表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無実の罪で処刑されかけた元公爵令嬢は、絶体絶命の国王を守る為戦う事を決めました~私の魔力で命の恩人を絶対守ってみせます~  作者: Karamimi
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/39

ゾマー帝国から使者が来ました

本日二回目の更新です!

パレードが終わった翌日、オルビア様とアイラン様は、アルテミル様のご両親に会うため、プライス公爵家へ挨拶へと向かった。


本来であれば、プライス公爵が王宮へ挨拶にやってくるべきところなのだが、アルテミル様のお父様は五年前の戦争で歩けなくなってしまった為、アイラン様達が出向くことになったらしい。


「フェアラ様、オルビア様達は大丈夫でしょうか?」


隣でお茶を飲んでいるフェアラ様に、ついオルビア様達の事を聞いてしまった。


「大丈夫ですよ、そもそもプライス公爵も夫人も、オルビアの事をとても気に入っているのだから。今頃いつ結婚式を挙げるか、決めているくらいですわ」


そうなのね。それなら良いんだけれど…


フェアラ様の予想通り、プライス公爵も夫人も、オルビア様とアルテミル様の結婚に大賛成してくれたとのこと。そして、オルビア様が公爵家に嫁いでくるタイミングで、アルテミル様が新たに公爵になる事も決まったらしい。


気になる結婚式だが、3ヶ月後に行われることも決まった。


「オルビア様、そんなに早く結婚してしまうのですか?寂しくなります」

オルビア様の結婚は嬉しい。今まで辛い思いをしてきた分、幸せになって欲しい。でも、オルビア様が王宮から出て行ってしまうのは、やっぱり寂しいわ!


「シャーロット、たまには私も王宮に遊びに行くし、あなたも公爵家に遊びに来ても良いのよ。それに、あなたにはお兄様もいるでしょう?」


「確かにそうですが…」

やっぱり寂しいわ。


「そんな顔しないで。そもそも、シャーロットだって後半年と少しでお兄様と結婚するんでしょう。これから王妃教育も本格的に始まるし、寂しいなんて感じている暇はきっとないわよ」

そうだった!来週から私の王妃教育も始まる。私の場合、結婚と同時に王妃になる為、かなり本格的に教育が行われるとアイラン様が言っていた。私耐えられるかしら…


「シャーロットって本当にわかりやすいわね。そんなに心配しなくても大丈夫よ。あなた、マナーもしっかりできているし、教養もあるし。難なくこなせるわ」


私が物凄く不安な顔をしていたせいか、笑いながらフォローしてくれた。そんなにわかりやすい顔をしていたかしら。



そして、私は王妃教育、オルビア様は結婚式の準備と、それぞれ忙しい日々を過ごしていた。ありがたいことに、王妃教育はゾマー帝国で受けていた王妃教育とほとんど変わらなかったので、難なくこなせた。



ゾマー帝国の王太子に婚約破棄された時は、王妃教育が無駄になったと思っていたけれど、こんなところで役に立つなんて、やっぱりあの時しっかり教育を受けておいてよかったわ。


王妃教育の合間を縫ってオルビア様の結婚の準備を手伝ったり、アイラン様と一緒に街へ出かけたりと充実した日々を過ごしていった。


そして、ついにオルビア様とアルテミル様の結婚式の日を迎えた。真っ白なウエディングドレスに身を包んだオルビア様は本当に奇麗だった。沢山の人に祝福され、とても幸せそうなオルビア様とアルテミル様を見ていると、私まで幸せな気持ちになる。


「シャーロット、お兄様の事よろしくお願いします」


オルビア様はそう言うと、アルテミル様と一緒に新居でもある公爵家へと向かった。ついにオルビア様は、アルテミル様の元に嫁いでしまったのね。やっぱり寂しいわ。きっと私よりずっと長い時間、オルビア様と過ごしてきたアイラン様は、もっと寂しいわよね。


そう思っていたのだが…


「やっとうるさいオルビアが嫁いでいったね。シャーロット、明日から2人っきりで食事が出来る。楽しみだね!」


嬉しそうなアイラン様。なぜだ…


そしてオルビア様の結婚式の翌日、私はいつもの様に朝食を食べる為、食堂へと向かうと、私を見つけたアイラン様が嬉しそうにやって来た。


「シャーロット、おはよう。今日から2人っきりの食事だ。さあ、早速食べよう」

アイラン様にエスコートされて、席に座ったのだが。


この席は…。

そう、戦争が終わった後、王宮に戻った翌日と同じように、アイラン様の真横の席が準備されていた。


結局、オルビア様の強い抗議によって、席は元に戻されたはずだったのだが…。

またあの時と同じように、アイラン様の真横の席になっていた。それも、ものすごく距離が近い。


とりあえず席に着いた私。


「じゃあ、食事にしよう」

そう言うと、なぜか私の口に、次々と食べ物を放り込んでいくアイラン様。


「あの、アイラン様、自分で食べられますわ」

アイラン様を止めてくれるオルビア様がいない今、自分で何とかするしかない。


「何を言っているんだ、シャーロット。うるさいオルビアが居ないんだ。今まで出来なかった事を、これからは存分に楽しもう。そうだ、シャーロットも俺に食べさせてくれないかい?」


そう言うと、アイラン様が大きく口を開けた。仕方がない、私はアイラン様の口に食べ物を運ぶ。


「うん、シャーロットが食べさせてくれる食事は、いつもよりずっと美味しいよ!」

にっこり笑うアイラン様。正直恥ずかしいけれど、でもアイラン様が喜んでくれるなら、それはそれでいいかもしれない。


その後も、私たちは食べさせ合いながら食事を済ませた。もちろん、この行為は毎食行われることになったのであった。オルビア様が居なくなって寂しくなるかと思ったが、その分アイラン様がしっかり構ってくれるので意外と平気だ。



オルビア様が嫁いで1週間が経った。王妃教育をこなしつつ、後3ヶ月後に迫った私たちの結婚式の準備をしていた時の事だった。


「シャーロット様、陛下がお呼びです。至急客間へお越しください」


アイラン様付の執事がわざわざ私を呼びに来た。一体何があったのかしら?


執事に案内され、客間へと向かった。


コンコン

「陛下、失礼いたします。シャーロット様をお連れいたしました」


私は執事に案内され、客間に入った。


「シャーロット様!よくぞご無事で!!」

えっ…どうして?

私の目の前に現れたのは、ゾマー帝国の優秀な魔術師だ。そんな彼がここに居ると言う事は…。


「ビーディズッヒ侯爵、お久しぶりです。私を捕まえに来たのですか?」

私はストレートに聞いた。こんな遠くの国まで探しに来るなんて、なんて執念深いのかしら。


「とんでもございません」

手を大きく振りながら、明らかに動揺しているビーディズッヒ侯爵。私を捕まえに来た訳ではないなら、一体何しに来たのかしら。


「シャーロット、とにかく彼の話を聞いてみてはどうだい?さあ、俺の隣に座って」


アイラン様に促され、席に着いた。よく見たら、アルテミル様もいるわ。


「とにかく、シャーロットを連れて来た。一体、あなたは何の為に、わざわざフェミニア王国までいらしたのですか?」


アイラン様の問いに、ビーディズッヒ侯爵は私たちの向かいの席に座った。


「まずは、フェミニア王国の国王陛下、見ず知らずの私を招き入れていただき、感謝申し上げます。シャーロット様、結論から言います。どうか、ゾマー帝国にお戻りください!」


~ビーディズッヒ侯爵がフェミニア王国にたどり着くまで~


随分遠くの大陸までやって来たビーディズッヒ侯爵。


「あの、すみません。シャーロットという女性を探しています。銀色の髪に青い目をしていて、魔力を持っている女性です」

町の人に似顔絵を見せるビーディズッヒ侯爵。


「う~ん、ちょっとわからないな。あっ、そう言えば、俺らを助けてくれた女神の名前がそう言えば、シャーロット様と言ったな。確か、魔力を持った国の出身で、ガリレゴ王奥の聖女を魔力で倒してくれたって聞いたことがある」


「それは本当ですか?それで、その女性はどこにいらっしゃるのですか?」


「大陸の一番東にある、フェミニア王国の王宮に居るはずだよ」


「ありがとうございます!」


フェミニア王国へとやって来たビーディズッヒ侯爵。早速王宮へと向かう。



「あの、すみません。私はゾマー帝国から来ましたビーディズッヒと申します。こちらにシャーロット様がいらっしゃると聞いたのですが。お会いすることは出来ますか?」


「なに、ゾマー帝国だと。少しお待ちください」

門番はすぐに側近の1人、アルテミルに報告。アルテミルからアイランへと情報が伝わり、親切なアイランによって、ビーディズッヒ侯爵は客間に案内されたとのことです。


ちなみにビーディズッヒ侯爵は、半年以上も国々を渡り歩き、シャーロットを探していたそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ