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スパーク現象に連なる例え話

魔法による領域と暴走か…確かになくはない話にはなってくるよね。

どちらかがヒットする事もあればそうじゃないパターンもある。

魔法は人によってその内面補正で切り替わる場合がある。

でも暴走となれば…単なる魔法だけによる暴走じゃない…関わってる話しとなると…


「……具体的なことが言えないねぇ…だとするならその起こった出来事でも構わないよ。実際に目にししていたんだったら、一部部分を省いてはなしてくれてもいい。起こった事があるって言ってるんだったら何かしら例えでも構わないから言ってほしい。」


「……周りの人がとある魔法使いの子を嫌っていた。それを糧にして別の子を虐めていた。」


「え!何それ!それって今ある私達みたいな話じゃないの!」


「コルデリアは黙ってて…」


コルデリアはシュンとしながらそ立ち上がっていた椅子にそのまま大人しく座る。


律儀だなぁ〜というよりも素直な子かな?


「そして、突如起こった魔法の衝撃波。その子は一部の底辺な魔法しか使えない子なの…なのに急激な爆発並みの力が起こる現象って…それって魔法の一部なのかなって……私からしたらそれはありえない現象だと思った。諸説で読んだ内容にはよるけれど…その起こった現象って…」


「スパーク現象。そう言いたいのかな?」


「!?どうしてわかるの!」


「今の話を聞いてたらだいたいね。」


エルゼはコップに入っていた飲み物のストローを軽く、くるくると回しながらマーシャの言った言葉から察して、その起こった事の原因…その現象の名前を答える。


「それがあり得ないと自分でも分かっていたんだね。」


「うん。それは絶対にないって思っていた。私達魔法使いは錬金術を生み出した存在としては成り立っている。でも錬金術を使えるわけじゃない。ただ生み出しただけ…なのにその子が魔法と錬金術両方を使える事なんてあるのかなって…」


「ふぅ…その諸説なんだけど…少し捻じ曲がった方向で書かれているよ。」


「え?捻じ曲がったってどう言う意味?」


「錬金術と魔法2つ同時に持つ人間が引き起こすみたいに書かれてはいるけれど…そうじゃない。魔法使いがスパーク現象を起こさせる理由としては主な原因があるからそう起こさせるんだ。」


「つまり錬金術とか魔法とか関係なしに発動するってわけ?でもそれじゃあ魔法使いの中にあるそのオーラ…ドルパミンはなんの話になるの?」


「まぁまぁ少し落ち着いて話そう。私は何も否定している意味で話してるわけじゃない。引き起こす原因があるとそう言っている。」


「……ね、ねぇ!何の話をしているの!私にも分かりやすく話してよ!」


「ああ、ごめんねごめんね。別にコルデリアちゃんを蔑ろにしていたわけじゃないんだ。…うう〜んそうだな〜また例え話にはなるんだけど…どう言えばいいか……うん!こう言った話ならわかりやすいかな!」


「別にいいよ。具体的な話を余計ややこしい話にさせちゃコルデリアが訳わかんなくなっちゃうよ。私とあなただけ分かればそれでいいよ。」


「まぁまぁ仲間割れにするのも可哀想じゃないか。ここはほら皆んな仲良く話し合いをした方が楽しいでしょう。」


「いや別に私は楽しく話したいとか思ってな…」


「そうだそうだ!マーシャだけ分かっても何の楽しくもない!私にも分かりやすく説明しろ!」


「くっ!」


「あはは、君はコルデリアちゃんに相当甘いみたいだね。うんうんやっぱり仲がいい事は良きかな良きかな。」


「そんな事はいいから説明するなら分かりやすく説明してあげたら…その例え話が終わってから続きを話してくれていいから。」


「え〜君も一緒に絡めばいいのに…お互い面白い例えをだしたらもっと楽しめるでしょう。」


「余計なお世話!ほら早くして…」


「ああ、はいはい。じゃあさっきの続きの話しなんだけど…動物で例えて話してみようか。因みにコルデリアちゃんは何の動物が好きかな?」


「バッタ!」


「……え?バッタ?」


「そうバッタ!」


「え、え〜と私好きな動物って言ったよね?なのに何で虫なの?」


「私はバッタが好き!あのぴょんぴょん跳ねて動いてる動物みた瞬間…私もあんな風に高く飛べたらいいなって思ったんです!」


「いやその、そうじゃなくてね。」


虫と動物による混合の仕方が妙に極端なんだよね。

何でそんな同じ認識になってるんだろう。


「はぁ〜だからやめておいたほうがいいって言ったのに。…コルデリアは少し見方が変わってる子なんだよ。相手と同じ物を見ていてもその違った認識を伴う。いうなれば逆転の発想かな。」


「うん?普通の人間なら誰だってそう思うんじゃないの?」


「そう。でもコルデリアは違う。犬と猫を見てどっちが可愛いと聞かれたら普通の人なら犬か猫の選択をする。でもコルデリアはそうじゃない。コルデリアの選択は可愛いという発想じゃなくて斜め上の発想する。」


「へえ〜つまり物理的概念が違う形で物を認識するってわけなんだ。……意外に面白いじゃない。そういった発想の仕方私は好きだよ。」


「えへへ〜褒められちゃった。」


「照れるな照れるな。褒めてるわけじゃなくて単なる好みの概念的思考だよ。」


「それでその子はどんな発想するの?」


「……同じ尻尾があるから絡まったら蝶々結びで違う生き物が生まれるね。……ってそう答える。」


「………ぷっあはははは!な、何その発想転換。今の物凄いツボに入ったわよ!」


目を涙目にしながら笑うエルゼ。

誰しもが期待を裏切るような発想なのに対して逆にエルゼはそれを好んだのか…大いに受ける。


「いや笑うとこそこ。普通だったら唖然としてしまうでしょう。どんな思考回路をしてるんだと思ったんだから…頭の中身を切り抜いて中を見てみたいぐらいだよ。」


「もう!何で私の話になってるの!普通に恥ずかしいんだけど!」


「あはははごめんごめん。うんそうだね。ごめん……ぷふ!」


「ああ!また笑った!」


「大丈夫。コレは単に馬鹿にした笑いじゃなくて、あなたの事をより好きになったという笑いだよ。……いや〜こんな珍しい子2人に出会って私は幸運だな。」


「え?何だか馬鹿にされた気分がするのは気のせい?」


「馬鹿にされてるというより変わった者の認識をされているね。…それとコルデリアが1番場の空気をかき乱してる。」


「え!私普通に答えただけだよ!」


「普通の答えなら好きな動物を選択するのが普通なの。」


「うん?だからバッタを選んだんだよ?」


「バッタは動物じゃない。」


「バッタは生き物だよ!」


「生き物だけど、動物じゃないって言ってるの。」


「生き物は動物だよ!」


「生き物は動物であっても…バッタは違う生物なの!」


「………」

「………」


「?????」


「いや今の沈黙は何?というかその訳の分からない疑問の表情の浮かべたは理解してない顔だよね。」


「うん!マーシャの言ってる事が何を言ってるのかわからない。」


「……はぁ〜いくら小学生でもここまで露骨に私と意見が食い違ってる人間がいるなんて…違う意味で虐められていたとしか言いようがないのに…私関連でやられてるのが訳わからない。」


「う〜ん。違う意味で似た者同士ってやつでやられてたんじゃない?」


「それはコルデリアと同等にみられていたって事になるわけ!」


いや物凄い嫌そうな否定の言い方。

そんなにコルデリアちゃんと同じなのは嫌なのかな?


「くっ!あまりにも不害なさ…私には私なりのならわしかたで周りとは違う方向でみられていたと思ったのに…」


「う〜ん。…違う方向で見られたとしても状況としてはお互い良い仲にみられていたんじゃないのかな?じゃないとどう考えても接点なんてないもんね2人には…」


「それってどう言う意味ですか!私とマーシャ仲良くなれなかったって事ですか!」


物凄い食いつきでの形相な目。

え〜なんか申し訳ないな〜そう言った意味で言ったわけじゃないのに。


「はいはい。ストップストップ。話が脱線しちゃってるって…え〜とバッタという捉え方で例えられる?」


「まぁできなくはないけど………ちょっと予想外な展開だったから少し捻れてしまう話になるかもだけど……そうだね…バッタか……うん!よしこう例えて話してみようか。バッタはただ飛んで移動する生き物だけど…ただ単に飛んで移動しているわけじゃないのはわかるよね?」


「羽がついてるから飛び回ってるだけじゃないんですか?」


「そう。バッタは羽がついてるから飛び回る事ができる。でもバッタって普段羽で跳んでるイメージはあるかな?」


「そういえばないかも。」


「基本的には脚を使って跳んでいる。じゃあ羽を使うメリットと言えば何でしょうか?」


「逃げれる為の羽?」


「まぁ間違ってはいないね。たしかにそうとも言える。ほぼ正解なんだけどね。バッタは自己回避の為に羽を使って飛ぶ。けど本来の羽の使い回しは行っていない。それは自分に危険が陥ってないからなんだ。」


「ああ!それはそうかも!近づいた瞬間跳んでるのをよくみる!」


「それって、コルデリアが危険視されてるのを認定されてるんじゃないの?」


「そ、そうかも!」


「自覚なしなんだ。」


「ふふ、まぁ自分に危険が陥ることで羽を使って勢いよく飛んで逃げる。言ってしまえば人間と同様だね。人間も危険が迫ったら走って逃げるでしょう。」


「ああ!確かに!」


「コルデリア…一々驚かないで。話が進まない。」


「ご、ごめん。……ん?けどその話の流れでどうしてさっきの訳の分からない話と繋がるの?」


「それを今説明している所じゃないの…ほぼコルデリアが静止しかけるから話が進まないんでしょう。」


「うっ更に申し訳ないかも。」


「あはは、じゃあひとまず話の中を整理するとして…バッタでの危機感と人間の危機感…この2つが出揃う事でいったい何の意味をなしているか…それがさっき話した事での繋がりになる。でもコレだけでいったい何の繋がりになるんだという話しになるんだけど……」


「もう正解を言ってるもんじゃないの?」


「お?もしかして分かっちゃった?」


「人間と動物まぁ今の例えは生物にはなるんだけど……両方とも起死回生能力」

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