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クリスタル洞窟でのクリスタルが生えている現象は錬金関係だった。

ここがクリスタル洞窟。

眩い光が放たれ錬金材料としても非常に価値があると言われている場所。

そんな場所に今こうして目の前で体感している。


「やばいな正直鳥肌が立ってて相当興奮している。こんなの体験できるなんて、異世界転生して良かった。……でも。」


「キュキュ〜〜キュキュ?」


ボルテリアライムがクリスタルに物珍しく感じているのか、何処か惹かれてのを見て周りを観察するとそれと言っておかしな部分はない…だけど


「クリスタルの輝きがあまりにも薄い…どう言う事だ。ここのクリスタルはもっと頻繁に輝いて周りを照らすぐらいの価値があったのにそれが今は感じとれない。」


僅かに点滅している部分の生えているクリスタルに近づき持ってきていた錬金道具でクリスタルの様子を調べる。


カンカンカン!

ジュ〜〜

ピピピ!!ピピ!


「……濃度が低いのか?でも環境的には十分に活動ができる洞窟だと思うんだけど何でこんなに濃度が低いんだ。」


「キュ〜」


ボルテリアライムが何やら気落ちしているのが窺えどうしたのかと心配して駆け寄る。


「どうした具合でも悪いのか?」


「キュ…キュキュ。」


ボルテリアライムの体が妙に熱くなっている。

熱があると言う事か?

いやでもスライムに熱とかあるのか?


「違う熱があるんじゃなくて、ボルテリアライムは熱感知しているんだ。項垂れている様子も見られるけど、特に体調がおかしいというわけでもない。となるとここはモンスターにとっては危険区域になっている。……そうかだからモンスター達はここを寄り付かないし現れもしないんだ。じゃあその熱体現となる場所からボルテリアライムを退かさないといけないわけだけど…」


てか何でコイツはここにきたがっていたんだ。

案内したのはコイツなのに、わざわざ弱る覚悟をしてまで俺を案内したのが気にかかる。

どういう事だ?


「ええ!嘘もうここに辿り着いたの!ラク君早くないかな!」


とここでモルティーが現れてようやくここに到着した。


「モルティー先生遅かったですね。10分遅刻じゃないんですか?」


「え!?タイムなんてあったっけ!というより私指定なんてたっけ!」


「嘘です。」


「もう!君はそうやって直ぐに大人をからかうんだから、ちょっとは大人を敬わないといけないんだよ。」


どの口で言うんだいったい…

てかその容姿で大人ぶってもらわれてもな…


「おお!ここがクリスタル洞窟なんだね!ううん〜ワクワクが止まらないよ!」


この人俺が試験がどうのこうのという話し忘れてないか?


「う〜ん?何かクリスタルの源が元気ないみたいだね。もしかして錬金魔装が剥がされている。」


「錬金魔装?何ですかそれ。」


「ああその辺についての詳しい知識は知らなかったっけ?いやまぁそうだよね。まだその年で錬金魔装の話は難しいもんね。簡単に言えば装飾品とか錬金の出力を上げるアイテムと同様と思ってくれればいいかな。」


魔力の出力を上げられる魔装だって?

そんなアイテムあったか?


「あの詳しく教えてもらってもいいですか?」


「うんいいよ。まぁ雑学程度に聞いてもらってくれればいいからね。」


モルティーが雑学程度にと言うが俺にはどうも貴重な話にも思えた為しっかりと聞く事にした。


「魔装というのはね。ブースターと言われる出力を上げるアイテムなんだよ。基本的に魔装としてブースターと呼ばれるようになったのはここ最近の話ではあるんだ。まぁ魔装を人が使う事があるというのはほとんどないんだけどね。」


「ほとんどない?でもブースターなんですよね?錬金のレベルを上げるという優れ物のアイテムをどうして使わないのですか?」


「魔装は単にブースターとしての役割を生じるアイテムではないんだよ。メリットもあればデメリットもある。良いものが簡単に手に入るというような都合の話はないのよ。」


「だからデメリットがあって使われていない。そのデメリットとというのは?」


「……作り上げたものの暴走。所謂練度不足による破滅だね。」


「練度不足?……待ってくださいじゃあここのクリスタルは魔装によって作り上げてながらえているんですよね?なのに暴走がしないというのはおかしな話しじゃないのですか?」


「良い着眼点だね。さすがはラク君だ。う〜んそうだね。じゃあ質問といこうかな。君がもし自分で作った錬金の道具あるいは模造品でも構わないそれに魔装(ブースター)を使ったとしてその後結果はどうなると思うかな?因みに2択の選択肢をあげよう。1つ君が練度が足りなくて魔装を使っての錬金。

2つある程度の練度で魔装を使っての錬金。

さぁこの2択で君はどう選ぶかな?」


「どう選ぶって……その2択でこのクリスタルの暴走しないについての理由があるのですか?」


「さぁ〜それは君の答え次第かな。」


「………それならある程度の練度での魔装を使っての錬金…2つ目の選択肢ですね。」


「どうしてその選択肢を選んだの?」


「ある程度の練度が理由になります。つまりそれなりに錬金が上がっての魔装。それならば暴走はしません。僅かなりとも名残か何かで防いだと見られるんじゃないんでしょうか。」


「うんいい答えだね。でも残念その答えではここのクリスタルの判明には至らないね。実際に言えば詳しい理論性は全く解明されていない。だからどの選択肢を選んでも正解はないんだよ。」


「いやそれじゃあさっきの選択肢はなんだったんですか?」


「それに導く答え…君が答える理由で僅かにここのクリスタルの魔装が使われていた理由がわかる。というのが仮定の話しかな。まぁ言ってしまえばほとんどの答えが使ってしまったら何となく暴走しなかったというのが1番の答えだね。」


「………え?じゃあ別に魔装がどうこうとか関係ないって事なんですか?」


「いいやそんな事は言っていないよ。単に魔装が切れかかってるって話を私はしただけだ。その事で魔装のちょっとした雑学…魔装は未だに判明されてない錬金の1つという話を私はしただけ…全く無意味という話なら別だけど、今分かってる話をラク君にしただけだからそれを君がどう答えるのかも試したんだ。そしてそれが君の答えというなら魔装は本当に何も解明されていないんだとというのがわかるね。」


敢えて有耶無耶な魔装の話を俺に雑学という意味合いで授業みたいな話をしたというわけか。

けど今の話しでなら魔装は未熟な練度で暴走という話しなのは本当なのだろう。

でもそこの部分で本当に暴走しないという意味合いもできている。

中途半端な練度で魔装を使っても暴走はしない。

でもそれは単なる一般論。

本当は暴走という線もあるという話し…

となるとここでのクリスタルの判明云々がわかってない理由は…


「クリスタルの輝きが失いかけているとなると…それは生半可な練度での錬金のせいだからという話しにもなって、暴走になる場合がある。けれど暴走せずにここに残ってるという事は……誰かの手を借りてクリスタルの状態を保ったという事がが1番しっくりくるんじゃ…」


「……やっぱりそう思うよね、考古科学に興味がある人の反応では…」


「やっぱり。じゃあここのクリスタルは誰かと協力して生成されたという話しになるってことですか?」


「それも単に好奇心で生成されたわけじゃないね。意図的に仕組んだクリスタル。私達にとって原料にもなって錬金術としての穴場にもなる理由。君なら既に理解できたんじゃないかな?ここでの魔装で暴走しない理由が…」


「!?クリスタル採取での錬金術師の魔力!」


「そう。ここで幻界しているクリスタル達は錬金術師からのエネルギーを吸い取って上手く暴走を退けている。要する私達はコイツ達の格好の餌というわけだね。」


「でもならなんで、モルティー先生は僕をここに連れてきたのですか?そんな危険な場所なら尚更ここへ来るべきではなかったんじゃ…」


「な〜に大丈夫だよ。言ったでしょう錬金術師は採取する時にここでの錬金術を用いて採取していたんだ。ここで錬金を使わなければ何も問題はないよ。」


「………やば。」


その言葉に俺はやってしまったと思いついヤバと漏れてしまう。


「え?もしかして錬金使ったの?」


「あ、はい。そのクリスタルの現状を調べたくて…」


「そうか……体の何処か具合の変化とかあったりする?怠さがあったり何処か熱っぽいとか。」


「いえそれもありません。寧ろ…」


「キュキュ〜〜」


「ボルテリアライムの方がかなりまいってるみたいですけどね。」


「ああまぁモンスターにとってここは毒物みたいな場所だしね無理もないって!何でここにこの子が!てっきり出入り口で待っているのかと思ってたのに!」


「勝手についてきたみたいですね。好奇心旺盛なのかやたらと前のめりになって先導してましたから。」


「へ〜その子が我先へとね〜〜どうもおかしいな。嫌がるはずの場所に自ら気にかけてここに来たがる理由。何かあるのかもしれない。」


「単なる僕とここへきたがっていたというだけの可能性もありますよ。そこまで深く考える必要は…」


ズン!ズン!

ゴゴゴゴ!


「洞窟が揺れている?何だ地震か?」


「そう言えばさっきも妙な地震が起きたっけ、でも直ぐに収まったから別に何も問題ないと気にはしなかったけども……この揺れは…」


ピカン!ピカン!

ゴゴゴゴ!

ピカン!ピカン!


突然地震発生してクリスタルが勝手にピカピカと点滅しながら光出す。

まるで何かに反応しているかのように…


「……コレは嫌な予感がするね。なんだかヤバそうだからひとまず試験は中止に…」


しかし一足遅く試験が中止云々に関わらず俺たちの近くで点滅していたクリスタルからとてつもなく大きな物体のクリスタルが周りのクリスタルを破壊し飛び散らし出現し俺たちは何だと言わんばかりの反応をして戸惑う。


「マジかよ。クリスタルのモンスターだと言うことはコイツまさか…」

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