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ゲームで出てきた女の子はプレデシア・ルミナ?

プレデシア・ルミナ……この世界での主人公であって世界の遺跡の鉱石や発掘等、珍しい物を目的に旅している女の子。

でもこんな場所で小さい頃訪れたという話はそもそも聞いた事がないしやった事もない。


「………」


「ねぇ!ねぇってば!」


「あ、ご、ごめん。」


「本当に大丈夫?何処か打ったりした?」


「大丈夫だ。てか何であんな所に1人でいたんだ。何かしら目的があってきたんじゃないの?」


「えへへ実はね私鉱石とか光る物が好きなんだ。あ!勘違いしないでほしいんだけど、単に高く売れてお金になるからだけじゃないんだよ。普通に珍しいもので研究のしがいがあるから好きなんだ。」


そういえばゲームでもそんな事言ってたな。

単に発掘と探検がアトリエのやる事じゃない。

研究やそれらを模索して自分の探究心が実った瞬間そこから新たなアトリエとして始まるとか何とか…


「へぇ〜そうか。なら今回は諦めた方がいいかもな。」


「え!どうして!」


「上を見てみろ。」


「上?」


頭上には崩れてしまった瓦礫等が散乱しており出口等が封鎖されとてもじゃないが子どものこの姿ではどうしようもできない事が明白とわかる。


「閉じ込められちゃったって事?」


「そう誰かさんが珍しい石を触ってせいでこうやって2人とも地下へ落とされたんだ。またあのレアモンスターの餌食になりたくなければここを速やかに脱出するのをオススメする。」


「いやだ!」


「そういやだよな。……は!?いやだ?」


「うん!だって何の為にここへ来たのか分からないじゃない。私将来は立派なアトリエ師になるんだからここで珍しい鉱石を手に入れておきたいんだ。」


「それのアトリエ師に何の関係があるんだよ。単に自己満足なんじゃないのか?」


「自己満足……かもしれないね。でも私このまま諦めるつもりないから。」


そう言って我先へと歩いていくルミナ。

たくそう言う無鉄砲な所子どもの頃から変わっていなかったのか。

ゲームの時はもうちょっと淡白していたというか…もう少し可愛げがあったぞ。


その後ろをついていくようにして俺は周りの危険を注意しながらルミナに気をつけて先へと進むのをカバーする。


「よっと!……というよりいつまでついてくるつもり?」


「いやついてくるも何もこのまま1人にして帰れるわけないだろう。」


それに帰り道だってまだ分かってないわけだしここでルミナを死なせるわけにはいかないしな。


「ふ〜ん。まぁそういった優しさはポイントが高いね。ちゃんと女の子を守るというのはいい所だと思うよ。」


何だコイツ何目線で言ったんだ。


「でも残念だけど、それが私みたいなガサツな女の子に向けて言う言葉じゃなかったね。今度はちゃんと清楚のある子にいいなさいよ。」


「おあいにくさま別にお前の為だけに言ってるわけじゃないんでな。帰り道の行き方が分からない以上こうやって2人でバラバラになって逸れるよりかはマシだとそう思って判断しただけにすぎない。てかお前こそもうちょっと周りに注意した方がいいぞ。所々崩れているところがあるし周りもだんだんと暗くなっていってる。一歩間違って足を挫いてしまったら終わりだ。」


「……君ってさ。」


「ん?」


「以外とお世話好き?」


「そう見えるなら眼科行った方がいいぞ。」


「だってそう言う風ににしか見えないんだもん!」


全く何が世話好きだ。

今すぐお前と離れたいぐらいだ。

1秒でも長くいればいるほど厄介ごとに巻き込まれそうだから早いとこコイツを連れて脱出しないともっとやばい事になりかねないんだよ。


「あ!そういえば名前聞いてなかったね。」


「ああ俺の名前は…」


「私の名前はねグレーディアって言うんだよ。ソレーシ・グレーディア。」


「いやそっちが先に言うのかよ。普通こっちから名乗ってそっちが言うんじゃないのかって……ん?」


今何て言ったんだ。グレーディア?ソレーシ・グレーディアだって?……あれ?もしかして人違いか?プレデシア・ルミナじゃなかったのか?


「それよりも!君ってささっきの錬金石凄かったね!アレって特別な石じゃないと作れないはずだよね?なんでそんなの君が持っているの?」


咄嗟にくる質問。

しかしこの目の輝きと質問攻めみたいなのはあのルミナにそっくりだ。

まさか顔が似ているだけの瓜二つの外見が似ている子なのか?

まぁいてもおかしくはないが……


「ああ実は俺アトリエで錬金を錬成できるほどのスキルを習得していてコッソリあの石を作ったんだ。といってもまだ未熟ではあるけれど。」


「学校にも行ってないのにアレほどの錬金石を作るのは凄いよ本当。正直ビックリしちゃったな。」


物凄いハテナ顔をしながら興味深そうてコチラを上から下まで見てくるグレーディア。

何でだろうな本当にあのルミナにそっくりなんだが……


「てかまだ俺の名前言ってないし…俺はラクト。ラクト・クリューダルだ。」


「ラクト君だね。いい名前だよ。よろしくね。」


「初対面相手の名前にいい名前だって言う女子はあまり好意印象に思われないから仲良い女子達の前で気にかけてる男子には言わない方がいいぞ。」


「……何の忠告?それに何かその言い方腹が立つかも。」


「うん自分で言っててさすがにどうかと思う。」


そんな事を話しながら道を真っ直ぐ行き目の前が暗くなっていきながら足元が見えなくなるぐらいにまでの奥深くの所まで来たんだというのを実感し俺はある物を取り出す。


「グレーディアちょっと待っててくれ。」


「え?何?道が暗いんだから早く出口まで急いだ方がいいんじゃ…」


「そうしたいのは山々だが、このままだとどの道を進めばいいか分からなくなるだろう。だからここで秘密アイテムを使うんだよ。」


「秘密アイテム?」


そう疑問に浮かべるグレーディアに俺は懐からある石を取り出しそれを自分のスキルで石に錬金術をかける。


ブワン!

キラキラン!

シュ!

ボワア!


「え!凄いどうなってるのそれ!」


「石に錬金術をかけて周りを照らすように術をかけたんだ。と言っても普通の錬金術だと一回かけたらその場で照らすのにほんの数秒程度だけどこの錬金石は特別な石だからより輝きを増して消えるのが遅いんだ。」


「特別な石か……けどそんな石どうやって手に入れたの?こういった遺跡でしか手に入らないんじゃないの?」


「グレーディア必ずしも遺跡にある石が特別な石だとは限らないんだよ。冒険して特別な石を珍しい石を見つけるのが主に錬金術師としてモットーだけど…こうやって身近な石を見つけて生成させるのもまた新たな物を見つけ出す錬金術師の一歩ともいえるんだ。」


「へ〜〜そうなんだ。知らなかった。」


まぁこの言葉もルミナからの師匠からうけおった言葉をそのまま真似て言っただけなんだけどな。

この子がルミナじゃないと確信とまではいかないがそうでないのなら別にこの言葉を言おうが言わないがどっちでもいいはずだ。どっちかに転ぶというわけでもあるまいしな。


明るく照らす石に釘付けになるグレーディアと一緒にそのまま出口の方へと歩いていく俺達。

しかしその道には2つの分かれ道が存在する。


「道がふたつか……正直ここでの分かれ道は危ういここはもう一つ俺の作った錬金石で……え?」


そう思って石を取り出そうとした瞬間グレーディアはそのまま2つの道の内の1つの道へ真っ直ぐ走っていく。


「お、おいグレーディア待て何でそっちの道にいくんだ!」


「私の持ってる探知機に反応があったんだ!ごめん私ここでいいから君はそのまま出口に向かっていって。」


「な!?」


そんな事できるわけがないだろうが。

もうこの事については恐らくセリダスが話しをしている。

となれば俺1人だけ生還してもただ単に咎められるだけだ。

勝手に入った挙句一緒に迷子になってグレーディアを置き去りにした最悪の子みたいな。


「クソッタレが!ああいう気品質みたいな性格マジで苦手だわ。」


そう文句を垂れ流し後へと追いかける。


「はぁはぁはぁはぁ…グレーディアは何処にいった。」


「あった!」


「え?」


あったという歓喜の声が遺跡全体へと響き渡り何を発見したのか紫色に光る石を眺めながら満面の笑みで喜ぶ。


「何を見つけたんだ?」


「え?ラクト君どうしてここに?先に戻っていったんじゃ?」


「1人でそのまま帰れるかよ。てか勝手な行動するな。まだこの遺跡事態が安全だという保証は何処にもないんだ。子供がこうやって動き回るのは良くないというのを父親か母親に言われなかったのか。」


「それを言うならラクト君だって同じだと思うんだけど…」


「ああそうだ。だからお前と一緒に帰って怒られようと思って後を追いかけたんだ。」


「ええ!酷い!そこは私を上手く誤魔化すとか庇ってくれないんだ!」


「恩着せがましいにもほどがあるな!……ってその石なんかやたらと光ってないか?」


「そういえばさっきから何か光ってる。何だろう?」


いや待てよこの石も何処かで見た事があるぞ。

何だっけか…確かインベントリを開いて珍しい石だったのは身に覚えがある。

この石がないとアクセサリーが作れなかったという苦行した記憶が……


「そうだこの石!」


ダン!

ダン!


ズンズン

ズンズン


「ギギギギギ!」

「ギュイーーーーン!」


「え!え!何!何!」


先程コチラを狙っていたレアモンスター2体。

その2体がどうやらコチラを見つけたのか威嚇するかのように機械音を響き渡らせる。


「ど、どうしてここに…あの後追いかけてきたっていうの!」


「違うな。あのレアモンスターの目…紫色の目をしている。そして今グレーディアが持っている石…それに合わせて協調しているんだ。」


まいったなここだと完全に的にしかならない。

もし2体の光線が発動したら…


ギュイーーーーン

ギュイーーーーン


「いやまじかよ!そんな予想当たるか普通!」


「え、え!何何!何かくるの?」


クソそりゃあ困惑するよな。

けど何とかしないと……


ラクトは2体のレアモンスターの機械へ何かないかを交互に確認する。


横側にはそれらしき障害物みたいなのはない。

闇雲に懐へ入ろうとしたら磁場を発生させ感電する恐れがある。となれば…


ラクトは真横にある石の壁を見て再度2体のレアモンスターの光線の放つ紫色に光る目に注目する。


「こっちだグレーディア!」


「え!ちょっとラクト君!」


ぎゅわん!

キュイン!

キュイン!


ズン

ドッカン!

ズン!

ドッカン!


放たれた光線はラクト達が逃げ込んだ遮蔽物の場所へと直撃し遮蔽物は粉々に砕かれ周りに土煙が舞う。


グィーン

グィーン


機械のレアモンスターは2人の行方を見失い首を回しながら探す。

そして紫色色に光る鉱石を確認した2体はその方向へ弾丸を乱射する。


ダダダダダダ!

ダダダダダダ!


放たれた場所はまた土煙が舞い2人の存在がどうなったのかは分からずその周辺は弾丸の跡が残り周りは余計に錯乱とした状況となる。


グィーン

グィーン


更に辺りを見渡す2機…

しかし2人の存在がないと分かったのか安心し武器をおさめる。

だが…


ヒューーーン!

ピカーン!

ドッカン!

ダラダラダラダラダラダラ!

ズドーン!


真上へ向けて投げられた石。

その石はピカッと光だし頭上にあった岩石を爆発させそのまま岩が落下し2機のレアモンスターは巻き込まれてダウンする。


ビシビシ

バチバチ


「危なかった〜あの煙がなかったら俺達今頃光線と銃弾でやられてたぞ。」


「………」


「大丈夫かグレーディア。」


てか普通に考えたら怯えるよな。

あの男活発なルミナじゃないんだ。

女の子で小さいなら尚怯えても普通…


「今の何!すごーい!どうやったのあれ!」


「………」


怯えるどころか驚いている。

しかもその驚きがさっき爆発させた時の事でやたらと興奮している。


「いや見てただろ。単に鉱石を投げて頭上の岩を破壊させて落下させただけだ。別に普通の錬金術師なら誰でもやれる。」


「けどそれなら術にかける文様みたいなのが出てないといけないよね?何でそれが出なかったの?」


まずいな。さすがにこれは言い訳ができないか…

単に俺の錬金術が他の錬金する練度の問題でそうなってるからと言い訳ができたらいいんだが…余計に話がややこしくなる。

さてどうやって説明したものか…

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