ゆきやまはさぶうござんす
世の中には奇妙な事件が多いものだ
特に今夜のような・・・・・・・それは完璧に思えた
それこそ誰も疑いわし無かっただろう
何て言ったって
こんな真冬の孤立されたロッジにいる
容疑者四人の中に、さらなる容疑者がもう一人居ただなんて
真冬のロッチ
隔離
夜
停電
死体
まるで怪奇小説の中に登場する探偵なら小躍りしそうなディナーであるが
しかし、この衝撃は大きかった
彼らの真ん中に置かれたその上には見えないように、シートが被されている
その死体を作り出したであろう人物は四人
しかし死の中の一人
斉藤佐和子のアリバイがおかしくなって来たのだ
それはつまりアリバイの欠落
しかも難解なことに
それは謎を更に増やすことになる
なんと、確かにアリバイがある彼女が
その時間別の場所で目撃されていたのだ
彼女はそれについて
もう一人実は双子の姉妹が居るんじゃないかとか
誰かが押しつけるために変装したのではと言ったが
しかし、それを全てはねのけて彼女はこう言った
「妹が逃げてしまったので私がすべてやりました
あの子は意地がないから・・邪魔だから殺した」と
かくして彼女は縄で縛られて、警察がくるまで待つことになった
そんなとき、誰も居ないはずの吹雪の中ノックする音が
扉を開けるとなんと、捕まっている犯人に瓜二つの女性が・・・
かくして何とか助かった妹
次ぎの日は嘘のように天気が良くなり
直ぐに警察が殺人の容疑で姉を連れて出て行ってしまった
これで一件落着であろう
妹さんには申し訳ないが