あ、そういうアレ?
<基本形>
「ちょっと! 殿下のダンスのお誘いを断るなんて、どういうつもり!?」
「えっ、でも私、ダンスなんて踊れないし」
驚いたように目を丸くしていた第二王子は、ふっと表情を緩めると、どこか楽しそうにつぶやいた。
「おもしれー女」
<貴婦人も腹は減る>
「ちょっと! 殿下の前でパクパク食べないで、はしたない!」
「えっ、でもこんな豪華な料理、なかなか食べられないんだよ!?」
驚いたように目を丸くしていた第二王子は、ふっと表情を緩めると、どこか楽しそうにつぶやいた。
「おもしれー女」
<貴婦人も寝る>
「ちょっと! 殿下の前で居眠りなんて、何を考えているの!」
「ご、ごめんなさい。昨日遅くまで本を読んでいたから……」
驚いたように目を丸くしていた第二王子は、ふっと表情を緩めると、どこか楽しそうにつぶやいた。
「おもしれー女」
<貴婦人でもおてんば>
「ちょっと! ドレスがボロボロでしかも泥だらけじゃない! いったいどうしたの!?」
「馬で藪に突っ込んでしまって……」
驚いたように目を丸くしていた第二王子は、ふっと表情を緩めると、どこか楽しそうにつぶやいた。
「おもしれー女」
<貴婦人にも特技はある>
「ちょっと! いくら得意だからって、殿下の前で剣舞だなんて正気なの!?」
「だって、特技を見せろっていうから」
驚いたように目を丸くしていた第二王子は、ふっと表情を緩めると、どこか楽しそうにつぶやいた。
「おもしれー女」
<貴婦人である前にプロフェショナル>
「……とまあ、わーわーいうとりますけども」
「それよりさ、オレ、前からコンビニの店員やってみたいと思ってたの。ちょっと練習したいから、お前お客さんの役やってよ」
「よかろう」
「急に態度でけーよ。何様だよ」
「お客様だよ」
「うまいこと言ったみたいな顔してんじゃねーよ。そして大してうまくねーよ」
「ウィーン」
「始めるのかよ。いらっしゃいませ」
「動くな! この銃が見えねぇか!」
「ご、強盗!?」
「騒ぐんじゃねーぞ。騒いだら、ズドンだ」
「は、はいぃ!」
「季節限定春色イチゴ大福二つ」
「……は?」
「季節限定春色イチゴ大福二つ!」
「はい! ただ今! ……どうぞ」
「あ、千円チャージで」
「はい。ありがとうございます。こちらの確認ボタンをお願いします」
「はーい。じゃ、どうもー」
「またお越しくださいませ」
「ウィーン」
「……普通の客じゃねぇか!」
「普通の客でいいだろうが!」
「強盗じゃねぇのかよ!」
「強盗だって普通に買い物したい日もあるさ!」
「だったら何で最初に銃出したんだよ!」
「ほ……」
「ほ?」
「……ほんまや」
「ええ加減にしなさい!」
『どうも、ありがとうございましたー』
驚いたように目を丸くしていた第二王子は、ふっと表情を緩めると、どこか楽しそうにつぶやいた。
「おもしれー女」
「どうもー。公爵令嬢です」
「侯爵令嬢でっす」
『二人合わせて悪役令嬢ですよろしくお願いしまーす』




