表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

賢者と聖女。

『課長……、どうしましょう……』

「笹代さん、君はゲームをする方か?」

『はい。鬼畜ゲーと呼ばれたMMOなら15年ほどプレイしていました。課長は?』

「それはあれか……初期はレベルMAXにするまでに13万年かかると言われた……」

『そうですそれです!まさか、課長もですか!』

 

 まだMMOがPC主体だったころ、そんな鬼畜なシステムのゲームが存在していた。

 

「ボスタイムになるとな、走り回ったな……」

『そうですね……、ボスが出れば御の字、空で赤字、空振りだと……』

 

 2人はどこか遠い目をした。

 そんなゲームも、数年前には時代の流れに合わせるように、システムは大幅に変化していた。

 

『クラスは何でしたか?』

「ナイトだ」

『ごりごりの脳筋じゃないですか。ちなみに私はウィズでした』

「今は賢者と聖女だな……」

 

 ナイトであればひたすら敵を叩けばレベルは上がり、ウィザードであれば魔法でドーンしながら回復も可能のはずが、いまいち戦闘方法のわからない賢者と聖女というパーティーがここにある。

 

『これは……模索しないとですね』

 

 お互いのステータスを見れば、ゴリ押しに耐える体力もなければ防御力もなく、瞬コロが目に見えている。

 

「まずはコツコツと……レベル上だな」

 

 2人は長年あの鬼畜ゲームをプレイした強者だ。

 コツコツとレベル上げをすることに一切の抵抗はない。

 

 魔王討伐に向け、1歩踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 

「っぶ!」

 

 美澄はぶかぶかの靴に足を引っ掻けて派手に転んだ。

 

『課長……、スッ転んだだけで瀕死とかやめてください……』

 

 美澄のHPは残すところ3だった。

 

 

 

 美澄ステータス

 

 HP13 MP200

 STR1 DEX1 DEF5 AGI3 INT200 RES200

 GIFT賢者

 

 

 伊万里ステータス

 

 HP30 MP100

 STR6 DEX5 DEF13 AGI20 INT150 RES150

 GIFT聖女

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ