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ルミナの錬金術・時間無視での錬金構成?

朝食の最中でラクト達は錬金術についての話やそれぞれどういった経緯で興味を持ったかの話をしつつ会話をしながらラクトだけはあまり興味を持たずに話を聞き流しながらコレからの事について考え出す。


ルミナがまさかこんな強引な奴だとは思いもしなかった。

いやそう思いたくなかったというのが正直な感想か。

でもこんな不法侵入するぐらいにまで強引な事をするか普通。

まぁ俺を仲間にしたいというのが狙いらしいが俺を仲間にして何かが得られるわけじゃない。

寧ろデメリットになる可能性がある。

俺がルミナ達と長くいればいるほどこの世界のバランス構成が乱れるのは間違いない。

かといって俺がここから離れるというのも些か違うというか……


「ねぇねぇラクト君聞いてる。ねぇラクト君!」


「あ?ああ、すまん考え事してて聞いてなかった。何かようか?」


「用って…まぁいいわ。セピリアちゃんが錬金術に興味を持ったのがラクト君がキッカケだって話をしてたのよ。その理由をラクト君は知ってるんじゃないかって話してたのよ。」


「え?セピリアが錬金術を興味持った原因が俺?いや初耳なんだが…」


「あれ?言いませんでしたっけ?」


「いや聞いてないな。てかキッカケって俺だったのか?」


「そうですよ〜お兄様のあの真剣な目での錬金作業。もし私も錬金術を学べばお兄様と一緒にいられるんじゃないかと思い習得したんです。」


「でもお前の錬金術って、主に研究とかそう言った類いじゃなかったけか?」


「はいその通りです。錬金術でのキッカケは確かにお兄様ではありましたがそれよりも私は自分のやりたい事を見つけてしまったんです。」


「それが研究者って事か?」


「はい。主に未端とされている物にはなりますけどね。研究で重ねてできる錬金術…今回に関してはあの船での出来事が1番の研究意欲をそそりましたね。」


「魔法の事か?」


「はい。」


「そう言えばそうよね。錬金術、魔法錬金術。この2つでしか私達は知らないわ。あ主に使われてる使用って意味の話ね。他にも色々な錬金術はあるけれど、魔法による単体は初めて知るわね。」


いやそんな事はないんだけどな。

単に魔法単体が知れ渡りきれなくて錬金と魔法が組み合わさった形で世に知れ渡った。

それをこの世界の人達は魔法という固定の概念をキレイさっぱりと忘れ錬金魔法というのを常識での知識範囲で覚えただけだ。

要するに魔法という存在は別に珍しくもなんともない普通の一種。

それを俺達は錬金術を使って魔法を酷使させて使える事ができる。

……だったはずだよな確かこのゲームでの設定状では…


「そうなんですよ。だから魔法錬金術というのを更に魔法を組み込ませる事ができたならよりいっそう魔法という概念を世の中に広められるのではないかと私は思っているんです。」


最早あべこべだな。

魔法が魔法錬金術での工夫を補ってくれる。

魔法錬金術はそれを魔法によって補られる。

……完全に右往左往しているやり方で意味のない研究をしようとしているにすぎない。

それに魔法と魔法錬金術はもう別物扱いになってるわけだから結局の所この研究はオワコンなんだよな。


「ふふ、素晴らしい信念ね。その信念があなたにとって意味があると私が保証するわ。」


口が裂けても言えないな。

今の言葉が既に意味のないとするという事を…


お茶を啜りながら2人の何か見えない志みたいなのが結束しているのを見て何とも絶え間ない気持ちになるラクトなのであった。


「まぁいいんじゃないか。本当にそんな実現ができるのなら俺も応援するし何よりも妹が自立する未来が楽しみというものにもなるしな。」


「え?私はお兄様から絶対離れませんよ。どんなに好きな物でもやっぱり家族が1番ですから。」


「うううーなんていいこなのかしらね。コレが本当の兄妹の絆なのかしら。」


兄妹の絆で自立したくない妹がどこにいるんだよ。

後聞こえはいいかもしれないが明らかに不純な考え方でしか物を言ってないぞこの妹は…


それから食事を終えたラクト達。


「ふぅご馳走様。さてとじゃあ地下室に行こうか。俺のいれた物がもう完成していると思うしな。」


「ええ。楽しみだわラクト君お手製の錬金道具。ふふいったいどんなのが完成品になるのかしら。」


期待すぎるのもあれだけど…逆に期待しすぎて凹んだりされるのが1番傷なんだよな。


……地下室アトリエ工房


ピカピカピカピカ


「おお光ってる光ってる。どうやら上手くいったみたいだな。」


ラクトは釜に入れた銃をトングを使って引っ張りだし全体を見回して確認する。


「………うん中々にいいできだな。」


「完成したのかしら?」


「ああ。まぁ完成はしたけれど使い捨てだからな。」


俺はルミナに錬金術で作った銃を渡す。

ルミナはそれを上から下まで確認しする。


「う〜ん。私にはさっぱりわからないわね。コレがどう使い捨てになるのかよく分からないわ。」


「普通に考えても分からないさ…さっきはナイフ仕込みで打つ事ができたけれど、今回の完成品は更に工夫を重ねなければならないんだ。ほらコレとか1番しっくりくるんじゃないか?」


「あ、それってあの時洞窟で使っていた奴ね。」


「ああ。俺はワイヤーガンって呼んでる。コレが伸びたり縮だりして引っ掛けやすくて便利で扱いやすいやつだな。俺のお気に入りの錬金道具の一種でもある。」


「へ〜貸してもらってもいいかしら?」


「ああいいぞ。」


俺はワイヤーガンをルミナに渡しルミナはマジマジと見ながら眺めたりする。


「凄いわね。単なるアイテムの一種なのは間違いないのだけれど、より頑丈にできているわ。しかも中身の方はまた違う構成で作られている。コレが単なる錬金術で作られた品物だとは到底思えないわね。」


「俺ができる錬金術は皆んなと少し違うからな。確かに釜の中に入れてそれぞれの素材をかき集めて混ぜるのが基本だとは思うが、俺の場合は装飾品関係の物を作るから錬金術は頭の中でイメージを工程させて作っている。」


「え?待って待って、釜で混ぜながら自分の思う形でいい物が作れますようにってしながら何かを作ったりするわけじゃないの?」


「え〜とまぁそうかな。」


「な、何それ…そんなのって…」


お?もしかして気味が悪がられたりでもしたか。

そう思ってくれたなら寧ろ俺の今までのアトリエ関係要素を話した方がいいのでは?


「すんごーーーいじゃないのよ!いいないいな!私もそれがほしいわ!」


前言撤回。

この主人公にはどんな事を言っても全てを受け止めてしまう補正がある。

とても難儀でどうしようもない。


「ねぇどうやったら私もラクト君みたいな錬金術が使えるのかしら?」


「俺のとルミナとでは錬金術での構成が多分違うから無理じゃないか。ルミナはほら釜を使って錬金術を使うというのが性に合ってると思うし無理して慣れない錬金術を覚えても仕方がないだろう。」


「でもでも!私の錬金術だといい素材とそうじゃない素材によって、時間の幅がどうしてもよりかかっちゃうのが問題になるんだよ。だからあなたの錬金術私に教えなさい。」


「いや強引にも程があるな。それにまずお前の完成しきってないなにかが出来上がるまでどうしようもないわけだし不用意に教えるってのさすがによくないと俺は思う。」


「ムム!そうやって私の事を省かせるつもりなのね。なによなによちょっと腕がいいからってそんな意地悪して、ケチケチケチ!」


駄々をこねるようにして俺の背中をポカスカ殴ってくるルミナ。

痛くはなく単純にこそ早い殴り方なので少し小動物っぽく見えて可愛く思ってしまう。


「な〜にや〜てるんですか〜」


「うわ!ビックリした。」


後ろめたさそうにしながら背後から忍び寄る影…我が妹が登場し恨めしそうにみながら機嫌悪そうに見える。


「何だセピリアか。」


「何だじゃありませんよ。もう少しで営業の時間なんですよ。まだ他にやる事があるはずですのにお兄様いま何時か分かっているんですか?」


「え?いやそんなに時間が経ってるわけじゃ……あ?」


この世界での時間は地球と同じく時計という認識で時間が動いてるのを確認する事ができる。

しかもデジタル式なので、主に錬金術で時間を示してくれる為とても助かっている。

自分達の錬金関係の力を少しでも付与さえすれば後は適当に時間が見れる方式なのだが…


「2、2時間も経っているだと?いや朝食を終えてまだ20分ぐらいしか経ってないはずなのにいったい…」


「あ!もしかして、コレのせいかも。」


そう言いながらルミナは自分が放り込んだ釜の方へ視線を向ける。

そしてそれをトングを使って取り出す。


「うん!やっぱりそうだね。私の自信作だよ。」


「待て待て、2時間も経ってない出来上がった物をどうして自信作なんて言えるんだ。」


「え?2時間経ったでしょう?この地下室の外では。」


「は?」


ルミナの言ってる事が全くわけがわからない。

ルミナはいったい何を言ってるんだ。


「私の錬金術って、時間がかかる事が欠点なんだよね。だからねこうすればいいんじゃないかと思ってあることを実践したんだよ。1つのアイテムにかかる時間帯を一部の対象に取り付ける。そうする事で私の制作する錬金術のアイテムが一足早く完成できるってね。」


な、なんだそれは…そんなの初めてしったぞ。

ゲームの中では冒険したりその間に時間をすっ飛ばす機能はついてはいるが…それはあくまでゲームという話でこの世界ではそういった類いの設定はない。

なのに…ルミナはそれを覆る程の力を使って自分の自信作のアイテムを完成させたという事なのか。


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