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33.

数ある小説の中から閲覧していただき、ありがとうございます。


本日2投稿目です。


王都のランクアップ推薦試験出発まで、俺達3人は土砂降りの日を除いてナッツボア狩りとツノウサギ狩り、薬草採取と頑張った。途中屋台なども巡ってBOXの食料ストックも忘れない。


だが…出発の2日前。宿舎に帰ると食堂にリンネさんとノーレムさんが暗い顔をして待っていた…

テーブルに近づき、対面にすわる。


「あぁ…3人共、依頼が終わったばかりの疲れている時に、急に訪ねて来て…ごめん。」


「どうしたんですか?リンネさん。…顔色が悪いですよ。」


「先日話したチーム…短期間でもいいから組めないかな?…もちろん3人が良ければだけど.」


リンネさんは力無い笑みを浮かべ、ノーレムさんはずっと俯いている。


「何かあったんですか?」


「そうだね…まずは事情を説明しなきゃ、チームがどうとかの話はできないよね……じつは前に話したボク達チームの3人の男が先日、遂に一線を超えてきたんだ。ボクとノーレムが分かれる様に巧みに用事を振り分けて…2人の男がノーレムにクスリを盛って連れ込み宿に連れ込んだんだ。ただノーレムの持ってる耐性がクスリの効果をかなり弱めて、のしかかられる寸前で覚醒。ナニを風魔法でチョンして未遂に終わったけどね。で、チーム内とはいえ犯罪だ。実行犯の2人は強姦未遂と薬物使用で奴隷落ちだったんだけど…ノーレムがチョンしちゃったから情状酌量で鉱山労役5年に。残ったリーダーも実行はして無いけど計画、立案の主犯ってことで3年の鉱山労役。実質死刑みたいなものさ。鉱山労役は2年たたずに死亡するのがほとんど、犯罪奴隷のほうがまだ、生きられたかもね。で、ボク達2人は被害者ってことで事情聴取だけで済んだ。もちろんランクアップ試験にも問題ないことを協会長が補償してくれたよ。」


「うわぁ…その3人最悪ですね。しかもランクアップ試験前に…」


「…うん。本当に最悪。ユキト達3人には都合の良いお願いになっちゃう…ボクとノーレムの2人じゃ依頼達成も難しいし、メンバーを増やすにしても知ってるメンツだとユキト達3人以外にまともな探索者は5人以上のチームを組んでていないんだ。残ってるランク D以上は…知る限り、リーダーやグレイグみたいなクズばかりだし…」


「…リンネさん、ノーレムさん。先日の話を聞いて、もしかしたらって話を前提にシホとリュカとは話をすでにしてあるんです。だからチームを組むのは問題ないどころか歓迎します。まさかメンバーの男達の行動が最悪のパターンとは思わなかったですが。」


「いいの?」


「はい。職種のバランスも問題ないですし、しかも俺達は先輩である…リンネさんとノーレムさんの知識を教えてもらえる。……ただ、俺達と組むならスキルの関係上、高位の魔法契約書にサインしてもらうことになります。」


「…魔法契約書…しかも高位。契約の罰則は記憶?ボクは…うん、大丈夫。ノーレムはどうする?」


「私は…罰則が記憶なら受け入れる。それに、この話をした時点で高位に限らず契約書は必要な事案よ。」


「じゃ今からですが…協会に。リーナさんが見届け人になってくださるので。」



リンネさん、ノーレムさんを連れてリーナさんの元へ。

どうやらリンネさん達チーム崩壊の話は協会長だけしか知らされておらず、リーナさんはビックリしていた。

個室に移り、2人には…俺、シホ、リュカのスキルとアーツの話をしてサインして貰った。そのままチーム登録も。


「ユキトとシホのスキルは規格外だよね…うわぁ、恩恵が大き過ぎて今更ながら鳥肌たってる。リュカちゃんもその年で凄いし。でも、ボク達とチーム組んでくれてありがとう。ボク達本当にどうしようかと…ランクアップ試験受かったら王都で探すことも考えたんだよ。」


俺は以前調べた学院の規定を思い出しつつ、リンネさんとノーレムさんに聞いてみることにした。


「えっと…失礼を承知でお伺いします。2人とも後2年経っても20才前ですよね?もし良ければ王立学院を受けてみませんか?」


「ん?失礼じゃないよ?確かにボク達2人は、今まだ16才だからね。でもなんで学院?」


俺はリンネさんとノーレムさんの顔を交互にみながら学院に通うことのメリットを説明していく。


「まず、リンネさんとノーレムさんの探索者としての目標が生計を立てるって事が前提になるんですけど…

 王立学院の入試は20才まで受けれるってのが1つ。

 王立学院からは専門課程に進めるってのが1つ。

 専門課程に進めば国の重要機関に勤める事ができるの

 が1つ。

 学院に通いながら学院専用のダンジョンで稼ぐことも

 できるってのが1つ。

 ダンジョンに入ることで腕を落とさずに探索者に復帰

 もできる事が1つ。

どうです?先を考えるならメリットは多いにあると思うんですが。もちろん、探索者としての目標が別にあるなら学院の話は無かったことにしていただいて。」


「確かにボク達は生計のために探索者やってるし…メリットだらけだね。ただボク達は地方学院しか出て無いんだ…あの当時ならまだしも、今は試験の勉強が…」


「そこは俺とシホがフォローします。これでも王立に受かるだけの知識はあると思ってますから。」


リンネさんとノーレムさんは俺達3人を見渡してからリーナさんに視線を向ける。


「ユキトくんにシホちゃんは優秀よ。リュカちゃんの勉強も教えているし、蔵書館に休みは通って情報も集めてるし。それに計算は、特に正確で早いわ。」


ここにきて沈黙していたノーレムさんが口を開く。


「ねぇ、リンネ。王立目指してみるのもアリじゃない?私達なら資金も推薦も問題ないし、試験の勉強を手伝ってくれるなら…尚更。それに私も魔法の専門課程に進めるなら受けてみたい。」


「そうだね。特にノーレムは勉強できたのに、探索者になるって狭い視野でアイツらに無理矢理…地方学院へ連れて行かれたからね。本当は王立受けたかったんだよね。」


あぁ…やっぱり。ノーレムさんは魔法使い、学はあったはずだ。魔法使いを逃したくなくて…一緒に探索者、幼馴染って理由も含めて強制したんだろうな。リンネさんも聞いてる感じ受かりそうだし…騎士の専門課程の道もあったんじゃないのかな?


「どうです?受かる、受からないは置いておくとして。まずは受験を目標にしてみませんか?」


リンネさんとノーレムさんは受験することを決意。ランクアップ試験に合格すれば2人はランクC、なんと協会長と領主様の推薦が貰えるとの事。俺達はランクDで協会長の推薦のみ。ランクCになるには成人してる事も必要だから頭打ちだな。


明日は雨の心配は無いみたい。これはリーナさん情報。なので、午前中に買い物、午後から孤児院…すでに屋台には多めに注文してある。

リンネさんとノーレムさんも買い物から一緒に動いてくれるとのこと。


一応、いろいろと揃えてあるが2人には野営に足りない物が無いか確認してもらおう。


明日は9時に中央広場で待ち合わせする事に。


ちょっと内容が重かったけど憂いが1つ消えた。

まだ王都行きも警戒しとかないといけないんだよなぁ…ランクCのキリュウさん達がいるから大丈夫だとは思うんだけど…






お読みいただきありがとうございました。


読んでみて、面白かったと思ってくれて評価してくださると嬉しいです。


不定期になるとは思いますができる限り書き続けていきますので、よろしくお願いします。

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