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第二の神殿攻略探索開始……え?俺が?

しかしエスカがいなくても神殿の中に入れるのは間違いなかったな。

じゃなきゃ一つ目の神殿の中に入る前もたまたま知っていたギミックで中に入ったわけだし…

というより今回は何で俺達の前に現れてシャシャリ出てきたんだ。


………神殿内部


「おお!さすがは神殿ね。中は妙な物がいっぱいあるわよ。」


「目的を履き違わないでエルゼ。私達の目的は今回この神殿で起こってる問題と神殿での復活(・・)なんだから。」


「そういえばそうね。私達の目的達成というのがありつつそれを護衛と一緒にこの神殿での攻略者を呼んだんだものね。妙な浮かれ気分で破滅にでもなるわけにもいかないわ。」


どういった思考転換してんだ。

破滅になりそうな予感があるなら別に中に入る必要はなかっただろう。


「ん?護衛?護衛っていったい何の話しですか?」


「あら?聞かされていないのかしら?今回ギルドで募集していたのをあなた達は護衛兼攻略をしてもらう為に雇ったつもりだったんだけれど…」


「は?なんの話し……」


そういえばガイウスには何も言わずについてこいとしか言われていなかった。

俺が必要だからとか何とかで、今回ルミナ達は別にいなくても何も問題ない事になっても特にコレといってガイウスは困った顔すらしていない。

となるとコレはもしかして…


………ラクトのアトリエ


「ああ〜やっぱり私も行けば良かったな〜」


「駄目よ。今回はあの人と一緒に行っちゃ駄目なんだから。」


「でもでも!私がいたらきっと早くに神殿を攻略できたと思うよ。一つ目の神殿では私とラクト君の華麗なる捌きであの神殿を突破できたんだから。」


「結果論としてはですけどね。」


「ムム!でもキーストーンはちゃんと手にいられたんだよ。ここにエスカはいないけれど、キーストーンはちゃんと手に入れられてたんだから。」


「分かった分かったから。ほらお客様の迷惑になるでしょう。」


「うっそうだったわね。密かに睨んできているセピリアの視線が怖いわ。」


「あれだけ大きな声をだしてたら睨まれたって仕方がないわよ。……にしても妙ね。」


「ん?妙って何が?」


「いやここって、こんなにお客様が入ってきてたかかしら?」


「……そういえばそうよね。ラクト君がいる時間帯には特にこんなにお客さんがいるのはなかったのに…」


「ふふふ、もしかして私達がいるからお店も繁盛していたりして…」


「そ、それって私達が売り子的な意味で人気だって事なのかしら。」


「だったらどうする?」


「冒険をやめて今すぐここでラクト君と働くわ。」


「駄目に決まってるでしょう!後何気に交際宣言してるんじゃないわよ。」


「お二人とも〜そろそろいい加減にしませんと…追い出しますからね?」


「はい。」

「はい。」


セピリアに注意されルミナとアリシアは大人しく接客業をする。


「でも本当にガイウスだけでいけるかしら。」


「ん?どういう意味?」


「ほらガイウスって色々とめんどくさい話をしない時があるじゃない?だからもしかすると今回の件何も伝わっていないんじゃなかなって思ってね。」


「キーストーンの事についてはラクト君にはまだ秘密にしているわよ。それを話しちゃったら何だかラクト君を利用しちゃってるみたいな感じになるから何か嫌だなって…」


「分かってるわよ。あなたの目論見は少しでもあの人がコッチに意志を向ける事を期待しているんでしょう。キーストーンは別枠としてね。でもルミナ。キーストーンを手に入れないと、このままだとあなた…」


「しー!その話は今しなくてもいいでしょう。」


「どうしたのですか御二方。何かご不便みたいなのがありましたか?」


「ううん!何でもない何でもない。」


「そ、そうですか。」


あまりにも全力否定し出すルミナにセピリアは少し引きつつ作業へと戻る。


「ほっ……いい?私は自分のアトリエ人生を賭けてまでして家を出たんだよ。だから妙な事は口にしないでちょうだい。」


「ならこんなところにいないで急いで旅にでるべきよ。あの男が必要というのはどうにも解せないけれど……というよりいてもいなくても一緒じゃないの?」


「そ、そそ、そんな事ない!ら、ラクト君がいてくれたらきっとコレからの旅が楽しくなるし……何より…」


「何より?」


「や、やっぱり何でもないわ!」


「は、はぁ…」


い、言えるわけがない。

私とラクト君と2人でアトリエ工房してるだなんて…そんな妄想絶対に口が裂けても言えないわ。


……一方その頃のラクト達


「つまりコレはプレデシアさん達による企てた形で僕を巻き添えにしてでの依頼をこなす為に行ったとそういうわけですか?」


「す、すまん!俺も正直お前を連れていくなんてやだだったんだよ。まだ気に食わない点もあるし何よりもまだ他にも頼む事があるしな。」


いやどっちなんだよ。

気に食わないなら頼みごとなんてやらせないだろ普通。

じゃあ何かあの時船でのお願いは単に嫌々で言ってきたのか…何か感じるわるいなコイツ。

……いや最初っからだったな。


1番初めにあった印象を思い出すラクトなのであった。


「はぁ〜分かりましたよ。今回だけですからね。それでここでの目的は主になんなんですか?単なる攻略というわけではないんですよね?」


「ご明察〜さすがはただ単に相手の深読みをするだけじゃないラクト君だわ。」


褒めてんのかよそれ…


「……別に深読みしていたわけじゃありません。単純に攻略するなら僕を必要としなくてもいいわけじゃないですか。ここへ僕を連れてきたのは何か他に御用があるのでは?」


「やっぱり目敏いわね。そうあなたの力で単なるここでの攻略じゃなく…現地でとある装飾品を作ってほしいのよ。」


「装飾品?いったい何の装飾品ですか?というよりも何で僕が装飾品が作れる話を知っているのですか?」


「ふふ、それを聞いてしまってもいいのかしら?とっても身近にお喋りな子がいるのを忘れているんじゃないかしら?」


「ああ〜」


ヤバい納得したいけど、納得したくない自分がいる。


「はぁ〜もういいですよ。それでどんな装飾品を作ってほしいんですか?僕ができるのってそんな大したものを作れるわけじゃありませんよ。」


「へ〜例えばどんな物が作れるのかしら?」


「………」


現地でできるとしたら指輪、ネックレス、ブレスレットとか後はバンドとかにはなるが……余計な事を言って、それが欲しかった物と言われても面倒だ。だから無難に自分があたかも作れなさそうなニュアンスな単語での作れる物を言えばいい。

そう例えば…


「チェーンとかそう言った紐系とかでしょうかね。」


「ふーーーーん。」


な、なんて長いふーんなんだ。

全然信じてくれないじゃないか。

寧ろ怪しまれている。


「因みに私達というよりもマーシャが欲しい物にはなるんだけどね。輪っか系なら何でもいいって言ってるのよ。それをこの神殿の中にあるレア物で作ってほしいんだけど…いけるかしら?」


「輪っか系ですか?例えば頭につけれる物とかですか?」


「それはあなたに任せてるわ。それでいいのよねマーシャ?」


「うん。私の魔力増強ができればそれでいい。」


「いやまだ僕作れるとか何も…」


「あら?作れるかどうか分からないのに頭につけられる物?とか聞いちゃうのかしら。普通だったら輪っか類系は無理ですというのが先に言う言葉なんじゃないの?」


「………」


この人めちゃくちゃめんどくさい。

人の言葉に妙に敏感というか…やたらと揚げ足をとって俺の言葉を裏返してくる。

会話としてやりにくいったらありゃあしない。


「おいあまりラクトを虐めんじゃねぇ。弱い物虐めは俺が許さねぇぞ。」


弱い物虐め判定かよ俺は…中学か高校で勝手に庇って勝手に正義感面している奴じゃないか。

あれだな心底不愉快ってやつだよな。

中身はいいかもしれないが、それこそ人の気持ちを勝手に決めつける嫌な奴……あれ?もしかして俺ガイウスの事が嫌いなのか?


「大丈夫だラクト。俺はルミナに頼まれているからな。お前の事は最初から最後まで守ってやるからな。」


「はぁ〜大きなお世話ですよ。要らないお節介は結構です。自分の身は自分で守れますのでお構いなく。」


「な!おいおいせっかく俺が守ってやるってのになんだなんだその言い方は…大体な船の事に関してもお前の秀でたアイディアで助かったのは間違いないが…神殿の話となっちゃ話が違う。俺は鍛治の錬金術師だ。装飾品の錬金術とお前では地位の差がある。そこだけは履き違えちゃいけない。お互いの認識を再確認してそれぞれの役割を担う。それが錬金術師ってもんじゃねぇのか?」


「へ〜ただの猪突猛進馬鹿じゃないのね。それに女の子に媚び諂うだけの奴かとも思ったりしたけれど、意外にもまとも事を言って驚いたわ。そうよね〜あなたの言い分はちゃーんと罷り通っているわ。」


「へ!だろうだろう!」


「でもそれならどうしてあなたはあの女の子…ルミナの事を下には見ないのかしら?もしかして単なる好意があるからそう言った偏屈な考えはしないとかじゃないわよね。」


「ちげーよ。てかよく人の事みてんな。……まぁ確かに側からみれば俺達は幼馴染でそういった風に見られても仕方がねぇ…けど俺はアイツの錬金術での本来の力を知ってるから対等でありつつ尊敬もしているんだ。」


「ふーん。ちゃんとした理由があるってわけね。でも私にはそう言う風には見えなかったけれどね。」


「凡人には尚更わかんねぇよ。アイツの力がコレからどう動こかされるのか…アイツとちゃんと向き合わない奴にはわかんねぇだろうよ。」


何か言いたい事がわかってしまう。

俺がルミナに冷たい態度ばっかり取るのに対して寧ろガイウスは嬉しいんじゃないかと思っていたが…どうやらその逆というよりかは…何でルミナとちゃんと向き合わないんだと…多分俺の逃げ腰に対する嫌気が察して今この状況で我慢が抑えられずにいるんだろう。

だからガイウスは俺の事を対等で見るんじゃなく…その真下という目で見ているんだ。

……でもそう言った意味で俺はルミナを避けてるわけじゃないんだけどな。

さぁ〜てコレからどうやって、この神殿をこの面子とやっていくのか…不安になってきたぞ。

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