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未就学期 初めての人生

一番古い記憶は、3歳頃のものだろうか。住んでいた市内にある湖の(ほとり)で転んで、膝を傷付けて泣いていた。かなり深い怪我を負って出血していた。数十年経った今でも傷(あと)は残っている。


程よい田舎の()る都市で次男として産まれた。母方の祖父母と両親、2つ上の兄の田舎の典型的な拡大家族だ。


幼稚園では毎日「あんちゃん。あんちゃん。」と、兄のところに行きたがっていた。兄が卒園すると、幼稚園に行きたがらなくなり、毎日泣いていた。行ったら行ったで、よく女の子とお飯事(ままごと)をして遊んでいた。


祖父の運転する自転車の後ろに乗って出かけた帰りに大雨が降り、小屋のようなところで、小分けされたチーズ味のお菓子を食べながら号泣している記憶。


祖母に何度も散歩に誘われるも、「つかれるからヤダ!」と、何度も断る記憶。今思えば散歩くらい行ってあげれば良かった。


熱を出して、母に食べたいものを()かれたときに、大好きだったが季節外れの西瓜(すいか)を要望した。父親の実家は農家だったため、夏には腐るほど西瓜(すいか)が採れるのに。


祖母は自分が勉強できなかったことを悔やんでいたのか、ぼくに勉強を教えた。その時点で仮名文字と簡単な四則演算を覚えた。兄は泣いているぼくを泣き止ませるために、計算問題を出して、ぼくがそれに答えるということをやっていた。


キラキラ光る綺麗なものが好きで、よく道端で石やビーズなどを拾って集めていた。


花火が好きで、夏になると近所のホームセンターへ連れて行ってと強請(ねだ)り、よく祖父に連れて行ってもらっていた。毎回買ってもらえる訳ではないが、商品を眺めているだけで楽しかった。


花火大会にも行きたがった。近くで季節外れの時期に大きな花火大会が開催される。行けないときは家から頑張って眺めていた。



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