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十六話、賢者ってあの!?
「ってか、じーさんは何でこんなとこに居るん?」
と、テルウがお爺さんに尋ねるといきなりお爺さんは笑い出した。
「ほっ、ほっ、ほー・・・儂はな、此処の・・・御琴寺の管理をしている賢者の内の一人じゃからのぅ」
賢者と聞いて物凄く食らい付いてきたのは言うまでもない、そう・・・取材家のトナイだ。
「け、賢者ってあの、生きる伝説とも言われたあの賢者の事ですか?」
「伝説、か・・・確かに、お主らからしてみれば儂ら賢者は伝説かもしれんな」
ここからのお爺さんの話はまたまた少し長かったので、まとめてみると・・・。
1、賢者は生まれつき魔力を持つものに与えられた称号である。
2、生きた伝説と呼ばれた人々の時代は約120年前である。
3、賢者は6人である。
4、それぞれ名字の頭文字に・・・火、風、土、水、木、時が付いていた。
と言うことだった。
「あの、お爺さんはどの魔法を使っているんスか?」
「儂か?儂は名字に水がついとるから水の魔法じゃよ、水は何もかも浄化する力を宿しとる」