第52話 バザール その1
リアルパートが続きそうなので、急遽考えました。
突然の報告です!
このバザールが終わったら連続投稿を一旦停止します。
不定期更新と言いながらある程度毎日投稿していましたが、少しお休みします。
なぜなら、バザールが終わったら春真と伶愛の初デートだからです!
ノリと勢いで書いてきましたが、流石に二人の初デートくらいは全て書き終わってから投稿したいです。
読者の皆様!
バザールが終わったらほんの少しだけお待ちください。
出来るだけ早く書きます!
スプリングとアストレイアは『商業都市バザール』に来ていた。今日は毎月一回の大規模バザーが開かれる日だ。プレイヤーだけでなくNPCも露店を出し、ほとんどお祭りだ。
賑わう都市をスプリングとアストレイアは仲良く手をつないで歩いていた。指を絡め恋人つなぎ。二人の左手の薬指には銀色の指輪。傍から見れば恋人同士や夫婦である。しかし、二人は付き合っていない。
「今日も賑わってますね」
「そうだな。人に酔いそう」
「先輩ってダメでしたっけ? ゴミ・・・じゃなくて人ゴミ」
「レイアほどじゃないけど。・・・今人をゴミって言ったよな?」
「フハハハハ! 見ろ! 人がゴミのようだ!」
「レイア大佐。今日はテンション高いですね」
「はい! 良いこと聞いたので」
アストレイアがスプリングの腕に抱きついてくる。柔らかい感触が感じられる。
「良いこと?」
「はい。数日前、先輩が男子に尋問されたとき、私のために激怒したという話を聞きました」
「ぐふっ! な、なんでそんな話が広まってるんだ!」
「先輩が言ったらしいじゃないですか。『生徒全員に告げろ! 東山伶愛に手を出す奴は俺が許さない。あらゆる手段を用いて人生を破滅させてやる』って」
「に、似たようなこと言った気がするけど、少し大げさになっているような・・・」
「クラスの女子からいろいろ聞かれましたよ。付き合っているのか、とか」
「あぁ・・・だから変な目で見られたのか」
スプリングは遠くを見て、学校の生徒たちから視線を向けられていたことを思い出した。
「レイアはなんて答えたんだ?」
「顔を赤くして、恥ずかしそうにもじもじしながら、曖昧に否定しておきました」
「おいっ! なんではっきり否定しないんだ!」
「そのほうがおもしろ・・・私に告白する男子が減って楽になるのと、先輩の平穏が崩れると思ったので」
「今、面白そうって言いかけたよな」
ジト目を向けるがアストレイアは受け流す。可愛らしく笑って誤魔化す。
「どうしてお前は俺の平穏を壊すんだ・・・」
「勇者は魔王の平穏をぶっ壊すのが役目なんです。ですが、先輩が可愛そうなのでお詫びをしましょう」
アストレイアは赤い縁のメガネを取り出すと、スチャッと装着する。
「メガネっ娘モードです!」
メガネをかけたアストレイアを見たスプリングは足が止まった。
「どうしましたか?」
「・・・可愛いです」
「い、いきなりは反則です! 心の準備をさせてくださいよ!」
「・・・無理です。レイアが可愛いのが悪い」
「そ、そうですか!」
アストレイアが頬を赤く染め、嬉しそうにしている。少しすると冷静になり、複雑そうな顔をする。
「う~ん。いつもの私はダメなんでしょうか。メガネかけただけでこんなに喜ばれると複雑です。メガネがいいんですかね?」
「うん? 普段のレイアも可愛いに決まってるだろ」
「もう! だからさらっと私を口説かないでください。嬉しいじゃないですか!」
怒りながら喜ぶという難しいことをするアストレイア。口説いた覚えのないスプリングは首をかしげる。彼の中では口説いたとは言えないのだろう。天然の女誑しだ。
「滅多に見られないレイアだからドキッとするというか・・・」
「ふむふむ。たまにだから良いのですね。う~ん。私もドキッとしてみたいですね」
「そう言われても俺は何もできないぞ」
「大丈夫です! ここに先輩用のメガネがあります!」
アストレイアは黒縁のメガネを取り出す。ペーパーから貰った何の効果もないただのメガネだ。
「なんで持ってるんだ。まぁ、付けてみるか。・・・・どうだ?」
メガネをかけたスプリングはアストレイアに見せる。普段メガネをかけないため少し違和感を感じる。似合っているのか鏡で確認したいところだ。
メガネをかけたスプリングを見たアストレイアは足が止まる。
「・・・かっこいいです」
「お、おう。急に言われると恥ずかしいな」
「・・・かっこいい先輩が悪いです」
「そ、そうか」
「これ、ドキッじゃないですよ。ズキューンですよ。メガネの先輩もいいです! 写真撮っていいですか?」
いそいそと写真の準備を始めるアストレイアをスプリングは肩を抱いて歩き出す。立ち止まっていたため、周囲の邪魔になっていたのだ。
「ここでは邪魔になる。後にするぞ。俺だって我慢してるんだ」
「了解です・・・」
残念そうに写真を諦める。二人は歩きながら自然と手をつなぐ。お互いチラチラと顔を眺め、視線が合うたび頬を赤くし顔を逸らす。
「あ、あんまり見ないでください。恥ずかしいです」
「あー。無理です。無意識に見ちゃう」
「も、もう! 後でたっぷり見せてあげますから!」
「そういうレイアだって俺のこと見てくるじゃないか」
「私はいいんです!」
アストレイアはスプリングの腕に抱きつく。
「先輩はこのまままっすぐ前を見て歩いてください。私は先輩の横顔を眺めてますから」
「不公平だぞ! おっと!」
アストレイアのほうを見ると他の通行人にぶつかってしまった。だんだん人が多い場所になってきた。よそ見をするのは危険だ。アストレイアはうっとりとスプリングの横顔を眺めている。
「はぁ。後で写真撮るときポーズしてもらうからな。覚悟しとけ!」
「別にいいですよ。今月は私を好きにしてください。どんな命令でも従います」
「命令の期間の延長とか?」
「来月以降も私を好きにしたいんですか? 先輩も変態さんですね。別にいいですよ」
「いいのかい! 冗談のつもりだったんだけど」
「その代わり、月に一回アンデッド狩りに行ったり、ホラー映画を見ます」
「今月だけでいいです!」
スプリングは即答する。そこまでして期間を延長したくない。もうホラーは嫌だ。
「残念です。では、今月は沢山命令しないといけませんね。何します?」
スプリングは悩む。なかなか思いつかない。
「うーん・・・」
「そんなに悩まなくても欲望を発散させればいいんですよ! ノクターンノベルズによくあるじゃないですか!」
「レイアさん? あのサイト18歳未満はダメなんですよ?」
「し、しってますよー」
棒読み口調のアストレイア。スプリングはため息をつく。
「言っておきますが、女の子だってエッチな気分になるんですからね!」
「そりゃそうだろうけど」
「先輩はエッチな女の子は嫌いですか?」
恥ずかしそうに、でもニヤニヤ揶揄いながらアストレイアが聞いてくる。揶揄うためにいろいろと犠牲にしすぎだ。
「エッチなレアなら大好きだぞ」
ポフンと可愛く真っ赤になるアストレイア。顔をスプリングの腕に押し付けて隠す。顔を隠したまま小さな声が聞こえてきた。
「・・・最近、先輩が積極的です。特に結婚した後から・・・」
「一歩踏み出したら少し楽になったからな。もっとレイアの可愛い姿見たいし」
「くっ! 先輩がどんどん女誑し、というか私誑しになっていきます。私、先輩相手にはチョロいので勝てません! こうなったら月に一回ホラーを経験させるしかないですね」
「なぜそうなる!? マジで勘弁してください!」
「では、この間の上映会を」
「それはもっと止めてください!」
二人がいちゃついていると、二人が目指していた露店についた。
「あらあら! まおーくんにアストレイアちゃん! 新婚さんいらっしゃい!」
出張『万屋八百万』。店主のペーパーがニヤニヤしながら二人を出迎えた。
お読みいただきありがとうございました。
PV総合40000突破しました。
いつもありがとうございます。
(2019.5.21 21時すぎ)
明日午前10時に投稿します。
他の作品もよろしくお願いします。
Devil's Life
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少女と神様の恋愛ものにするつもりです。不定期更新です。
禍津日神のお嫁さん
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