下着を選ぶのは、ご主人様の義務です
服を買いに行った。
「これなんかどうだ?」
可愛らしいワンピースを見せる。
「……これを、私に?」
「ああ。似合うと思う」
「でも、高いです」
「いいから。試着してみろ」
シエラが、試着室に入った。
しばらくして——
「……どうでしょうか」
カーテンが開いた。
白いワンピースを着たシエラ。
漆黒の髪が映えて——
——天使か。
ワンピースが、シエラの体のラインを際立たせている。
細い腰。
すらりと伸びた足。
ほんのりと膨らんだ胸元。
——やばい。
また興奮してる。
「す、すごく……似合う」
「本当ですか?」
「ああ」
——似合うって言っちゃった。
十五歳の女の子に。
体のラインを見て「似合う」って。
——俺、変態か?
シエラが、鏡を見た。
自分の姿を見て——
くるりと回った。
スカートの裾がふわりと広がる。
細い足が、ちらりと見えた。
——見ちゃダメだ。
目が、潤んでいる。
「……ご主人様」
「ん?」
「こんな綺麗な服、初めてです」
涙が、頬を伝った。
「おい、泣くなよ——」
「すみません……嬉しくて……」
シエラが、涙を拭った。
「ありがとうございます……ご主人様……」
俺は——
シエラの頭を、撫でた。
「これからも、たくさん買ってやる」
「……はい」
シエラが、微笑んだ。
---
下着も買うことになった。
「ご主人様、一緒に選んでください」
「は!? いや、それは一人で——」
「分かりません。どれがいいのか」
シエラが、困ったような顔をしている。
「……仕方ないな」
俺は、下着売り場に連れていかれた。
——地獄だ。
周りは女性客ばかり。
俺に向けられる「なんでこの人いるの?」という視線。
「これなんかどうでしょうか」
シエラが、白いレースの下着を持ってきた。
「し、知らん! 自分で決めろ!」
「でも、ご主人様の好みで選びたいんです」
「俺の好みは関係ない!」
「関係あります。私はご主人様のものですから」
「……」
すごい理論だ。
「じゃあ……それでいい」
「本当ですか? 試着してきます」
——試着!?
しばらくして——
「ご主人様」
試着室のカーテンが、少しだけ開いた。
「っ!?」
シエラが、下着姿で立っている。
白いレース。
透けるような白い肌。
細い腰。小さいが形の良い胸。
レースの隙間から、白い肌が透けて見える。
すらりと伸びた足。
太ももから膝にかけての、滑らかな曲線。
お腹は平らで、おへその周りがほんのりとピンク色。
白いショーツの上から、小さなお尻の丸みが見える。
——やばい。
これは、やばい。
「どう……ですか?」
シエラが、少し恥ずかしそうに聞いてきた。
頬が、ほんのり赤い。
上目遣い。
漆黒の髪が、白い肩にかかっている。
鎖骨が、くっきりと浮き出ている。
胸元のレースが、呼吸と共に上下している。
「——いい」
「本当ですか?」
「ああ……すごく……いい」
——しまった。
また正直に言ってしまった。
十五歳の女の子の下着姿を見て「いい」って。
——俺、犯罪者か?
シエラが、嬉しそうに笑った。
「では、これにします」
カーテンが閉まった。
俺は——
心臓が爆発しそうだった。
——そして、下半身も反応しそうで——
——いや、それはダメだ。
——反省。反省。反省。
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