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魔法における詠唱とイメージと距離の影響②

【注意】とても下品なことを言います。

考察、解析ターンが続きます。

苦手な方は結論だけ()(つま)んで読んでください。

次に前詠唱による影響を見よう。言葉で原理の説明をするとイメージに影響してしまう。それを避けるために、台詞を紙に書き出して、イメージはさっきと同じまま読み上げよう。詠唱核は"加熱"。


"ぼくの魔力をマイクロ波に変えて、水に当てる。水分子の双極子モーメントがそれにつられて動く。ついていけなくなった分を誘電損失として熱に変える。"


"魔粒子を水分子に当てて水分子の運動エネルギーを増加させる。内部エネルギーが上がったので温度も上がる。"


"たこ焼きは小麦粉と卵を混ぜた生地でタコを包んで焼いたものだけど、いか焼きはイカを焼いただけ。()でだこは()でただけのタコ。"


"ノナックは可愛い。ぼくの天使。早くぼくと結婚してくれ。毎日イチャイチャしたい。"


"やっほー。ぼくはたこ焼き星から来たタコ星人だよぉー。こんばんは。"


" J'aime beaucoup les grandes qu〇quette . "


" Mi piacciono molto i c〇zzi grandi . "



……


おっと、下品なことを言いすぎた。


温度上昇は上から13度、8度、それ以降の加熱関係の詠唱は6度、それ以外は3度くらいだ。"加熱"で4度の温度上昇が認められていたので、マイナスの作用になるものもあるということだ。


イメージを統一しようとしても、これくらい長くするとどうしても発した言葉に影響されてしまう。これが詠唱の本来の効果なんだろうけれど。


[言語に用いられる記号には2つの要素がある。概念と聴覚映像だ。ここで概念とは、「本」と聴いたときに心に浮かぶイメージで、聴覚映像とは「本」という文字や音の単語のようなものを表す。この2つを併せて記号なのだ。前者をシニフィエ(「示す、物語る、表す、物語る……」の受動態、示されるもの)、後者をシニフィヤン(「示す……」の現在分詞、示すもの)と呼ぶこともある。]


だからイメージなくして言葉を発するのは難しい。単語ならまだいけるが、文になると難しいな。


そして問題のレオール語とフランス語。前詠唱では他の言語と差がなかった。根拠は前詠唱中の自分自身の心持ちしかないが、多分こういうことだ。レオール語の場合は専門的な解説をするほどの語彙が少ないので、今のところはそこまで原理をイメージするのには向いていない。フランス語は英語と違ってそこまで慣れていないので、話したり聴いたりするときに英語と変換している。文になると「カッコイイ」と感じる暇がない。


次は身振り手振りの影響を調べよう。手話に(なぞら)えて手指詠唱とでも呼ぼうかな。あ、でも身体全体を使うこともあるしな……。単純に詠唱姿勢で良いか。


また前詠唱以外はさっきと同じ条件で、そこにポージングを加える。


両方の掌を(かざ)すポーズ。


右手の人差し指を立てて指を差すポーズ。


魔法少女のアニメでやっていたようなヒラヒラと舞うようなポーズ。


片手を首に当てて、もう片方の手を腰に当てるモデルのポーズ。


ブリッチ。


寝転んで開脚するネコ(・・)のポーズ。


四つん()い。


……


「シア、何やってるの……?」


「あ、いや、ポーズで魔法って変わるのかなって思って……。」


「好奇心があるのは良いことだけど、周りから見えないところでやってね。」


お母さんに訝しがられた。そりゃそうだ。でも止めない。男のプライドが懸かってるのだ!!


詠唱姿勢では掌を(かざ)すものが6度、指を差すのが5度、他は4度で効果なしだ。


魔力は体に流せるのだから、どこから放出しても良いはずだ。足の裏でも(ひじ)でも〇〇〇でも。


それでもぼくの先入観として、魔法は手から出すものという考えがある。他の部分と異なって手は物を(つか)んだりするために、触覚はかなり敏感だ。何かを(ほしいまま)に操るには手が適切なのだ。


高威力になる方法は何となく(つか)めたが、そうなった原因が曖昧で腑に落ちない。結局は全てイメージに左右されている気がする。イメージを定量するのは無理だ。詠唱の影響を務めて調べるのはここら辺で終わりにしよう。また魔法を使っているうちに新たな発見もありそうだし、疑問が浮かんだらそのときにやれば良い。




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