからな。だからあまり気にはしない。寧ろ興味がないと言っても過言じゃない。」
「普通じゃない?ええそれは私からみても紛う事なき普通の人間じゃないって事はわかるわよ。ただお前にもそれなりに利用価値がありそうかなとそう思ったまでよ。」
やばエスカに俺が駒扱いみたいに思われてしまっている。
話が色々と横にズレて話してはいるが……ひとまずここから本題の話にとりかかろう。
「利用価値ね。となると今回のレアアイテム集めもその一環という事なのか?」
「ええそうね。だけどコレは私に限らずあなたにもメリットになり得る話しになるかもしれないわよ。さっきも言ったけれどお前はルミナ達と接触する機会を与えている。それに関してはお前は行動を必ず起こす事になる。それがどういう意味か分かるかしら?」
具体的な意図は読めないが少なくともエスカも俺と同じくあの2人の仲違いみたいはなってほしくないとそう思っているのか?
だとしたらエスカは俺の意図を汲み取ってくれている話しになる。
でもエスカがそこまでするメリットとはいったい…
「意味は分からないが…ひとまず考えている事は俺と似たような事かもしれないってのはなんとなくだけど想像はできた。」
「ふん!そんな適当な答えで私が納得するとでも思ってるのかしら?」
「いや適当になるだろう。俺とお前はお互い認識対象としてぬいぐるみと人間なんだ。コレをどう分かりあうっていうんだ。」
「あら以外にも正論な事を言うわね。同じ言葉を話しているんだからそこはちゃんと言葉で酌み交わしているのだし理解もしてくれていると思ったわ。」
「いやそっちの方が色々といい加減だろう。寧ろこっちの世界の人間を舐めてんじゃねぇのか。」
「やだやだコレだからお猿さんは困るわね。」
「お、お猿さんって…はぁまぁいいや。ここで意味の分からない事で言い争っても仕方がない。俺は俺のやり方でアイツらのサポートをする。お前は余計な事をするなよ。」
「あらら?本当に私の力無しでやるのかしら?お前の力だけじゃサポートなんて無理だと思うのけれどね。」
コイツどこまでも人間を下に見やがって。
ゲームだと謎ぬいぐるみキャラだけのはずが…
こうも関わるとめんどくさいとは……やっぱりアトリエゲームの世界線ではロクな事にならないな。
「お前のサポートありだと不安要素があるかもしれないだろう。それに何をどうするかの話を俺はまず聞いてすらないんだけどな。」
「あらら?それを今から話すのじゃなくて?」
「………いやその話をする暇は無さそうだな。」
ドッカン!
ドドン!
ズドン!
「あら?何か衝撃音みたいなのが聞こえるわね?もしかてもうドンパチし始めちゃったのかしら?」
単純に考えればモッグマッグを退治してでの爆発と考えるのが聡明だけど…あの爆発音は以前に神殿の中で聞いた爆発音と同じ……となると。
「コルデリアか!」
「!?だとしたら早いとこ急がないといけないわね。あの子達2人がやられてしまったらこの世界は終わりなのだから。」
「ああ、そうだな。……あ?」
今エスカはなんて言ったんだ?
この世界が終わる?……普段そんな事はいわないはずの言葉だ。
ここで世界が終わるなんて単語を出すとなるとエスカはルミナ達がこの世界の要である事をしっているのか?
もしくは単なる駒扱いがいなくなると言う意味での発言なのか……
「急ごう。」
爆発音がした場所へラクトとエスカは急いでルミナ達の所へと駆けつける。
そして現在ルミナ達の状況といえば…
ドッカン!
ズドン!
ドッカン!
「もう!どうしちゃったのコルデリア!」
「さっきからずっと様子がおかしいと思っていたけれど、何だか別人みたい。」
「は、はは、あはははは!壊れろ潰れろ!そして消えろ!」
いつものコルデリアじゃない。
何だか壊れた感じにも見える。
どういう事なの?
「もしかして、私が変に錬金術で格好をつけようとして、それで怒ってたりするのかな。」
「違う。そんなので怒ったりするほど小さな器じゃない。多分アレは…!?」
ゴゴゴゴゴゴ!
ヒュン!
ヒュン!
ガサゴソガサゴソガサゴソ!
コルデリアの杖の先に集まるマナの塊。
それはとてつもなく大きな魔力。
それをコルデリアは自覚していないのかどんどんと魔力を高めていく。
そしてそれを危機に感じたのかモッグマッグ達は地面を掘りながら住処を移動しようとして穴を掘る。
「コルデリアお願いだからその魔法止めて!じゃないと此処一帯が吹き飛ぶ!」
ギュギュギュギュン!
「だ、駄目みたい。完全に声が届いてないよ。」
「消す殺す消す殺す。」
さっきから何度もあの言葉を言っている。
誰かに言い聞かされてるみたいに死の言葉を発している。
今までそういった感じはなかったのに急にどうして…
「あ、ああ〜やっぱり無理だった。」
「え?」
「え?」
突然コルデリアから先程まで言っていた発言とは裏腹に何やらポツリと違う発言を発する。
それに驚く2人はそれとは別で彼女の目から流れる涙に驚いたのだ。
「ど、どういう事?自分から攻撃しといて何で涙を…」
「コレってもしかして…」
「ふ、2人とも無事か!」
急いで駆けつけてくるガイウスとアリシア。
「ガイウス!アリシアもどうしてここに!」
「どうしてって…たまたま近くにいて妙にド派手な爆発音がしたから駆けつけてきたんだよ。いったいどうなってんだ。」
「わ、分からない。あの子が…コルデリアが急に暴走したみたいなって魔法を放ってきたの…それで今は…」
「まずいですね。あの馬鹿でかい力の塊を放たれたら此処一帯吹き飛んでしまいますよ。」
「……くっ仕方がない少しだけどあの蓄積になった魔力を吸い取るしかない。」
「ああ?そんな事できるのかよ。」
「私にはできる。なんたってあの熱源帯だった場所も熱を吸い取って氷魔法の範囲を広げていたんだから。」
成る程。
あんなやたらと無理な芸当な力を使っていたと思ったらそういうわけだったのか……てかマーシャのやつ本当に凄い魔法使いなんじゃないのか。
「コルデリア!よく分からないけれど絶対止めて見せるから。」
マーシャはコルデリアの放とうとしている爆大な力の魔力を自分の魔力のエネルギーへと変換させるさせる為に持っていた小型の杖を向け出す。
ぎゅーんぎゅーんぎゅーんぎゅーん〜
「な、おい!大丈夫かよ!そんな勢いよく吸収して、体がもたねぇんじゃねぇのか。」
「だ、大丈夫。私は天才、だから。」
口ではそう言ってるがとても辛そうに見える。
痩せ我慢してるのがバレバレ…あのままじゃあの子がまがもたないわよ。
「くっ……え!?」
デューーーーン!
ズバン!
ズドン!
お互いの力が重なってしまったのか…上手く吸収しきれなかった為異次元空間が発生し2人ともその空間によって吹き飛ばされる。
「きゃ!」
「……」
吹き飛ばされたマーシャはどうにかして耐える事ができ吹き飛ばしをしたコルデリアの方へ視線を向ける。
「くっ!そんなはずは…ちゃんと、吸収する力を上手くコントロールして補えたはずなのに……なんで…」
バチバチバチ…
ダシャン!ズシャン!ドシャン!
「!もしかしてスパーク現象!何でそこだけ魔法とは関係ないんだよ!」
「嘘…魔法使いが錬金術を使っている。どういう事なの?魔法使いは錬金術が使えないんじゃないの?」
「……それは違うわよルミナ。そんな歪んだ知識なんて存在しないわ。普通に考えて魔法と錬金術は魔法使いが両方とも生み出しているのよ。」
「は!じゃあ今私達が使ってるのももしかして魔法!」
「んなわけあるかよ。てか今はそんなことよりも…」
ビシャン!バシャン!ズシャン!
「スパーク現象か…となればここは私の出番って事かしらね。」




