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イベント[第一章]:個性的なメンバー

ただの人物紹介ですが、この先いろいろと重要な人物になるかもしれませんね。

『よし、全員揃ったな。ここまで来てくれたことに余は嬉しく思うぞ。……と言ってもここはまだ城前の門だ。うぬらは中に入ってくれ……その前に互いで自己紹介を済ませた方がいいのやも知れぬが。其の判断はうぬらに任せるとしよう―――ではな』


 魔王はそう言った後、宣言通りにいなくなった。


「「「「「「「……………………」」」」」」」


 うん、ものすごく気まずい空間ができちゃったよね。……さて、どうしたものか?

 ここに集まったPLはたった7人しかいない……えっ、少なくない?

 こ、ここはかつて生徒会長を努めた経験のある私が何とかしないと!


「と、とりあえずさ、魔王さんの言った自己紹介………をやりませんか……」

 うわっ!なんかすごい怪しまれてるっ!………なんで?


 

 ちなみにこのときのルフスの姿は隠しフードを着た上で、【融闇】を発動している。ちなみに融闇のスキルは、ルフスはまわりに暗いところがあればそこに溶け込む……と思っているが、実際は自身の周りに認識阻害の闇を纏うと言うものなのだ。【絶気】を使うことで、初めて気配を完全に殺せると言えるだろう。

 そのため、今のルフスは黒い靄に覆われ隠しフードを着た、謎のN()P()C()のように見えるのである。


「うん、そうだね。魔王?はこれで全員といっていたから、ここまでこれたのは僕たち7人だけなんだろう。なら、ここの結束だけは強固にしておかないとですね」

「カカカ、それもそうじゃのうて!…じゃが、誰からはじめる?」


 お、おおっ!わ、私の言葉が届いたよおぉ!……やっぱりここは言い出しっぺからだよねっ!


「じゃあ、私から行きますね………私の名前はルフス、職業は≪商人≫で、ポーションや小物の製造はある程度できます。もしなにか買いたい場合は言ってください!御安くしますんで」

「商人…………か……」

 何人かが少し疑った目で見てくる。……まぁ、それもそうなのかな。

 やっぱし、商人は戦力外かぁ……そうだよねぇ

「ポーションを作れる人がいるのは良かったです。材料が必要ならば僕たちが集めてくればいいですから……では、僕も紹介しておきますね」


 …うわぁ……優しいよこの人~…レイラさんにポーション作りを教えてもらっててよかったぁ。


「僕はミナ。職業は≪魔物使い≫で、Lvは…65です。できればステータス等を見せたかったのですが、まだそこまで信頼はできていません。ごめんなさい。僕の従えた魔物ならいつでも出せるので、適応力特化のプレイです」


 しまった!……Lvを言ってなかったぁ…。たぶん、信用されるには自分の情報を出して正直に行くのがいいんだろうなぁ。


「カカカ、()()()()とはずるいのぉ。さて、次はわしが「いや、俺が次でもいいか?」……カカカ、なかなかいい若造だ。お主が剣聖かね?」

「ふん、それも含めて紹介するさ……俺の名前はアンドレア。職業は≪剣聖≫だ。職業の通り二つ名持ちだな。扱いとしてはバトルマスターの上位版とでも思ってくれればいい。……まぁ、あれみたいに武器ならなんでも補正がかかるって言うわけではないけどな?」

「ちなみに私とアンドレア、そこのルフスはリアルでの友達だよっ!」

「そうだったんですね。7人中3人がお知り合いとは驚きですよ!これなら仲間割れの問題はあまりなさそうで良かったです」

「カカカ!それもそうだのう!それではわしのしょ「流れで私も紹介するねっ!」……カカカ…最近の若造は元気がええのぅ………。」


 拓がいることはわかってたけど………まさか、漣?!


「私の名前はレン!職業は≪弓術士≫だよっ?一応実況者で~す!レンレンchってところでやってるから是非見に来てねっ!んで、VRSが得意だったから、弓のAIMはけっこういいよ!……ルフス~!」

「えっ!ちょっと!わぁ~!やめてー」


 いきなりこっちに飛んできたかと思えば、私に抱きついてきた。そのまま私は勢いで倒れて私の上にレンが重なった。レンは一瞬私を見たと思えば………私の顔に自分の顔を近づけて―――

〔まだ、ここにいる人を信用しちゃだめ。いいのはそこのおじいさんと漣と拓にして……最初の間だけでいいから。お願い…〕

―――そう、早口で述べた。

「いやぁー、ここの世界のルフスも可愛いね?私の言ったことがこんなにもすぐに叶うなんて思ってもいなかったよ!ねぇ?アンドレア?」

「ふん、まあな。だが、そこまでにしておけ。ルフスが泣くぞ」

「誰が泣くもんですか?!ってかそんなことで泣いたことはないよねぇ!?」

「カカカ…そろそろいいかの?」

「あっ!ごめんなさいっ!(おじいさんってこの人だよね)」

「カカカ!いいんじゃよ?見てて楽しければのぉ。さて、わしの名はウルガ。大魔導師として名乗っておる。まだ二つ名持ちではないのだがな!カカカッ……職業は≪魔導師≫のLv150(MAX)なんだがのぅ?」

「おうっ!なかなかに強そうなものばかりだなっ!!まさか、剣聖と大魔導師がいるとはおもわなんだぞっ?!」

「……あなたは?」

 ミナが尋ねた。

「おう!自分はアックスだ!職業は≪大斧戦士アックス・ウォーリアー≫名前と職業がややこしいが気にすんなよ?!元々それを狙ってやってるんだからな!ガハハハッ!!」

(((((お、おう……そうか…)))))


 おそらくここにいる5人の心の声が重なったであろう瞬間だった。

「ところでよう!そこで潜んでいるお前は紹介しないのか?」


 えっ?誰かいるの?!っと思って、アックスが指差した方を見るといかにも、暗殺者ですっ!って言うような見た目と雰囲気をした人がいた。


「……………段蔵…………とでも呼んでくれ……………」


 ここではなしは打ちきりのようだった。


「これで、全員の自己紹介は終わったかな?それじゃあ魔王?の城に入ろうか。異論はありますか?」


 全員が無言もしくは首を横にふる。


「ではいきましょう。言い出しっぺは僕なので、先頭になりますね」


 いつのまにかミナがこの個性的な7人を引っ張っていた。














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