第1話 銃とパンツと異世界転生
砂嵐が吹き荒れる大地の上。
そこに一人の男が、パンツ一丁で倒れていた。
「な、なんだここは……? 俺は確かトラックに轢かれて……」
「あ、そうだ、美女のパンツが見えそうでもっと近づこうと……」
「くっ……トラックの前でパンチラ拝もうとしたのが運の尽きか……だが悔いはないッ!!」
男は頭を押さえ、ふらつきながら起き上がる。
身長180センチ超で全身筋肉質、でもパンイチ。
唯一まともなのは、腰に吊るした拳銃SFP9とホルスターだけだった。
「俺引退したはずなのに何故拳銃を持ってるんだよ……」
「てか……何このRPGの序盤みたいな景色。俺死んだんじゃないのか……いや、まさか地獄か?」
彼の名は――東雲 一希。
元陸上自衛隊だ。
見た目は変態野郎だが、自衛隊での彼は強かった。
「……って、だれが変態野郎だ!!」
誰かにツッコミを入れていると砂嵐の向こうから、馬車が一台やってくる。
乗っているのは、甲冑を着た兵士と美少女風の女性。
「た、大変です! あそこに変態です! 半裸の変態が立っています!」
「まさか……私を襲うために!?」
「ふざけんな! だぁれが変態じゃ! 転生者だァ!!」
一希は裸で叫んだ。
「俺は元陸上自衛隊、東雲一希だ!! 勢いでトラックに轢かれて、なぜかパンツと拳銃だけで異世界転生してきたァァァ!!」
……その一言が、異世界を救う伝説の始まりになるとは、
この時は誰も知る由もなかった。
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「ということらしいです、ミレリア様」
俺はこいつらに連れられ、とある町にいた
ミレリアはため息を吐きながらこちらを睨む。
「それで、そなたは異世界転生者でこの世界にきたと……パンイチで」
「あれは不可抗力だ!俺だってパンイチ露出狂の趣味はねーよ!」
ミレリアは剣を握ったまま、明らかに警戒心むき出しだった。
「……ならば証明してみせよ。異世界から来たというその言葉、にわかには信じがたい」
「わかったからその剣を抜刀しないでくれよ?」
そうして俺は腰に吊るした拳銃SFP9を取り出した。
「な、なんだそれは?投げたら返ってくるやつか?」
「ミレリア様、それはブーメランです」
……この子ちょっとおバカだな?
「なあミレリア、的は無いか?外で見せたい」
そう言うとミレリアは緊張した面持ちで部下に指示をした。
ミレリアの部下達は的の準備が終わり、俺は外に出た。
そして緊張が立ち込める中、俺は声を大きく出しながら射撃をした。
「弾込めよし!安全装置よし!」
「射撃開始!!」
こうして複数あった的は全て命中。
俺は自慢げに言った。
「ってわけだ」
騒ぎを駆けつけた村人や行商人、そして兵士たちは唖然としていた。
そう、そこにはこの世界にはない『銃』という物を始めて見たからだ。
「分かったわ、貴方の事は信じる……不本意だけど」
「絶対俺のこと変態だからでしょ?!」
するとミレリアは兵士たちに指示を出した。
「おい兵士共!今すぐ皇帝の元へ行く準備をしろ!そして一希と申したな?そなたもついて来い」
こうして俺は皇帝の下へ行くことになってしまった。
「……ってその前に貴様は早く服を着ろ!!」
あ、パンツのまんまだった。




