二つ目の錬金術それはとあるゲームの折りたたみ技
外法のやり方だって?
コイツ何言ってるの…それに錬金術を自分の思うようにそれも思いのままに具現化できる?
コイツ何わけのわからない事を…それも大精霊みたいな事を言って……いや待てもしかすると…
「お前!まさか人間の中で唯一いるかいないかのレジェンドオブ錬金術師なのか!」
「な、なんだそれ?」
そんなのこのゲームの世界にいたけっか?
そもそもそんな錬金術師がいるとしたら、ルミナに値するんだと思うんだが…普通にスーパー錬金術になるはずだから…そんな第二の名前、第3の名前がある2つ名は聞いた事がない。
「くっ!だとするならやっぱりお前をすぐさまに殺して…」
俺の方へと伸ばしてくるもう一つの手。
しかしそれを俺はまた手を掴みとって、抗いつつ後ろへと締める。
「ぐっ!な、なんで手が届かないのよ。」
「そりゃあ届かせないようにしてるからな。普通の柔道技だと思うかもしれないが、コレは単なる柔道技じゃない。…クリティカル•クイック•インパクト。略して、CQIって所かな。」
コレもとあるゲームからとってきた盗み技での絡み手技だからな。
ある意味では今ある俺の錬金術がこうも簡単に使いまわせられるという事を理解できてよかった。
でも欠点としてはこの力は長続きしないって事…前にバハムートを出した時から改善方法はないかと思っていたがやっぱり今はまだコレが限界か…
「い、意味の分からない事を言ってんじゃないわよ!」
デュィーーーン!
「な!?」
トリュフ(アマテラス)の体が突然光りだし眩い光陽により咄嗟に彼女にかけていたCCIを解けてしまう。
「くっ!今は目眩しか!そう言えばそんなのも使えったけか!」
サッ!
「ふぅ…なるほどね。お前に近づけさえなければいいって事が理解できたわ。……チッ調子狂うったらありゃあしないわね。」
「それはコッチの台詞だ。次から次へとままならい状況を生み出しやがって…」
「は?何の話ししてるのよ。」
説明した所でここら辺の連中はわかっちゃくれねぇ…クソ早いとこレバーをあげなきゃ…毒で全員死んでしまう。
「けほ!けほ!」
「あらら〜もしかして、毒がとうとう身体に充満されちゃったかしら?だとしたらご愁傷様ね。私としてはラッキーな部類だわ。さっさとあなたを始末してしまえばそれで良かったけれど…どうやら時間差で私の勝ちは確定みたいね。」
「………」
他の奴等ならまだ耐えれる領域だとは思う。
奴の言う通り…俺にはもう時間が残されていない。
ましてやCQIをする為に精神を全て体へと研ぎ澄ませているんだ。
体へかかる負担は半端なく消費する。
「はぁはぁ…うぐ。」
し、視界がぼやけてきたか……まだアイツらがレバーを上げてるかどうか分からない。
こ、このままじゃ…
「ふっそれじゃあ私はここでさよならね。この体ももう時期耐えられなくなってしまう。お互い犬死にというわけ…」
「させるわけないでしょうが!」
ブン!
その言葉を合わせる前にここまで走ってくるdelight。
手を握り拳にして、そのまま走ってくる姿はぼやけてはいるが容易できる。
「ま、待て…それは待って…」
「待てるわけないでしょうが!!!」
delightはヴォイアーク・デストロイの真下に立ちそのまま握り拳を地面に叩きつける。
すると真下にヒビが入る。
そしてそこから浮かび出てくる光りはヴォイアーク・デストロイを攻撃し続けていたfunを巻き添えにし全て光に包まれながら何もかもを無くす様にして白くなっていく。
…………
「くっ!な、何今のは…」
「はぁはぁ……あ、あれ?く、苦しくない。ど、どうして?……え?ぼ、ボルテお前何でこっちに…delightの方へいる様に言ったはずだが…」
「そんなのする必要性ないわよ。あなた自身の命がかかっている状態で優先度的にあなたの方へこの子を返すわよ。」
「そ、そうか…すまない。」
悟られてはいたって事か…普通の人間じゃないと言ったら怒るだろうから言わないが、その部類とは違うって事に気付いたんだろうな。
は…情けない話だよな。
「自分の命を二の次に考えてる奴って、私にとって1番嫌いなタイプなのよね。だからもう2度とそう言ったマネはしないでちょうだい。」
「わ、悪かったよ。というか何で敵なのに怒られてんだ俺…」
「今は共闘関係なんでしょう。あなたが言ったのに突然に敵とか言わないでくれるかしら!」
ごもっともな解答だ。
でも今はそれよりも……
「ちょ!どうなってるわけ!何がいったいどうなってるってのよ!」
「……だよな。」
トリュフ(アマテラス)が驚くのも無理がない。
いったい何に対して驚いているのかと言うと今まで戦っていた大敵ヴォイアーク・デストロイの姿が忽然として消えたのだ。
しかもそれだけじゃなく、その場に大きく拳を振り翳した地面一帯付近が全てを消滅させたかのように真っ白と何もかもが無くなっていた。
「だよなって…あなた私の力知っていたの?」
「お前達の四天王という名前を先に言ったんだからその時点で察してるとは思っていたから力を全て曝け出しているのかと思ったがそういうわけじゃなかったんだな。……ああ知ってるさお前達4人の中で1番ヤバいのはお前なんだよ。delightという名前の由来から楽しむというのを裏腹に全てを消し飛ぶという意味での楽しむ…ぶっちゃけてしまえば頭のおかしい錬金術だよ。」
「ちょっとそれってどう言う意味なのよ!私の錬金術がヤバいって…そりゃあそうだけど…でもちゃんと安全を考慮して使ったでしょうに!私の錬金術…ホワイトホースで…」
「いや俺が上にいた時点でどうやって安全に考慮して使ったんだよ。」
「え?それは……まぁいいじゃないの!全員無事なわけなんだし。」
「……funは何処へ消えたんだ?」
「fun?……え?funはもうあの場から離脱して……あれれ?」
全てを消し去った場所からfunの姿がないって事に気付き尚且つfunに自分が唯一伝えなかった事を今になってハッと気付く。
「funに私の力を使う場所を教えていなかった。」
「馬鹿が!それだとアイツ消失して消えただろう!」
「う〜〜ん。でもでもfunがもし消えたんだったら私達の絆に違和感があるのよね。それが影響してないとなると…」
正解だよ!
デュン!!
ズシャン!
俺達の間に見えない稲光が舞い降りて、姿を現すfun。
「fun!無事だったのね!」
「勿論だよ!delightの錬金術を予め対策できるのは私ぐらいだもんね!」
「…そうか!次元の中へと逃げ込んだのか。だからdelightのホワイトホースを避けきれたんだな。」
「正解!さすがはお兄さんだね!……って!敵同士なんだから仲良くしちゃダメじゃん!…あ!でもお兄さんは何か別って気がして敵とは思えないな〜」
「それはありがたい言葉だが…まずは状況的に今話してる場合ではない。向こうで俺達に対して警戒心剥き出しにしている奴…今はアイツを抑える事が先決だ。それにもうここに長く留まれはしない…毒が思ったよりも早く充満していっている。furyとsorrowはどうなってる?」
「残念だけど、今の光の眩しさで2人とも気絶してしまいましたよ。」
俺達の後ろへと現れるラウラ。
何やらおぼつかない顔をしている。
「光の眩しさで気絶した?いや2人はそんな事で気絶するわけが…」
「知りませんよ。実際にそこでバタンキュしている2人が証拠ですよ。このままだと私達は毒に侵されて死んでしまいますよ。」
「いや何呑気に平然とコッチ現れて言ってるのよ!あなた私達よりも強いんだから代わりにレバーを上げに行ったらって…そうだったわね指紋認証が必要なレバーだったわ。」
「でも私が見た限り別にそう言った形式はなかったけどな。」
「は?どう言う事?」
「普通に私が見た時は何の指紋みたいな形で触る仕様とかじゃなかったよ。普通にレバーを上げる形式だったけど…」
「???」
「???」
何だ何か食い違いが起こっているな。
どう言う事だ。
「……この神殿色々と妙だな。早いとこ済まして退散したほうがいいかもしれない。」
「それならさっさと済ましてしまいましょうか。アイツを仕留めればそれでいいって事でいいかしら?というよりも何でここにトリュフがいるのよ。」
「いや今更かよ!というかアイツの姿が見えないぞ!」
色々とごたついた形になった挙句アマテラスが何処かへ行方知らず。
やらかした感はあるが…トリュフの姿を借りたまま逃げられるのはまずい。
「全く色々と長い話でコッチは聞いてて呆れたわよ。話がまとまらない形でただただ時間が過ぎて体に毒が回ってしまって死ぬというオチしかないわね。」
「おい!トリュフの体を返せ!」
「言われなくても返すわよ。お前達が死んだ後にね。でもその前に私がお前を仕留めてそれで終わりになるけれどね。」
「おいいったい何が言いた…」
ポチ!
何だ?今何かボタンを押した感覚が…
「!?クリューダルさん!そこから動こかいで!」
「!?ど、どうしてだ。」
「……あなた。今爆弾のスイッチを押したわ。恐らくトリュフの錬金術だとは思うけれど…それを踏んだ事で此処一帯を吹き飛ぶほどの力が今あなたの足元にあるのだと思うわ。」
そんなやべぇの俺たちが話してる間に地面にセットしたのか。
トリュフの錬金術スキルって、そんなのあったけか?
「それなら俺はここから動けはできないな。」
「そうなりますね。と考えれば…やっぱりトリュフには悪いけど、あの子には気絶してもらって……あ!でも居場所が分からないかも。」
「凄腕ハンターでもダメなのか?」
「相手の姿を見ていたのならその動きを目で追えるのだけど…見てない状況でそれはできないわね。」
「……じゃあ俺の出番ってところかな。」




