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遊び

「『ルスミテーション』」

 自分の見た目を任意のものに変化させる魔法で人間に見えるようにしてから次のグループのところに行く。さぁて、一演技してみますかね。


「なぁ、あれ見ろよ、人がいるぞ。」

「ほんとだね、どうしたんだろう…」

「……」

「取り敢えずこの状況について何か知ってないか聞いてみようよ。」

 焼け落ちた家の横で蹲っている俺を見つけた四人が近づいて来る。

「おい、大丈夫か?」

「あ…いえ、大丈夫じゃ、ないです…」

「ごめんね、そんな状況じゃないのは分かってるんだけど、外から来たからこの状況は理解できないんだ。何があったか教えてくれないかな?」

「え…あ、あぁそうですね…教えたいのは山々なんですが、私にも、何が何だか…突然お城が爆発したと思ったら、瓦礫が都市中に振ってきて…いつの間にかこんな風に…」

「城が爆発…」

「確かに城が無いな。ここに来た時から感じていた違和感はそれか…」

「……」

「俄には信じ難いけど、この有り様じゃね…」

 意外と上手くできるな、演技のギフト様様だな。

 …その後の質問にも淀みなく答えていると、今まで無言を貫いてきた男が口を開いた。

「じゃあ、次の質問だ。…お前が生きている理由は何故だ?」

「おいおいロジー、せっかく生きてる奴にそれは…」

「ここまで、都市を歩いて見てきたがこの状況を見るに三日ほど経っているのが分かる。三日間そんなんで生きてこられたのか?もしそうでも、お前一人のはずがない。」

「…」

「そんな言い方しなくても、探せばきっと生きてる人だって…」

「コニー、お前さっき違和感があったって言ったよな。そしてその違和感が城だとも、」

「あ、あぁ言ったな、それが何だ?」

「ほんとに城だけか?俺は城の事もだったが、もう一つ違和感があった。」

「……」

「他にか?…天気が良くないことくらいじゃないか?」

「違う、周りを見てみろ。…死体があるか?俺は死体だけでなく死臭すらしないのが恐ろしくて仕方がない…まるで…」

「人間が消えてるってか…確かにおかしいな。」

「………」

「そ、それが本当だとしたらこいつは何なんだ…?」

「さぁな、本人に聞いてみたらどうだ?」

「…………忘れてたよ。俺、『不運』持ちだったっけ…」

「不運…?」

「ボク、わるい奴じゃないよ…?って言ったら話を聞いてくれるのかい?」

「無理かもな。」

「ですよねー。じゃあ、どうしよっかな…」

「『どうしようチノ…』」

『早いですよマスター…では、この際ですから次の予定だったアンデット生成に利用すべきだと思います。』

「『じゃあ、次のグループも要らないからまとめちゃおうっかな。』」

『いい考えです、触媒は多いに越したことはありませんから。』

 よし、決まりだな!…そうと決まればさっそく。

 カキンッ!!

「…っ!なんで刃が通らねぇんだ!」

「やはり、人ではないか…となれば魔族か、それもかなり高位の…」

 あ、話してる間に切りつけられてた…うぜぇな…おっと、我慢我慢…

「ん?…い、いってぇ!に、逃げないとっ!」

 取り敢えず、両方を合わせなきゃだもんね。

「あいつ逃げてくぞ!どうする、追うか?」

「でも、俺の刃は…」

「追うぞ!こんなとこに高位魔族を放置しておくわけにはいかん!」

 俺は最後のグループのほうに走りながら後ろの状況を見る。

「お、来てる来てる!」

 俺は語尾に音符のマークが付きそうなテンションで走っていた。

 …あれ、俺こんな感じだったっけ…


「なんだ?!人が逃げてくるぞ!」

「助けてくださいー!僕、追いかけられてるんですー!」

「分かった、こっちまで走ってこい!」

 あまりいい気分ではないが、ちょっと遊んでみたくなった。

「何に追われているんだ?」

「悪そうな男の人たちがいきなり…」

「なんだって、…来たぞ!ってあれ?コニーじゃないか、お前らも来てたのかよ。」

「っ!ジャズ!そいつから離れろ!!そいつは魔族だ!」

「何っ!本当なのか?!」

 疑問に思いながらも剣を抜刀している時点で、もう弁解の余地はないか…くそぉ運がねぇ…

「……チッ…」

 遊ぶなんてほんとにいつぶりか分からないからって少し浮かれすぎだな俺…

「ジャズ、協力してくれ!」

「しょうがねーか、乗りかかった舟だ。やるぞ!」

「「「おう!!」」」

 こういう人達ってみんなこんな感じなのかなぁ…

「わかったよ、戦うからさ、せめて何しにここに来たのかだけでも聞いていい?」

「お前みたいなのを殺るためだよ!」

 うわぁ、いきなり好戦的だ…もう駄目だな。

「じゃあ、戻るね?『パージ』」

「「な…」」

「アンデット、だと…」

「そんな…アンデットにここまでの知性があるだなんて…」

「もういいって、えっと…『死霊魔法ゴーストマジックインフェクトデス&ギャザーソウル』」

 一人、また一人と死んでいく。

「な、何が起こってr…」

「うーん、この後は確か…『死霊魔法ゴーストマジックトランスレートソウル』」

 今使った魔法も、覚えてた時は使わないと思ってたのにこんな早くに使うことになるとはね…

「じゃあ作るぞー『喪失魔法ロスマジッククリエイトアンデット!』」

 種族だけは自分で決めれるが、他はランダムらしい。

 とはいえ、これで初めての仲間の登場だ!


まだ設定が曖昧なのに書くのってどうなんでしょう、

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