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すべてはひとつに
<基本形>
薄衣を纏う無数の美姫を従え、館の女主人は艶然と微笑んだ。
<妄想する>
薄衣を纏う無数の美姫を従え、館の女主人は艶然と微笑んだ。
「シモネタじゃねぇか」
<妄想が暴走する>
平伏する庭師に、公爵夫人はねぎらいの言葉を掛ける。
そして目の前に広がる薔薇園の見事な美しさに、思わず感嘆の声を上げた。
「シモネタじゃねぇか」
<妄想の暴走が迷走する>
登山の楽しみは、
頂上から見える雄大な景色、
美味しい空気、
登山者同士の交流、
もちろんそれもあるけれど、
道の途中にふと目にする自然の、
たとえば朝露に濡れるやまゆり――
「シモネタじゃねぇか」
<妄想の暴走が迷走して爆走>
夏の日差しが眩しい海辺――
「シモネタじゃねぇか」
若い管理人――
「シモネタじゃねぇか」
でんちゅ――
「シモネタじゃねぇか」
ポ――
「シモネタじゃねぇか」
<真理へと到達する>
……
「……」
……
「シモネタじゃねぇか」
……沈黙でさえも――!




