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ナクナクノナック

【注意】軽微な性的描写があります。

それから沢山話した。学校のこと、家のこと、ぼくがどんな勉強をしているか、どんな遊びが好きか。


「シアが来たらこれ一緒にやろうと思ってたんだ。4歳には難しいかもしれないけど、シアならできると思うよ。」


え?そんな、まだ心の準備が……。いや、据え膳食わぬは男の恥だ!


「ナックとなら……いいよ。」


上目遣いで含羞(はにか)む。


「え?これだよ、これ。」


テーブルゲームを出してきた。将棋とかチェスみたいなものかな。木製のようだ。


まるで将棋だな。


「これはどうやって遊ぶの?」


ノナックがセッシェのルールを説明してくれた。マス目の書かれた板に駒を並べ、動かし方を説明してくれる。イヨールを倒したら勝ちだ。


まるで将棋だな。


このようなゲームは思いつき易いものなのかな。


まるで将棋だな。


「さあ、シアどうする?」


ノナックにせめられている。ダメだよぼくまだ4歳なのに。


「ぼくの負け……。」


ノナックにルールを教わりながらセッシェを始めた。最初なので駒の動かし方を覚えるのが目的だ。それでも負けたのは悔しい。


「まだ最初だからしょうがないよ。」


「もう1回やりたい!」


そして3連続で負けた。


「ナック強いよーー。」


胸に顔を埋めて憤る。


そうしていると、ドアをノックしてお母さんが入ってきた。


「ノナック、シアちゃん、ご飯できたから食べよう。」


「「はーい。」」


何を隠そう今日はお泊まりなのだ。胸が高鳴る。純粋に友達とのお泊まりに胸が高鳴っているだけだ。そうなのだ。


「ナックのお母さんのご飯美味しいね。」


「ありがとう。喜んでくれて良かったわ。シアちゃんは果物が好きって聞いてたから、これも買ってきたのよ。食べてみて。」


オレンジ色のブドウみたいな果物だ。


「初めて見た。これはなんていうの?」


「ニシアールだよ。こうやって皮を剥いて食べるんだ。」


ノナックが教えてくれる。そんな、皮を剥くなんて……。


ぼくは口を開けて待つ。


「シアは甘えんぼうだなー。はい、あーん。種があるから気を付けてね。」


ノナックが皮を剥いたものをぼくの口に入れてくる……。


「美味しいね!ぼくも今度買ってもらお。」


パイナップルのプロピオン酸エチルのような芳香があって、食感は柔らかいグミのようだ。そして甘酸っぱい。


「今の時期なら市場に行けば売ってるわ。確か、エマさんって人がやってるお店よ。」


うわ、あのショタコンのとこかよ。今度お母さんと行ってやるか。


「ご飯も食べたし、そろそろお風呂入ろっか。」


「ちょっと寒いから寝る前にあったまらないとね。」


もう8月だ。秋と冬の間くらい。少し肌寒い。


本日の一大イベント。友達とお風呂に入るのは楽しい。そう、純粋に楽しいのだ。


「ナックに頭洗ってもらうと気持ちいいー。」


「なんか弟が出来たみたいで嬉しいな。」


石鹸で頭を洗ってもらう。[今まで考えてなかったけれども、石鹸があるということは水酸化ナトリウムが生産されているということか。石鹸でここまで泡立つなら水は軟水なんだろうな。合成界面活性剤はあるのかな。なければ作って硬水の地域に行けば売れるかな。]


あ、いけない。余計なことを考えてしまった。今はノナックの体に集中しなければ。勿論(もちろん)、ちゃんと洗うっていう意味だ。


「ナック気持ちいい?」


「うん。シア上手。」


そうか、ぼくのテクニックに満足か。


「なんで笑ってるの?」


顔にニヤニヤが出ていたようだ。


「ぼくもお兄ちゃん出来たみたいで嬉しいなって。」


2人で湯船に浸かる。ノナックの膝に座る。


「あー、あったかい。」


「シア、少し大きくなったんじゃない?」


「でしょ。」


そのまま回転して向かい合わせに座る。


「えっ?ちょっと、この体勢なんか恥ずかしくない?」


「えー?そうかなー。ぼく分かんない。」


ぼくは首に腕を巻き付ける。ノナックが含羞(はにか)んで顔を背けた。友達とお風呂って楽しいな!!


お風呂の後はベッドで一緒に寝る。可愛い子にちょっかいを出したくなるのは前からだな。


「重いってー。」


「つぶしてやるー。」


「やめ、くすぐったいっ!」


馬乗りになってノナックを(くすぐ)る。抵抗しているがなかなか力が入らないようだ。


今度は普通に隣に寝る。


「大きくなったら何になりたい?」


勿論(もちろん)お前の嫁だ。


「魔法のこといっぱい調べて、すごい魔法使いになって、みんなに喜んでほしい。」


「だからシアはそんなにお勉強頑張ってるんだね。偉い偉い。」


頭を()でてもらった。


「ナックは何になりたいの?」


「うーん、僕はまだ分かんないんだよね。でも、魔法を使うお仕事はしたいかな。」


「じゃあ一緒に頑張ろうね。」


ノナックのほっぺに軽くちゅーしてみた。


「ちょっと、シア、そ、そういうのは好きな人にするんだよ。」


「ぼくはナック好きだよ。」


「そういう好きじゃなくて……。」


眠くなってきた。またノナックを抱き枕にして寝よう。


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