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ルミナのある部分についての疑惑がそうでないかそうであるかの問題について

ガイウスか…見つけたって事はあのままルミナを探し続けていたという事か…てっきりギルドの凄腕の人達を集めて戻ってくるのかとばかり思っていたんだけれど…コレは何かあったな。


「ルミナ!」


「アリシア!」


2人はお互い友情みたいな形でハグをし生きてるという暖かさを確認しているのか…普通の抱擁とはまた違うというのが見ていてわかる。

まぁそういうゲームでもあるしなコレって…


「たく心配かけさせんなよ。本当に死んでしまったのかとばかり思ったぞ。」


「馬鹿ね。ルミナがそう簡単に死ぬわけないでしょう。いったいいくつ修羅を超えたと思ってるんだか…」


「そう言って1番心配していたのはお前なんだけどな。」


「うっ五月蝿いわね!あなたにだけは言われたくないわよ!」


「なんだと!」


「まぁまぁ2人とも落ち着いて。ほら私はこの通りピンピンしてるから何も問題はないよ。」


そらそうだろう。

一応俺がここまで連れてきたっていうのがあるんだから主人公を死なせるほど馬鹿なマネはしないって…


そんな事を思いながらラクトは色々と出していた部品を片付けていく。


「ほう〜コレは珍しい物をお持ちですね。」


っとここでロイゼが俺の所へ来て俺が作った部品にやたらと興味津々なのか話しかけてくる。


「とても僕達が作れるようなものではありませんがコレはどこで手に入れたものなのですか?それともあなたが作ったのですか?」


「ああ、え〜とそれは…」


まずいとっととここから離れるつもりだったけれど研究熱心ではルミナに怠らずのロイゼだからな。

普通に目に入ってしまって惹かれてしまったんだろう。しかしここで上手く話を流すというのが大人だ。すまないが子どもの無垢な眼差しに応える事はできない。


「あ!それはねラクト君のお手製で作った錬金なんだよ!後々他にも珍しい錬金道具があってね。」


ルミナ!!!!!

何をペラペラと話しているんだ。

そんな風に話したら…


「ほうー!ほうー!それは興味深いですね!世界の探検も勿論気にはなりますが。そう言った錬金というのも元の素材をどうやって重ね合わせたのかが気になります!是非詳しい内容を!」


「はいはい!私も私も!君の事色々と詳しく知りたいな!」


こんの!勝手に話を進めやがって…

何和気藹々と俺の事や錬金の話で盛り上がってんだ。というかルミナの奴さっきの話の続き完全に忘れてやがるな。

俺の質問に答えやしないじゃないか。


「おいそこのやつ。」


とここで気に食わないのかガイウスが俺の方へ声をかける。


「え〜と僕の事ですか?」


「ああお前だよお前。よくもまぁ平然と話しちゃってくれてるよな。てか2人にそうやって媚びてるかどうかは知らねぇが、ルミナを蹴落とした事許しちゃいねぇからな。」


「そうよ!私の事をあんなに勢いよく突き飛ばしてルミナと一緒に落ちていったんでしょう。そしてあわよくば親密な関係とか狙ってたんじゃないの。」


「いやそんな…」


「そんなわけないってか?はあ!よく言うよな!ルミナとアリシアをあの狭い場所へ誘導させたのもお前だってのはもう分かってんだ。どんないいわけをした事でコッチは通じねぇんだよ。」


「だからそんなんじゃないっ…」


「そんなんじゃないですって?じゃあ何の意図があって私を突き飛ばしたのよ。どうせルミナの体が目当てとかあわよくば付き合いたいなとかいう魂胆なんでしょう。コレだから男ってのは……ねぇルミナってあれルミナ?」


「しょしょしょしょうなんだ〜へへ〜私と付き合いたいんだ〜えへへ〜」


アリシアの言葉にルミナは何故か顔が綻びながら何やら嬉しそうにしながらとても女の子とは思えない顔付きになっており、アリシアは少し困った顔をする。


「と、とにかく!あなたの事は信じられないのよ!もしかしてもうルミナに変な錬金魔法とかかけたりして操ってたりしてるんじゃないんでしょうね。」


「だから僕の話を…」


「そもそもあのモンスターの事やルミナ達が危険みたいな事を察知していたというのも怪しかったんだよ。まさか予め企てていたって事もあったりしてたんじゃないのか。」


「くっ!」


この2人全然俺の話を聞いてくれちゃいねぇ!!

というよりめんどくさすぎる。

ゲームではそれなりに強くて頼れるキャラクターだと思ってたのに、こうも勝手に話すとなると最早ただの人間であってゲームのキャラクターじゃなくなっている。

当たり前っちゃ当たり前かもしれないが、現実世界の人間と同様俺の嫌いな話を聞かない奴等と同様でウンザリすぎるっつうの。


「ちょっと待ってください御二方。今ラクト氏が何かを話そうとしていたではありませんか。ガイウスとアリシアが話を遮っているからあまりにもラクト氏を悪者扱いにしている。それはどうかと思いますよ。」


そうだそうだ。

もっと言ってやれロイゼ

本当こういう点では話が通じて助かるんだよな。

………ん?ラクト氏?

あれ?俺の聞き間違いか?


「何言ってやがんだ。コレだから子どもってやつは…」


「その子どもに色々と足元を助けてもらってるのは誰なんでしょうかね?」


「おい子どもだからってあまり調子にのるなよ。俺は確かに仲間に対しては大事に思っているし何よりもコレからも大切にしたいと思っている。お前がどうあってもそいつを庇うというのなら俺はお前であろうと容赦はしない。」


駄目だ。

コイツ頭いかれてやがる。

子どもに対してそれもコレからこの4人での総統が大事だというのに俺のせいで仲間割れになるというのはあまりにも話にならない。

ヤバいぞ。どうやってコイツらの関係を正しく戻して俺が何もしてないというの証明できるか……いや1人いるじゃないか。この話俺と一緒に落ちた奴が1人いるだろう。


「そうだよ!ガイウスはちょっと気が立ちすぎ。あまりラクト君の事を敵視しないで。彼のおかげで助かったというのはちゃんとした事実なんだから。彼が何もかも悪いってわけじゃない。それに私はアリシアの話をちゃんと言う事を聞けばこんな事にもならなかったんだから。」


よし!いいぞ。

流石にいまの主人公の言葉にはガイウスでも反論なんてできないはずだ。

そらさっさっと悪かったと謝って4人で仲良く続きの旅をし…


「そうか…ルミナはもうそいつに唆されてしまったんだな。」


「え?」

「は?」


な、何を言ってるんだ。

唆されただって?今の会話でなんでそう思うんだ。


「お前純潔な彼女の心を奪ったにも関わらずそいつの()めても奪ったんだろ!このゲス野郎!」


何でそうなるんだよ!

というか本人を目の前にして何て事をいうんだ!

女子2人がいるんだぞ。

少なくともそういう発想はしないだろう。


「嘘…じゃあルミナはやっぱりレイプされたって事なの…」


青ざめるアリシアは落胆しながらそのままガックリと地面に膝をついて落ち込む。


いやいや何故にアリシアまで信じきってるわけ?

しかもなんだやっぱりレイプって……

それに物凄い落ち込み様…え?もしかして俺とルミナが落ちた時にそういった話になってたって事?

アリシア達のルミナに対する仲間意識ってなんでもかんでも許しちゃうおバカちゃんみたいなとか思ってないかまさか…


「な!なな!2人とも何言ってるのよ!私はちゃんとした処女よ!変な事言わないで!」


ガイウスの言ったことに対して若干引いてたりはしたのだが、アリシアが更なる追い討ちで変な事を言った為顔を真っ赤にして自分は清廉潔白な乙女だというのを主張する。

……いや処女という単語を使ってる時点で清廉潔白ではないけどな。


「だったら私に見せてちょうだいよ!それが本当なら処女だって事なんでしょう!」


「そうだそうだ!見せてくれなければ純潔がどうかなんてわかんねぇだろう!」


「見せるわけないでしょう!!!てかどさくさに紛れて何自分も見せてほしいといってるわけ!最低最低最低よガイウス!」


「いやいやそんなわけないだろう!なぁアリシが!」


バコン!


ガイウスは思いっきり頭をアリシアに叩かれてしまう。

当たり前っちゃあ当たり前だけどな。


「男のあなたに何でルミナの大事な所を見せないといけなくなるよ!少しは自重しなさい!」


「こ、コホン!今の言葉の綾というか言葉が滑ったというか…」


本心だろう今のは明らかに…


「ならお前がルミナに手を出していないという証拠を見せろ証拠を!」


だからそんなのどうやって見せろっていうんだよ。

俺はルミナに2人に処女を改めて見せてやってくれないかとでも言えばいいのか?

寧ろそれをしたら俺はそっち側の方に回るだろう。

……俺もいったい何を考えてるんだ。


「ひとまず落ち着いてくれないかな。コレじゃあただお互い恥ずかしい部分を赤裸々にぶちまけてるだけだと思うんだ。それにプレデシアさんの様子を見れば一目瞭然でしょう。処女か処女じゃないかは反応みたら分かると思いますよ。」


「………まぁ確かにそうだな。処女ならばそう言った反応をするのは普通か…」


「まぁルミナはこう見えて奥手でもあるわけだし…そう簡単に自らを捧げるなんて事はないものね。特に処女は絶対に死守するべきとか言ってたまのね。」


「あの〜さっきから処女処女って…ルミナは処女云々の前に男の子がいないのでは?」


「もう!みんなして処女処女処女処女処女言わないでちょうだい!なんなの!そんなに私の事を辱めて何が楽しいの!」


まいったな。

誤解をとくための説得だったのに…何故かルミナを辱める行為の話になってしまった。

どうしてこうなったんだ。


「というかプレデシアさんが1番処女処女って言ってるよ。」


「うっ!」


ようやく自分も恥ずかしい事を言ってるのに気が付いたルミナ。

そこから黙りになってしまい一歩下がる。


しかしルミナが処女がどうかのはなしに関しては今はどうでもいい。

本当に何とかしなければ妙な亀裂が入ってしまってこのアトリエというゲーム要素がおじゃんになってしまうぞ。いったいどうすれば…

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