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“お姉さん、俺と付き合ってもらえませんか?” と20歳以上も下の男の子に言われた私なのだが。

作者: 七瀬








ワタシがたまに行くBARのカウンター席で一人で飲んでいると?

ワタシよりも随分と若い男の子がワタシにこう言ってきた!

“お姉さん、俺と付き合ってもらえませんか?” 


【えぇ!?】



周りで飲んでいた人達も、ワタシ達の方を皆、見ていた!

ワタシは何が何だか、取り合えず“直ぐにお付き合いする事はできない”と

だけ彼に言って、ワタシは一人店を出る。






でもしかし、もうどれぐらいになるだろう。

男性ひとからワタシに告白してきたのは、、、?”

ワタシだって! 20代まではそれなりに、モテていたと思う!

当時付き合っていた彼氏が居たにも関わらず、数人の男性ひと

ワタシに告白をしてきた事も......。

勿論! 付き合っている彼が居たので、全て断ってしまったのだが。

今考えると? かなり勿体ない事をしたと思う。

ワタシに告白してきた男性の中にはかなりのイケメン男子もいたからだ!







 *





ワタシは数日後、またあのBARで一人、カウンター席で飲んでいると?

あの彼がワタシに近づいて来るのが見えた。




『・・・あ、あの、この前の事なんですが、』

『えぇ!?』

『やっぱり無かった事にしてもらえませんか?』

『はぁ!?』

『“俺、彼女がデキたんで! お姉さんに告白した後直ぐに、お姉さん

のおかげなのかな? 本当にすみませんでした。”』

『・・・か、彼女がデキたんだ、』

『はい! なんかありがとうございます。』

『別に、ワタシは何もしてないけど......。』

『今度! お姉さんに俺の新しい彼女を会わせてもいいですか?

必ず! ココに連れて来て紹介しますんで。』

『そんな事しなくていいわよ。』

『絶対に連れてきます。』

『・・・まあ、好きにしたら?』

『ありがとうございます!』







何よ! こんなに喜ばせといて、“新しい彼女がデキた”

ふざけないでよ!

若い男の子に告白されて、浮かれたワタシは何だったって言うのよ!

せっかく、付き合ってもいいよって言ってあげようと思ってたのに、、、!

今どきの若い男の子ときたら? やっぱり“オバサンより若い女”が

いいのよね!

ムカつくったらありゃしないわ!















・・・ワタシが彼の事を忘れかけていた頃、急にあの彼が新しい彼女を

連れて、私がたまたま居たBARに来ていた。





『お姉さん! 前言ってた俺の彼女です!』

『この女性が、話してた人?』

『あら? 可愛い女の子じゃない!』

『“彼からいろいろと聞いています。”』

『あらそうなの? まあ、仲良くやんなさい!』

『ありがとうございます。』







・・・歳も彼とそれほど変わらない女の子。

やっぱり二人が並んでいると? “お似合いに見えた!”

ワタシが彼の隣に並んでいたら? きっと“親子”にしか見えないのだろう。

そう考えると? これでよかったのかもしれないとふと思う。

ワタシは48歳、未婚、独身だ!

結婚になりそうな男性ひとは2.3人いたのだけど。

結婚まで至らず。

今もずっと独り身だ。

でも? その方がいい、一人の方が何をするにも楽だしね。

ワタシはこのまま独身を貫こうと決めたわ!



最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 前半を読んでだから結婚出来ないんだよ ってなって 後半を読んでこの男最低だなぁ ってなった、、、 お姉さん、ガンバ(^o^)/
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