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初めての夜は理性との戦いだった

 ベッドに入った。


 狭い。


 一人用のベッドに、二人で寝ている。


 必然的に——


 シエラの体が、密着している。


 柔らかい。


 温かい。


 いい匂いがする。


 シエラの髪が、俺の顔に触れている。


 さらさらして、気持ちいい。


 シエラの肌が、俺の肌に触れている。


 すべすべして、滑らか。


 シエラの足が、俺の足に触れている。


 細くて、柔らかい。


「ご主人様」


「な、なんだ」


「体が、固いです」


「そ、そりゃそうだろ……」


 美少女が密着していて、リラックスできるわけがない。


「私で、よろしければ——」


 シエラが、俺の腕を取った。


 そして——


 自分の胸に、押し付けた。


「っ!?」


 柔らかい。


 控えめながらも、確かな感触。


「こうすると、眠りやすいと聞きました」


「い、いや、俺は——」


「ダメですか?」


 シエラが、上目遣いで俺を見た。


 青い瞳が、潤んでいる。


「……ダメじゃない」


「では、このままで」


 シエラが、俺の腕を抱きしめた。


 柔らかい感触が、腕全体に広がる。


 ——眠れるわけがない。


 しかも——


 シエラが、眠ったらしい。


 すやすやと、寝息を立てている。


 俺の腕を抱きしめたまま。


「……」


 腕に当たっている。


 シエラの胸が。


 小さいけど、柔らかい。


 そして——


 シエラの足が、俺の足に絡まっている。


 すべすべした肌。


 細くて、柔らかい太もも。


 少女特有の、すらりとした足。


 ——やばい。


 俺、今、めちゃくちゃ興奮してる。


 でも、待て。


 相手は十五歳だ。


 十二歳年下だ。


 中学生だ。


 しかも奴隷だ。


 こんな無防備に眠っている少女に興奮するなんて——


 俺は、最低の人間なんじゃないか?


 ——いや、待て。


 俺は二十七歳だ。


 アラサーだ。


 十五歳の女の子に興奮してる。


 ——これ、犯罪者予備軍じゃないか?


 ——異世界に来て、犯罪者になるつもりか?


 ——違う。違う。俺は善人だ。


「んっ……ご主人様……」


 シエラが、寝言を言った。


 そして——


 さらに強く、俺にしがみついてきた。


 胸が、さらに押し付けられる。


 小さいけど、確かな柔らかさ。


 形の良い膨らみが、俺の腕に当たっている。


 太ももが、さらに絡みついてくる。


 すべすべした肌。


 細い足が、俺の足に巻き付いている。


「っ……!」


 ——やばい。


 体が、反応してる。


 いや、待て。


 十五歳だぞ?


 中学生だぞ?


 これに反応したら、俺は——


 俺は——


 ——異世界初日で、人生終わるところだった。


 理性が、崩壊しそう。


 でも——


 手は出さない。


 絶対に、手は出さない。


 俺は——


 歯を食いしばって、朝まで耐えた。


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