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ADHD的記事の特徴とは。ニューメディアとはADHDメディアなのだ

作者: ふりがな

ADHD的記事の好例〜ふりがなさんのメモ帳


不注意なのか衝動からなのか、ダッチアングルの誤解が、ニューメディア内で拡散増殖し続けてる件で、私はニューメディアにADHD的位置づけをしました。

ここには、連中はまともな責任も取らないだろうという予測も入っています。


ADHD的記事の特徴として、書き手の陥ったドーパミン不足から、脳報酬を過剰にするために、記事をより過激にしていくという特徴を持ちます。

脳報酬のため、切り抜きから思い込んで、衝動的に過激な方を、嘘だと解っていても選択してしまう。

過激でさえあれば不整合は一切問わない、何故なら過激でなければ脳報酬に繋がらないから。

情報を過激にするために、不必要な敵味方論法を多用し、正義感を脳報酬と直結するために独自の正義を掲げ、衝動的に他人を攻撃する材料にする。

そして脳報酬に繋がらないために、むしろ、脳報酬が減ってしまうため、大きなミスが出ても訂正せず、責任を絶対に取らない。

こう見ると、メディアにあるまじき、従来では存在出来なかった論調を扱うのが、私の提唱するADHD的メディアやADHD的記事です。


恐らくADHD的記事は、こう作られるのではないかということで、私は前回の話で、次の例を書きました。


『1足す1は2ですよ。

そうでなければ、様々な物が動かなくなってしまうので。


その答えはドーパミン報酬を得られる程、衝動的ではない。

1足す1は4だ!そうに違いない。


ですから、世の中に迷惑がかかるので2にしましょうね。1足す1が2になる事には大きな価値があります。


訂正はしない! 1足す1は4なんだ! そうでなければ、ドーパミン報酬は得られないから。その答えは無価値だ!


かくして、1足す1の答えは4へと書き換えられる』


例えば、熊が可哀想という謎に満ちた意見も、ADHD的記事の特徴を持っていると言えます。

一般人から見れば、理解出来ないほど、整合性や責任感に欠き、かつ衝撃的であり、あたかも敵味方論法が全てであるかのような不必要な情報が付与され、彼らなりの正義感に満ち溢れている。

脳報酬のために他に選択肢がないのだと考えれば、熊が可哀想という主張はADHD的ではあります。

もっとも、ADHDの人なら熊が可哀想だと絶対に主張する訳ではありません。

何処の何に脳報酬の刺激のため、過激さを求めるかは、その人の知的水準で大きく変わるでしょうから。


SNSの普及で、今、あらゆるジャンルでADHD的記事が増えています。

その好例が、今回のNHKダッチアングル騒動から出ました。


ダッチアングルの効果で検索したら割と最初の方に引っかかる某記事の事です。


ダッチアングルの前提知識を持っていると、非常にADHD的で面白い記事となっています。


ということで、同記事から、何がADHD的な記事という位置づけなのかを説明します。


ダッチアングルとは、斜めの水平線や垂直線を用いる事で、脳に動的エネルギーを錯覚させ、様々な心理効果を持たせる手法です。

原理的には、脳が錯覚した動的エネルギーが、写真の動的エネルギーに繋がる印象部分を、更に増幅します。

ダッチアングルの様々な心理効果の例を出してみましょう。

動的エネルギーをそのまま使ったエネルギッシュな疾走感、見る人がまるでその場に居るかのような臨場感、他の世界に紛れ込んだかのような非日常感、動的エネルギーが開放されてないために見る者側が認知する異常の発生等です。

このように、ダッチアングルには、様々な効果があります。


ADHD的変換において、上記の平凡な説明では過激さが足らないために、脳報酬が得られません。

では、某記事含むニューメディアがダッチアングルの定義をどのように変換したのかというと、技術の理解がまだ未熟だったダッチアングルの登場時1906年まで時代を遡り、ダッチアングルを様々な心理効果を持たせる手法とは説明せず、恐怖と不安を煽る手法であると、ダッチアングルの効果を限定しました。

何故でしょうか。

答えは、ADHDはある程度過激な情報でなければ、脳報酬が得られないからです。

ニューメディアの流したダッチアングルの説明部分は、典型的なADHDのつく、悪意のない衝撃的な『嘘』でした。

私はこれを特に批難しません。

単にADHDの特性だからです。


某記事では、現代のダッチアングルが持つクリエイティブな、ポジティブにも使える効果は一切説明されず、ネガティブな情報に偏っています。

これは、情報への敵味方論法の付与です。

より刺激的であるかどうかだけが、ADHD的記事の持つ、一般人には理解出来ない価値観です。

そこには、ダッチアングルが絶対的にネガティブな手法であるという嘘偽りで発生する周りへの迷惑や、ダッチアングルの持つクリエイティブ性を無視するという、情報全体の持たなければならない整合性はありません。

脳報酬の得られる過激な情報かそうでないかだけが価値観の大半を占めてしまっている、それがADHD的記事の特徴なのです。


また、恐らくニューメディアの殆どがダッチアングルの原理を理解していないためか、通常、ダッチアングルで説明される、不安定感と緊張感という言葉を間違えて使用しています。


ダッチアングルの不安定感と緊張感とは、おもちゃのやじろべえのような、バランスをギリギリ保っている状態を指します。

ですから、私はわかりやすいように、動的エネルギーの変換ですよと説明しているのです。


一方で、ニューメディアの皆さんは、恐らくはそのADHDの持つ不注意という特性から、不安定感の定を削除し、不安感と緊張感と説明しました。

ニューメディアは、ダッチアングルの原理を理解していないどころか、不注意から文字まで書き忘れてしまっているのです。

ADHDは、全体の整合性を鑑み、仕組みや原理を理解する事が難しくなる特性を持っています。

ですから、ニューメディアの多くは、ダッチアングルの持つやじろべえ的情報の性質を理解出来なく、それを原理ではなく、文字を削って感情に置き換えてしまいました。


某記事では、次の言葉が書かれています。


>斜めの画角が『不安』を抱かせる効果があることは疑いようもないにも関わらず


実際に、ダッチアングルの写真をいくつか見てみると、『不安』さの一切ない、親密さを強調する写真が見つかります。

仮に、ダッチアングル単体が『不安』という効果をもたらすならば、真逆である親密さを強調する写真は、一切の説明がつきません。

それもそのはず、ダッチアングルの持つ効果とは、『不安』ではなく、『不安定感』と『緊張感』のもたらす動的エネルギーなのですから。

親密さを強調するダッチアングルは、動的エネルギーに対して、写真内のリスクのなさから、臨場感と心理的近さを更に増幅させたのです。

また実際に、私が指摘されたNHKの写真を見ても、不安感におそわれるような写真ではありませんでした。

正にNHKの説明した通りのダッチアングルの使い方だったのです。


また、某記事ではこう書かれています。


>プロの『映像』制作者にとって、ダッチアングルが持つ心理的効果は基礎知識です。


そもそも写真は映像ではなく、静止画像です。

斜めのまま揺れなどはしません。

理由もないのに不安になりようがありません。

私は、ここにもADHD的な衝撃的な悪意のない嘘を確認しました。

私の確認する所、ニューメディアはダッチアングルに対して、基礎知識さえ持っていません。

そのくらい常識ですよ。

勉強不足だ。

良く聞くフレーズですが、自身の知らない事で、相手を批難し、言い負かす行為は、特に大きなギャンブル的脳報酬をもたらします。


ですから、某記事では、筆者は知りもしない基礎知識という矛盾が生まれたのではないでしょうか。


前提から完全に間違っているのに、殊更、衝撃的に嘘で相手を批難する姿は、殊更ADHD的です。

もっとも、一般人から見れば、それは脳報酬のために暴走してしまっているのではなく、大衆に理解を求める姿なのですが。


某記事は、間違った根拠を元に、報道にダッチアングルを使うのは『不安感』や『否定的イメージ』を植え付ける効果があるため悪だと、最後はメディア批判で締めています。

典型的な脳報酬を得るための敵味方論法です。

ADHD的記事の持つ特徴を、最後まで重ねてくれます。

わたし的には該当記事が、真のADHD的記事かどうかは、最後に責任を取るか取らないかで決まると思っています。


ニューメディアに引きづられると、感染するかのように全体までADHD的になっていく。

その訂正がなされるのは、あまりに現実と脳報酬を得るための嘘が離れてしまった、その瞬間なのではないでしょうか。

今回のダッチアングル報道では、現実と脳報酬を得るための嘘との隙間を観測しました。

非常に興味深い事です。


どう考えても介護の話なんよ

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