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スキルのルール

 ギルド“火守りの家”が拠点としているホーム。それはとても大きい平屋だった。

 耳をすますと、かすかに鉄を打つ音とスキルの発生音が聴こえる。


「こんなに大きいギルドだったなんて……緊張するなあ」


 スキル【洞観】に【千里眼】を組み合わせ、中に何人いるかをなんとなく把握。そして【直感】でより詳しい情報をゲットする。

 これが最近の私の必殺技だ!無駄な戦いを避けると言う名のね!

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

PN:ルフス

JOB:商人

SJOB:武士

 Lv32 (16up)

HP 720/720 (340up)

MP 670/670 (340up)

STR 21 (5up)

DEF 21 (5up)

INT 22 (6up)

MND 21 (5up)

AGI 120 (43up)

DEX 120 (43up)

LUK 80 (16up)

残りSP量:0

<SKILL>

【商人の心得Lv4】【刀・短剣術Lv4】

【洞観Lv2】【千里眼Lv3】

【直感Lv10(MAX)】【調理Lv12】

〈TITLE〉

[黒狼妃の単独覇者]

[格上への挑戦者]

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


 ちなみに、ステータスはこんな風になった。受け流しのスキルは【刀・短剣術】に統合されて、集中のスキルは調査・虎視に吸収され、それぞれ【洞観】と【千里眼】に進化した。

 全体的なステータスは平均の……中の下なのかな?……たぶん。それくらいであってほしいと思う…願望だけどね。

 というより、このホームの中に50人近くいるんですがっ?!

「よし、覚悟を決めるぞ……」

 呼吸整えて、服装のみだれを直す。ふぅ~、よし!


「―――失礼しまーす…。ヘファイトスさんに頼まれて来たんですが…?」

「「「「「あぁ?」」」」」

「ひぃっ!……」


 筋骨隆々とした男たちが、各々の作業を止めて私を睨む。蛇に睨まれた蛙という言葉通りな状態に陥ってるわたしである。

 しっかりとステータスにも“恐怖”と“竦み”の状態異常が記されているしっ!


「バカ野郎っ!そいつぁ俺の客だ。装備で相手を図るんじゃねえぞっ」

「「「「「すみませんでした、親分っ!」」」」」

「驚いただろう?うちの部下が、妙な真似をして悪かった。」

「い、いえ…だい、じょうぶです。」


 まぁ、驚いたんだけどね。めっちゃ。


「一応、今ではLVO一の装具生産ギルドになってしまったからな。初期装備とか見ると、装具にお金を出し惜しみして、準備もろくにできない弱いプレイヤー…って見られるんだ。これは鍛冶師というよりも、このゲームのプレイヤー全体に言えることだから気を付けとけよ?」

「ありがとうございます。でも、まぁ非戦闘職なので弱いんですが……それじゃあ、報酬の件について話をしてもいいですか?」

「ああ、いいぜ!どんな武器でも作ってやるさ!」


 さすが、LVO一の鍛冶師!だけど……


「うーん、武器というか、私、近々店を開く予定なんですけど、その私の店でヘファイトスさんの武器を買い取ってもいいですか?」

「あぁ?……ほんとにそんなのでいいのか?…他にも、私の防具を「例えどんなにいい武具で、ステータス効果が高くても、それを扱う人が弱かったら意味がないじゃないですか?宝の持ち腐れってやつですよ。」作って……くれ…とか?―――分かった。その契約受けようではないか。」


 突如ピコンという音がなったので何事か?!って思ったけど、ただ単に商人の心得のスキルのLvが上がっただけだった。


「だが、俺になにか試練を与えてくれ!ただ、作るだけじゃあ面白くないからな。ってか、そういう理由で、俺は今までに人に武器を売ったことはないんだよな。」

「……そうですね、それならば品物は装具類はオーダー制にして………ヘファイトスさん、客に合った武器作りということで、私の使っていた短剣を新しく作ってみてください!」

「分かったぞ!相手に合わせたものを作るということだな?」

「ですね。―――あっ、そう言えばなんですけど、今みなさんがやっている鍛冶のスキルって後から入手することって可能なんですか?」


 そうなのだ、生産系のスキルがひとつしかないのだ。非戦闘職なのに。私の持つスキルで有用そうなのが正直見当たらない。けど、この鍛冶スキルならいろいろ作れそうだし、影の功労者になれそうだと思ったんだけど。


「いや、無理だな。薬師の持つスキル【合成(練金)】は薬師の固有スキルで、私たちで言うなら【鍛冶】がそれに当たるからな。おそらく、固有スキルだけはとれないようになっているんだろうと思うぞ?」

「そうでしたか…」


 うーん、これが役得って言うことなのかな?


「とりあえず、今回はありがとうございました!フレンド申請送っておきますので、短剣ができたら知らせてください。私は先に帰りますね?」

「おうっ!任された。」

  ・

  ・

  ・

 特にいさかいもなく交渉ができた。

 固有スキルだけは取れないと聞いてがっかりはしたんだけど。

 いや?まぁ、鍛冶のスキルがとれたら自分で作ろうと思っただけですしおすし……マイナスではないはず。なんなら、新しい短剣を作ってくれるというのだから、プラスでしょ!

 私が鍛冶で作りたいもの。それは、

“初心の刀”

進化、合成、打ち直し、はできなく、三日以上装備欄から外すと消える、最初の武器。威力がない代わりに耐久が無限の刀。


 最初から使っている、この武器で、今では持っている人はとても少ない。それに気になることがあるんだよね。

 そう、この説明テキストのどこか引っ掛かりを感じるのだ。

 だけど、一体なにが引っ掛かっているのかは、一日使って考えたがわからずじまいだったけど。

明日は私用で忙しいため、続きがかけないかもしれません。もしそうなったらごめんなさい。

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