まずはこの城から征服する 中編
魔神シャン「あなたがこの国の姫で間違いないな?」
シーナ「ええ、あなたはなぜこんな事を?なぜ、私を狙うの?」
魔神シャン「姫様は何か勘違いしているようだ。私はねぇ、世界征服を企む悪者ですよ。最初はこの美しい国を征服しようと思い、やってきました。
では早速この国とあなた達全てを私にくれませんか?」
シーナ「ふざけないでください。それにあなたの勝手な行いでこんな小さな子供にまで巻き込んで」
魔神シャン「こいつらは私に忠誠を誓う私の僕だぞ?巻き込むもなにもこいつらは自ら来たのだ」
魔神シャン「しっかし思っていた以上に広いな少し迷ってしまった」
シーナ「・・・あなた一体何様のつもりですか?自分の仲間を僕扱いするなんて・・・狂ってるとしか思えない」
魔神シャン「狂っているのはお前らの方だ」と誰にも聞こえないぐらい小さな声で独り言を言った
魔神シャン「ルルア、ルルカ、ルルタ」
ルルア、ルルカ、ルルタ「はっ」
3人は姫様に襲いかかった。
マーチャ、リマ「姫様をお守りしろ」
と、その瞬間
ンーラ「姫様ーーーーーー」
シーナ「ンーラ!良かった無事なのですね」
魔神シャン(なん・・・だと?なぜ奴がここにいる?テト、デトは?まさか倒されたのか?)
ンーラ「きさまーーーやっと見つけたぞ
はぁはぁ」
魔神シャン「バカな・・・おいお前、テトとデトはどうした?」
ンーラ「あのチビ2人なら私が倒した」
魔神シャン(倒しただと?そんなありえん。まさかあの2人を倒せる人間がいるとは・・・一体どうやって?あいつらが人間の姿をしているからか?・・・いやまてよ?)
魔神シャン「おい、お前レイヴはどうした?」
ンーラ「レイヴ?誰だか知らないが全員私が倒した。だが、全員に逃げられてしまった」
魔神シャン(まさかあのレイヴまでもが負けたと言うのか?念のためやばくなったら逃げろとは言ったが・・・なぜだ?いくら我々が人間の姿だからとはいえ、人間ごとき相手に負けるような奴らではないはず・・・いや、人間の姿になっている間は、魔法、特技、スキルは一切使えない。今回連れて来た僕は14人と少人数だったし、時間稼ぎが目的だったから本気は出さなかったとか?)
シーナ「どうやらこの戦い私達の勝利みたいですね。ンーラは女性の中で1番強い戦士なんです。シーナに勝てる人はそういませんよ」
魔神シャン(・・・考えるのは後だ。それより、この女から闇の部分が感じられる。これは憎しみ?一体昔何があったのだ?それを知るには元の姿に戻る必要があるようだ)
魔神シャン「お前たちは魔界というのを信じているか?」
シーナ「魔界?何を言って・・・」
魔神シャン「私達は今は人間の姿になっているが・・・魔界から来たものでね。今から私の姿を見せてやる」