プロローグ
「なんで、あんな教師を雇ったんですか!」
そんな声が職員室にひびいていた。そんな職員室があるのは‘今の世界’では超有名学園である。
「あんな実績がない平凡教師を!実績がないのだから、実力がある訳がありません!私は校長の考えていることがわかりません!」
眼鏡をかけている、いかにも性格が悪そうな男性教師が周りよりも声を出して言った。周りの教師もそれに合わせるようにぐちぐちに文句を言っていた。
「そんなの見てみなければわからないだろう」
と校長と言われている男性は、やさしい口調で言った。
「ですが、この実績を見る限り.......」
と眼鏡をかけた男性教師は言った。そう彼が言うとおり、新しい教師は全く実績といえるもの持っていなかった。
この新しい世界では、実績または実力で地位を区別されてしまう。なにも実績を持たない彼はこの新世界ではもちろん最下層の人間である。
そしてこの学校は新世界の最高位になるべく集まる者たちの育成学園である。
なぜ実績のない彼がこの学園の教師になることが出来たのか、そして彼は本当に実績がないのだろうか
今、とある教師による新世界改革が始まるのだった。