神殿でのギミック攻略・emotional familyとの共闘
この辺りの道がまだ途中の場所だというのは分かるが……完全に万事休すなわけじゃない…俺の予想が正しければ…
ラクトは視線を毒ガスが噴出されている場所の部分にスイッチもしくはレバーがあるのかを懐から双眼鏡を出し確認する。
「………」
「おいおい!どうなってんだ!何であちこち扉が閉まったんだ!」
「ねぇねぇ!私の蒼色の石は!」
「そんな事言ってる場合か!状況を考えろ!」
「うえええ!!理不尽にfuryに怒られた!」
「………」
「どうするdelight?あの人にプライム・エンゲージを取られたけど…取り返す?」
「…不可能に近いと思うわね。私達が確かに全力でやればいけると思うけど、その間に色々とやられて気絶してしまうのが目に見えてしまう。」
「じゃあどうするの?このままじゃ私達…」
「待って考えさせて、色々と考えるから…」
………
「ああもう!何か何だか分からないけれど!ブルーサンクチュアリが何処かに消えているし…何か毒ガスが出てるとか言ってるし…マジで最悪なんですけど!久々にこうやって出向いたって言うのに意味分からないわよ!こうなったらさっき吹っ飛ばしてきた所をもう一度吹っ飛ばせば!」
「やめてくれラウラ。そんな事をすれば確実に毒ガスの勢いが広まって全員身体中に侵食されてしまって終わりだ。」
「じゃあ!どうするってわけ!私こんな所で死ねないわよ!それにブルーサンクチュアリがもしかしてらこの瓦礫の中に埋まってる可能性だってあるかもしれないんだから…」
「そんな事を言ってる場合じゃないぞ。俺達は今命がかってる状態なんだ。こんなだだっ広い場所で骨なんか残ってみろ…探しにきた奴等は後味悪く感じるぞ。」
「知らないんだけど!それがどうしたって言うの!こんな所でじっとしてるよりかはマシでしょう!」
「言いたい事は分かっている。分かってはいるが…ちょっとは俺に時間をくれ。」
「は?それって、どうにかしたら打開策があるってわけ?」
「一応はな。」
「……というよりもさっきぶんどった奴でここから出ればいいじゃないのよ。」
「それは無理な話だ。プライム・エンゲージは外とのパスがなければ効果はでない。完全に中と外を遮断されしまっては意味がないんだよ。」
「え?それってどう言う意味なの?」
「……外にあるこれと同じ効果が感じられない。つまり無理矢理効果を打ち消せる力がこの場所に発生しているって事だよ。」
しかしながらそれだけで、プライム・エンゲージが使えないわけじゃない。
今し方ボルテに渡されたあの時に既に力は消えていた。
そうアイツらのおかげでエネルギーゲージが無くなっていたんだ。
どっちにしろ今のコレはただの使い捨てでしかない。
「………やっぱりそうだ。この毒ガスを切り抜ける方法としては…少なくともあのレバーを上げるしかない。」
「レバー?」
「この双眼鏡を使って見ていたんだ。此処一帯の出入り口が勝手に自動的に閉ざされてしまった。と言う事は仕掛けがあるんじゃないかと思ってな。」
「な、成る程。それは盲点でしたね。しかしあちこちにそれがあるとしたらその前に私達が毒に侵されて死んでしまうんじゃ…」
「確かにその通りだが……今は敵である奴等にお願いする他ないだろう。それぞれ役回り的に場所を指定して動かせる筈だしな。」
「それがアイツらに話が通じるかどうか…」
こう言った手口はあまり好まないんだが……事情が事情だ。
今のアイツらには共闘を組んでもらうしかない。
「おいお前ら少し話があるんだがいいか?」
4人は首を傾げながらなんだ?と言わんばかりの反応をする。
まぁ敵対している相手にこんな風に呼ばれたら訝しむのも無理がない。
コイツらにはまだ色々と聞きたい事があるから丁度いいかもしれないな…利用するという意味合いで…
「今からお前達に頼みたい事がある。」
「頼みたい事?敵対しているのに頼みたい事って何?私達は物を取られたんだよ。共闘するなんて持っての他だよ。」
「ああ。だから等価交換しないか?俺達と協力してくれたら、今お前達が欲している物…いや違うな知らないといけない情報をやるよ。」
「知らないといけない情報ですって?何がいいたいの?」
「ひとまずコレだけは伝えておいてやる。お前達は今ある偽名の名前で生きてはいるが、そのままだとただ単に利用されて死ぬ事になるぞ。」
「は!何を根拠に…第1そんな事で俺達がお前の事を信用するわけが…」
「信用できないか?それなら何故俺はお前達のemotional familyの名前を知っていたんだ?誰かがお前達の事を聞いたわけでもなく聞かされたわけじゃない。となればこう考えるのが筋が通るだろう。……俺はお前達の事をより知っている物を知っている。コレだけでも十分な交渉材料だと思うがな。」
!?
確かにと言わんばかりの反応をするfuryとfun。
しかし残りの2人delightとsorrowは訝しげながら交互に顔を見てどうかな?と反応をする。
ひとまず種を植え付けられる事はできた。
後はコイツらの判断にはよるんだが……くっ毒が意外にも周り全体へと充満してやがる。
早いとこ決断してくれなきゃ何の為にボルテを連れてきたのか分からなくなる。
「た、確かにそう言われてしまえばそうかもしれない。俺達のファミリーネームをコイツはあっさりと言いやがった。普通に考えたらおかしな話だ。」
「うんうん!それにこの人別に悪意とかは無さそうだよ。私達の持っていた物を泥棒されたけれどね!」
泥棒って…お前達が言える立場かよ。
「じゃあやっぱりコイツは預言者か何かか?」
そうだと言えばいいんだが……別にそうじゃないんだよな。
単にゲームを知り尽くしている人間に過ぎないだけの話しだから……何でもかんでも知ってるわけじゃない。
こんな非常事態は前の経験でも4、5回ぐらいは続いてる。
何処で歯車が噛み合わなくなったのか全くもって理解に追いつけない。
「待って…確かに2人が丸め込まれてしまうのも無理はない。でも…そんなの普通に考えたら怪しい…この人本当はヤバいんじゃないかって思えてきた。」
「同感ね。私達の素性を知ってると言う事はこの人は危険人物として私達は見ないといけない。何処まで私達の事を知ってるかは分からないけれど…あくまでもこの人を信用するのは無理。」
まぁ当然と言えば当然の反応だな。
4人の内まともな意見を出してくるのはこの2人なんだ。delightとsorrowは本当に賢い部類に入る。
なのになんでその意味の分からない大精霊と契約したのか俺は未だに理解できずにいる。
正直話しておきたいのもあるが……どうにかして納得させなければ…
ドスン!
とそう考えて頭を悩ませていた矢先にラウラがカマの取ってを思いっきり地面に突き刺す。
「な、何?」
「ごちゃごちゃうるさいのよ。状況を把握しなさいよ状況を…あれこれ揉めてる場合じゃないのは誰だって分かってるでしょう。なのに言い合いをしてる場合?馬鹿さ加減にも呆れて仕方がないわよ。」
ラウラの活に4人は萎縮してしまう。
「ちょ、ちょっと。何よそんなに怯えなくても良くないかしら。私そんな脅迫じみた事いった?」
「言わなくてもさっきのド派手なアクションと強さで4人とも怖気ついちゃってるんだろう。」
まぁそのおかげでどうにかして事が済みそうだから良しとするか……
「え〜とだな。ラウラを怒らせると最悪お前達を全滅しかねないんだ。すまないがこの場は脅された形でも何でもいいから大人しく協力してくれるとありがたい。」
コクンコクンコクン。
コクンコクンコクン。
コクンコクンコクン。
コクンコクンコクン。
「ちょっと!そんなに頭を縦に振らなくてよくない!私確かにあなた達に苛立ちと嫌悪でぶつけてしまったという部分はあるかもしれないけれど…たったそれだけじゃない!」
それだけが問題なんだよな。
だが敢えてそこは口にすまい。
とりあえず全員レバーの位置とそれぞれどういった役割で立ち振る舞いをするのかを話し行動を起こすように話し合いをする。
とりあえずは俺の言う事に全員納得してくれたわけなのだが……ここからは時間の問題だ。
「よし!なら早速行動に移そう。限られた時間での有効がそこまであるわけじゃない。ここから俺とdelightが指示をだすから皆んな上手く動いてくれ。」
それぞれが分かったという反応で頷く者もいればピースそして頭に手を乗せてイエッサーと答えてくる者がいた。
そして四つの方向へとそれぞれ1人ずつ分かれて進みだす。
「delightお前にコイツを側にいさせる。」
「え?何?……ボルテスライム?」
「コイツには毒を軽減させてくれる効果がある。一時的ではあるが、お前を毒から守ってくれるはずだ。」
「な、何で私にそんな事を…それならあなたがコイツの利用をすればいいじゃないの。」
「疑われてる分…その信頼の証とまではいかないが、少しでもコチラの警戒をといてくれれば幸いだ。ここからは俺とお前がアイツらに指示を出すんだからな。」
「…………何それ意味分かんない。」
そう小さな声で呟きながら少し不満そうに愚痴りつつラクトに対する信頼性が増す。
「けど過度な期待はしないで。あの3人がちゃんと指示通りに動くかどうかはまた別問題。私達は確かに信頼した仲間ではあるけれど、誰しもが素直に受け止めて言う通りに動けるわけじゃないから。」
「ああ分かったよ。」
それも知っている。
過度な期待なんてしちゃいない。
寧ろ俺の目的はお前らに会う事が大前提ではあったんだ。
それが少し早くコイツらを俺の思い通りとまではいかないがルミナ達に会わさなければそれでいいんだ。
まだここで会わせるわけにはいかない。
会うのはもっと先の話しだからな。




