emotional family 違った形での初顔合わせで驚きの件について
馬鹿四天王・emotional family四天王での登場人物
憤怒・fury フーリー
楽しむ・fun ファン
哀しみ・sorrow ソロー
喜び・delight ディライト
emotional family 別名 喜怒哀楽な家族
大精霊に関する事を頭の中で考えているとラウラが大精霊の事について知っているという衝撃的な発言をする。
ラウラにはまだ大精霊に関する事はなにも知らないはずだ。
なのに大精霊の事に関して知っていると言う事は……完全にストーリー条件が入れ替わってるって事になるのか。
「な!?デタラメな事を言わないで!大精霊様はまだ完全には復活はしていないわ。私達に四天王としての座を譲ってくれて…まだ姿は現してはいない…尚且つ大精霊様の情報は世間では出ていない。なのに知ってるというのはおかしな話しよ。」
復活はしていないか…どうやら俺の憶測は外れたらしい。
寧ろラッキーな事なんだが…四天王の座を譲り渡した事が気になる。
既にいなくなった魔王かと思っていたんだが……とりあえずそのまま話を聞く他ないな。
「え?ここで大精霊に関する情報を目にしただけだからそれを私は知ってるって言っただけですけど……それ以外に知る由なんてないでしょう。何処にそんな大っぴらな情報なんてあるのよ。」
……あ
うんまぁそうだよな。
ラウラが知ってるというのもやっぱりおかしかったな。
しかしこの神殿に大精霊に関する事が書いてあったのか……それは知らなかったな。
それとあの4人完全にポカした顔の反応になってやがる。
やっぱり馬鹿なんだな。
「くっ…中々の誘導尋問だね。私達がここまでコケにされるとは…」
「いやコケにはしてないと思うがな。」
「仕方がない。…大精霊様の事について知られたなら俺達の四天王の本当の由来としての名を明かさなければならない。」
「いや別に聞きたくもないんだが…」
「うん。それはそうだよね。この人達には顔を見られたんだから覚えてもらわないといけないよね。」
「え?覚えないといけないのか…正直どうでもいいんだが…」
「それなら4人合わせてのポーズをとりましょう!ほら前もって決まっていたあのポーズ。本来ならちゃんとした場所で色々と段階を踏んでからのつもりだったけれど…この人達になら問題なさそうだもんね。」
「何の問題なんだ。なんの……てか俺の話思いっきり無視してるなお前ら…」
「クリューダルさん。さっきからツッコミ量が多いね。もしかして楽しんじゃってるのかしら?」
「そう見えてたらその目はきっと腐ってるだろうから…眼科にでも行って診てもらった方がいいぞ。」
最早知ってる俺からしたら別に聞きたくもないんだが……まぁ満足して紹介してからアイツらの持ってる物を奪えばいいか。
プライム・エンゲージは今のアイツらには負荷がでかいしな。
ラクトは懐に入っていた試験瓶の蓋をゆっくりとこじ開けながらスライムのボルトを出す。
「じゃあまずは俺から行かせてもらおうかな……ふん!俺はemotional familyの1人憤怒・furyだ!怒りを元に錬金術を使う。」
そういいながら怒りのポーズなのか…オリジナル要素な感じで自身のアイデンティティを示す。
「怒りの錬金術?そんなの初めて聞いたわよ。そんなのどんな風に錬金術使うわけ?」
「おうおう知りたいか知りたいか!ならいいだろう。俺の錬金術見せてや…」
ドン!
「うわあ!」
ゴロゴロ!
何故かfuryを吹っ飛ばす別の仲間。
funがシャシャリ出る。
「はいはい!次私私!私はね楽しむと書いて、funと呼ぶんだよ!宜しね!」
「って!敵対する相手に宜しくしてんじゃねぇよ!後俺を激しく飛ばすんじゃねぇ!」
「ああごめんごめん。でもね私も自己紹介したかったんだもん!」
「自己紹介したがりな楽しむ心なんて持ってんじゃねぇぞ!大馬鹿野郎!」
「お、大馬鹿野郎!違うもんfunは大馬鹿野郎じゃなくて小馬鹿野郎なんだもん!」
「いやそこかよ!ってそうじゃねぇ!!」
「はいはい〜2人はさておいて…次は私ね。私の名前はsorrow。哀しみという名前からsorrowという名前なの。宜しくね。」
何だか気落ちしてるみたいな話し方だな。
でもまぁそう言うニックネームだから仕方がないと言えばそうなのだが……そもそもそう言った名前だからそういったキャラ付けは意味分からないけどな。
「……疑問に思ったのだけれど、さっきからあなた達の言ってるのって、名前じゃなくて、あだ名みたいなものよね。どうしてそんな名前で自己紹介なんてしてるの?本当の名前を明かさない理由でもあるのかしら?」
………
おっと…それはここでは禁句な言葉だぞ。
俺はそれを敢えて聞こうとはしなかったからな。
…まぁ特にアイツらにとってはそこまで重要な部分ではデリケートじゃないからそこまで気にはしないはず。
ゴゴゴゴゴゴ!
!?
な、なんだ。
この禍々しいオーラというか苛立ちな圧なのは…禁句ワードだとしてもコイツらにとって名前はそんな重要ではない気がしたんだが…
「俺達は事情があって、本当の名は明かせない。それが大精霊との契約だからな。」
「大精霊様の契約?え?お前ら大精霊との契約で名前を明かさられないという話を言ってるのか?」
「そうだよ?fun達は大精霊のおかげで特別な錬金術の力を明け渡してくれたの…でもね本当の名前は絶対に誰にも明かしちゃいけないって言われててね。それをしたら今ある錬金術の力は無くなっちゃうってわけなのよ。」
「何でそんなヘラヘラした感じで話してるんだ。モロ深刻な話題だぞ今のは…」
「ふえ?…あ!そうか!コレ今重要な話だったんだね!」
「徐に自分がやってしまった感を出してはいるが、全然反省してないなアレ…」
しかし、魔王との契約ではそんなのはなかった。
負けたら信頼の証で名前を教えてくれるというのがあったんだが……事情がまた変わったぞ。
コレ絶対に首をつっこんではいけない奴なのだが………悩みどころのある首を突っ込む突っ込まない領域だな。
「………」
「こ、コホン!あ、あの〜私の自己紹介無しで勝手に深刻な雰囲気と馬鹿みたいな雰囲気は出さないでほしいわね。」
っと一歩前へと踏み出すdelight。
3人をそのまま無視して自分の自己紹介をする。
「私は喜びのdelight。以後お見知りおきをって言いたいところだけど…そっちのとんでもない狩の化け物の人の質問のせいで、とんでもない空気になったわよ。その点反省点はあるのかしら?」
「ああ?誰が化け物ですって?」
こめかみに出てくる怒りのマーク。
まぁ化け物と言われればそう怒るよな。
「ラウラ。今は落ち着いてほしい。ひとまずどうぞ話の続きを…」
「え?反省点無しなの?しかも平然と装う姿も腹が立つわ。」
思いっきり地団駄を踏みながらイラダチを現すdelight。
最早そのネーム全然喜んじゃいないけどな。
「はぁ〜それで、それぞれの自己紹介は終わりか?終わりなら今度はこっちから質問をしてもいいか?」
「ああ?何勝手に言って…」
「いいよ!」
「おーーい!」
勝手に返事をするfun。
それに対してfuryが怒る。
コッチはこっちでネーム通りの態度っぷりだな。
ちゃんと感情表現豊かだな。
「ならまず1つ目。」
「いや幾つかあるんかい!」
「何かアイツ怒りを通り越してツッコミ役になってない?」
「……大精霊というのはいったい何処で知り合ったんだ?お前達のいう上官なんだろ?それ相応にお前らを良くしてくれるのなら俺も一目会ってみたいと思ってな。」
「いや質問なのに、こっちが聞こうとしてない事を踏まえたのを入れて質問してきやがったよ!」
「それは…」
「それはね!私達が海辺近くの神殿でキーストーンを見つけたら大精霊様が現れたんだ。それで、大精霊と話してたら意気投合になって仲良くなったんだよ。」
sorrowが俺の質問した事に答えようとしたのをfunが答える。
しかしその質問の問いで返ってきた言葉にヤバイ物も含まれたいた。
「……キーストーンだって。」
「そう。キーストーンをゲットして大精霊と契約した。どう!凄いでしょう!」
威張りながら胸を張って何故か自慢をするsorrow。
いや確かにそうだが…そんなたまたま石ころを見つけたみたいな言い方をされてもな。
「……キーストーン。え?そんな事って…あなた達そんな楽観的にキーストーンを得たって言ってるけれど…それがどう言う物なのか知ってるの?」
「そんなの知るわけがない。何せ俺達は力を代償にキーストーンを集めるように言われたんだ。その点を気にしていたんじゃ任務も遂行できないってもんだろう。」
「キーストーンは1つの神殿と神殿に納められるている貴重なアイテムなのよ。それをたまたま見つけて大精霊様からお願いされまたと答えてもはいそうですかと頷けるわけないじゃないですか。」
当然ごもっともな話だ。それに関しては俺もまた然り…いや具体的にはアイツらになるわけだが……色々と妙な展開になり始めている。
アイツらの持ってるプライム・エンゲージさえ回収すればそれだけで良かったんだが……話が変わってきたな。
「大精霊様は私達に力を託して他のキーストーンを回収するようにいわれた。……キーストーンというのがどれほど重要なものなのかは確かに私達には理解できない。……けれど私達の本当の名前を封印したおかげで強い錬金術を使えるようになった。そのお礼はしないといけない。」
「sorrowって言ったけ?何の為に力を欲するのかは分からないけれど…自分達のしでかしてる事に気付いた方がいいわよ。やってるその物は祀られているアイテムを無断で奪取した。それは所謂泥棒と他ならない。」
痛い話だな。
それもまた正論なんだが……この世界ただのゲームなんだよな!犯罪とかそんな云々関係がないんだよ。




