2人目からのお客様は主人公達なのだがいきなり迷惑被って大変な件について
めんどくさいのが1人やってきたといえば話が簡単だったかもしれないが、後ろに3人が至りするから余計に達が悪いんだよな。
「え〜と何しにきたんですか皆さん?」
「勿論あなたを仲間にさせる為にきたのよ!」
「堂々と威張らないでくれますかね。後今からお店を出すので引き上げてくれると助かります。」
「そう!分かったわ!」
ほぅ分かってくれたか…流石にお店を出すといえば引かざるおえないというのは主人公でも分かってくれて…
「それじゃあ私がお客様第1号として入店するわね!」
「おお、なら俺が第2号か。」
「では僕が3号という事で…」
「ふん!仕方がないから4号になってあげるわよ。」
そう言いながら問答無用で来店してくる4人。
それをセピリアがいらっしゃいませと言った瞬間鈍器みたいなものを持ち出して4人を追い払おうとする。
「ってこらこら!さすがにそれは駄目だぞセピリア!」
「し、しかしこの人達はお兄様の害悪なのですよね。」
「そんな事俺は一才言った事がないぞ。単に迷惑被るという話をしただけだ。」
「ではやはり駆除を…」
「お前は少し人の話を聞け…」
「ねぇねぇラクト君?コレって何のアイテムなの?」
ルミナは俺達の兄妹の騒動等無視して店の商品に興味を抱く。
「ああ、それはゴミを吸い取る掃除機だですね。」
「へ〜なんだか丸っこい形ね。こんなので本当にゴミなんて吸い取れるのかしら?」
「なんならお試しで作動させてみせましょうか?」
「本当!見せて見せて!」
まるで子どもの様にはしゃぐルミナ。
正直早く帰って欲しいというのが様々なんだがまぁ一回見たら直ぐに帰ってくれるだろう。
「そうだな……ここら辺がいいか。」
新しい建てられたのにも関わらずさっきの椅子による騒動のせいか若干埃がたちゴミがでている場所に俺はこの世界でも向こうと同じ形で吸引してくれる掃除機を起動させる。
「よしそれじゃあ起動開始。」
端っこについてる魔力石のとっての部分にスイッチを入れるボタンを押して起動させそのままグィーンと動きだしながら目についたゴミをみるみると吸い取っていく。
「嘘!勝手に動いて掃除している!どうなってるのコレ!」
「まぁ自動掃除機。名前はルルンバっていうんだけど、いつも箒とかではいてる人がいるのを見かけてどうやったら便利にゴミを処理してくれるものを作ればいいか考えていたんですよ。それがこの掃除機ルルンバなんです。」
と言っても俺の世界で唯一家や店とかで吸い取る掃除機ルンバをどうにかしてモデルで作っただけなんだけどな。
でもコレが何処かしらで役に立てるとなれば売れ行きももっとよくなる気がしてコレを候補にいれた。
そこまで難しい構造じゃなかったからどうにかして俺でも作れたけど…もしかしたら不具合とか発生する場合もあるしとりあえずはこの小型でのルンバにしたんだが……普通に魔法が扱える掃除機とかの方が良かったかもしれないな最初は…
「凄い凄い!ねぇどんな錬金術を使ってこういうのがつくれたの!」
「それはまぁ企業秘密ですね。うちでしか扱ってない商品ですからどこかしらで言い値で買ってくれる人がいたらいいかなって、かなり高めで売り出しているんですよ。まぁその分魔力鉱石は大量に必須にはなりますけどね。」
「魔力鉱石って、結構貴重なものじゃなかったけ?そんなのどうやって大量に用意できるの?」
「実はですね。とある場所と交渉をしているんですよ。鉱石に関するお店で安く買える所と取引してもらったんです。コッチで一部の開発したアイテムと引き換えに魔力鉱石を安くしてくれるというのを条件にお互い納得して契約を交わしたんですよ。」
「そうなんだ。因みに私もアトリエにはそれなりに興味があるんだよ。もしかしたらラクト君と話があうかもしれないね。」
うん知ってる。
だってお前主人公だし主人公がアトリエ興味ないって言われたら最早この世界でゲームを作った人とシナリオ書いた人が悲しむ。
「へ、へぇ〜そうなんですね。まぁその辺に関してはまた追々という事で…今回はまだ目玉商品というわけではないですが一応試作品という形でコチラをみせました。」
「え?コレ売り物じゃないの?」
「残念てすが、それはまだ販売する為の材料が不足しています。そこにも書いてますが追々販売する予定と書いてます。まぁ問題なのが魔力鉱石なんでそこを解決しない限りはどうにもというわけなんですが…」
「ふ〜ん。魔力鉱石ね。」
そう段階的にほぼ完成と言っても過言じゃない。
コチラとしてはもう少し低燃費で魔力の出力を下げられるように作らないといけなかったんだが…それを調整する部品がまだ届いておらずルルンバ基ルンバの販売が遠のいているのだ。
「………ん?この椅子何だか変わった椅子をしているわね。」
アリシアは興味津々にオフィスチェアをみつつどうやら惹かれていってるらしい。
キラン!
それを見兼ねたセピリアはアリシアに近づきオフィスチェアのお試し体験をオススメする。
そして案の定…
「きゃああ!コレ止まらないんだけど!」
ビューーン!
ズドン!
思いっきり壁に向かって突撃しアリシアはさっき爺さんと同じ壁の所へダイレクトしさっき塗装のスプレーでカバーした意味がなくなってヒビの部分がさらにメキメキといいだす。
「……っし!」
やりましたみたいなガッツポーズをするセピリア。
うんアイツは後でお仕置きが必要だな。
「だ、大丈夫ですか?怪我などしてないですか?」
「し、し…」
「し?」
「してないわよ!コレぐらい平気に決まってるでしょう!」
そんは涙目になりながら言われてもな。
正直物凄く痛かったんだな。
「え〜ととりあえず痛みどめみたいなテープを貼るんでひとまず我慢しててもらえますか?」
俺は冷却シールをアリシアの真っ赤になった鼻先にピタリと張り出して、どうにかして痛みを和ませる。
「あ〜なんだか頭が冷えてて気持ちい〜」
「良かったちゃんと効果は効いてるみたいですね。そっちの方はちゃんと販売してる品物ですから特に不備があったりという事はないと思っていたのですが…どうやら効果覿面みたいだったみたいですね。」
「は!?ふ、ふん!単なる冷却魔法を使っただけでしょう。何か物に付与させつつ私のオデコを誤魔化してるんじゃないの?」
「だとしたら今この時に自分はそれ相応の魔法の効果を発動し続けているという事になりますが…」
「………確かに普通の錬金術師が錬金魔法を使える何て事はまずあり得ない。もしかしてコレも錬金術を使ってやってるというの?」
まぁ内部構成によってスライムの皮膚の断面を使って一枚二枚三枚と水色鉱石の上に重ねただけなんだけどな。
それでも上手く重ねさせるというとは少しばかり粘着力が足りなくなる為1日や2日水に浸す必要があるわ、
「そこもまぁ企業秘密という事で……というか皆さんまずここにいる意味がまずないと思いますよ。皆さんが役立つアイテムはここにはありませんしそもそも日常で使うものを自分は錬成させている他ないんです。武器に使用するものなんて何も…」
「ううんそんな事ないわ!あなたにはあなたの良さがあって私達はここに来ている!だからあなたを絶対に仲間にするという私達の信念は変わらないわ。」
この分からずやめが!何で頑なに嫌と言っているのにそれが何故伝わらないんだ。
単に話を聞かない馬鹿な主人公じゃねえか。
色々と俺が作ったアイテムに興味を示してくれるというのではありがたい話しなんだが…お前らはお前らでやる事があるだろう。
いつまでもこんな所にいないでさっさと冒険にでかけろってんだ。
「なぁ俺からもお願い聞いてくれやしないか。単純にお前みたいな奴にルミナが靡くなんて事はまずな
いと思って俺は許可を出したんだ。」
どの目線で言ってんだコイツ。
お前が1番ルミナに靡いてんだろうよ。
確か幼馴染だったじゃなかったけか…子どもの頃から忙しないルミナを支えるのが俺の役割とか何とか言ってルミナといい雰囲気なんてのをかましつつ結局ルミナを1人にさせて3年もほったからしにしてたくせに偉そうな口を言ってんじゃねえよ。
てかアトリエゲームって基本的に女性主人公だからあまり男とそういった点は皆無みたいな話にはなっているんだよな。
正直アトリエの面白さってゲームでのクオリティ差とストーリーそして絵画でのモチベーションとかだからここで恋愛関係とかで持ち込まれると頭が痛い。それに俺が仲間になってしまえば一目瞭然。……見ていてモドカしいんだよ!
「ふむラクト氏を迎えるにあたってさすがに直ぐという形では難しいという点は変わりなさそうですね。どうでしょう今すぐに仲間になれないのでしたら暫くこの街に滞在してみては?」
「おお!いいなそれはナイスアイデアじゃないか。」
何処がナイスアイデアだ。完全にバットアイデアだよ。そんな事されたらストーリー上的にも世界的にもヤバいんだよ。
「そうだね。その方が私達の事もよく理解してくれると思うし何よりもまだ仲良く慣れてないアリシアの為にもなると思うしね。」
「ちょっと待って!本気で言ってるの!目指しているアトランティスロードはどうなるわけ!」
「別にまだ大丈夫だよ。あそこに入る為には確かキーストーンが4つ必要だったでしょう。しかもこの街を中心に4つのエリアに行く必要があるわけだったし何ならここで準備してから1つずつエリアに出向くというのもありなんじゃないかしら。」
「そんな悠長な…」
「…………」
この話確かに序盤辺りにあったクエストと同じだな。そう必要なキーストーンが4つ必要でそこからアトランティスロードへ行く為の切符が必要になる。でもそれをするにはまだこの4人のレベルでは難しい。
正直どの場所から攻略するのかというのも大事にはなるが……ひとまず今あるこの問題から解決しよう。




