第一話、始まり
「やっべ!完璧に遅刻じゃん」
ここで急いで走ってきたのは上関レキト。 何に急いでいるかと言うと、言わずとも分 かるだろう。
・・・そう、中学校へ急いでいるのだ。 中学校は遅刻しても何ら成績に変わりはな いが彼には重要な関わりを持っている。
今年の一年で進路が決まる大事な年だから だ。
試験では上ランク、中ランク、下ランクと して、三つのランクプラス上ランクの上に 特待生ランクがあるのだが、ランクによっ て入れる高校がきまるのだ。
本来なら寝坊してくる人々はランクを一つ 落とされるのだが、彼、レキトは特待生ラ ンクに入るほどの身体能力の持ち主なので 、学校側も彼には遅刻をして欲しくない為 、中学校の校門に入ってチャイムがなった 場合のみ、遅刻ではないとしてくれる。
さて、今回はチャイム迄に間に合うのか・ ・・!
中学校
「ゼーゼー、ま、間に合った?」
キーンコーンカーンコーン
生「ぎ、ギリギリセーフだ」
「よっしゃっ!」
どうやら間に合ったようだ。
?「フッ・・・上関レキト・・・実に興味深 い・・・」
・・・屋上から不気味な声がしたことを彼 は知らない。 始まろうとしている恐怖と冒険、そして仲 間たちの出会いも・・・・・・時が再び動 き始めていることも彼が知るのはコレから だ。




