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初授業は自習??
実績もない、実力もないと言われている教師による授業が今始まろうとしていた。
「ちゃーーす」
と気だるけな挨拶で教室に彼は入ってきた。
「もう授業開始から10分も過ぎてますけど!!」
クラスの一人の女子生徒が声を上げていた。それに続くように周りの生徒も彼に向って自分の溜まっていた文句をぶつけていた。
「すまん、すまん。ちょっと用事が予定していた時間を越してしまったんだ」
「そういう理由があるなら最初から言ってください。ではさっさ..」
なぜか彼女の言葉は最後まで続かなかった。その理由は黒板に書かれていた2文字のせいだった。その文字は...「自習」という文字だった。
「謝罪の気持ちを込めて、今日は自習ということでお願いしますー」
と言って、彼は教室を出ていこうとした。その瞬間、後ろで何かを唱える声がした。
「まさか.....」
その言葉のすぐ直後にとても大きな爆発が起きたのだった。