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12.

数ある小説の中から閲覧していただき、ありがとうございます。


腕の中の温もりを感じつつ目を覚ます。

タブレットを取り出して時間を確認すると10時を少し回ったところ。さぁ、シホも起こして街の探索だな。

今日は休みにして食事は外で探してみたいとホリィさんには伝えてあるから気兼ねなく動ける。

まずは、お腹も空いたし屋台かな?準備して出発しよう。



シホと手を繋ぎ宿舎を出て街の中心に向かう。中心地は噴水を真ん中に広場が広がり、屋台が周りを取り囲み外側を馬車と歩道が区分され通っている。取り囲む建物と屋台は全て飲食関係みたいだ。


「うわぁ…賑やかだねぇ…周りの建物は、パン屋とかスイーツ系?レストラン?定食屋?的な感じ?屋台は…ちょっと遠くて何があるかわからないね?…ユキト、まずは屋台のほう見てみる?」


「…そうだね。そろそろお昼だし、屋台を見て回って気になったものを食べてみようか。」


馬車が来ていないのを確認し、通りを渡る。広場には親子連れや恋人同士、老夫婦に子供達の集団と休日の公園のような穏やかな風景が広がっている。そこに屋台が間隔を空けて並んでる。


「うーん、あれは…お肉の串焼きかな?あっちは器に入ってるから…スープか煮込み?バゲットタイプのサンドイッチとかもあるね。シホ、どれから行く?」


「お肉とスープ系?あ、でもお弁当で食べるサンドイッチとの食べ比べとかもしたいし…あの焼かれてるお肉ってツノウサギかな?いろいろ買って分け合おうよ。後はこっそりタブレットにしまう?」


「そうだな。お肉も見た感じ、ツノウサギ以外もありそうだ。まずは少しづつ買ってみようか。」


お互い頷き合ってまずは串焼きの屋台に向かう。


「おっちゃん、このお肉はツノウサギ?他の種類もある?2本欲しいんだけど…」


「おう、これがツノウサギで他はナッツボアとブラックホーンブルだ。ウサギは銅貨3枚、ボアとブルは銅貨5枚だな。どれにする?」


「3種類あるのか…全部気になるし1本づつ買うよ!」


「ありがとよ。全部で大銅貨1枚と銅貨3枚だ。今焼くからそこのベンチに座って待ってな。」


「おっちゃん。俺達、東の村から出てきて探索者になったばかりで、この街の事知らない事だらけなんだ…いろいろ聞いてもいい?」


「おう、俺にわかる事ならな。何について知りたいんだ?」


「うん、日用品、武器、防具の店のおすすめ。あと学院に入りたいから、いろんな本を扱っているところ…かな?神様…教会についても知りたい!」


「そうだな…まずは教会だが探索者協会と被るから神殿って呼ばれるのが一般的だ。この国、フラジール王国では創造神を中心にそれぞれを司る神々を祀ってある。本は…神殿横に蔵書館があって入館料を払えばいろいろな本が閲覧可能だ。本を売っている店もあるが…一般人には高くて手が出せないな。それと商会だが…昨日までなら南馬車通りのゴドリック商会が日用雑貨に武器、防具と幅広く扱っててオススメだったんだが…今なら日用雑貨は北馬車通りのフレージア商会。武器と防具は職人協会で確認したほうがいいかもなぁ…よし、焼けた。お待たせっ!」


「ありがと!いろいろ教えてくれて助かりました。ゴドリック商会?何かあったんですか?」


「冷めないうちに食っちまえ。ゴドリック商会だが昨日の夜、衛兵が店を取り囲んで査察に入ったみたいでなぁ…今朝から店を閉めたままなんだわ。スラムのほうにも衛兵が大量に押し寄せたみたいだし、ゴドリック商会が絡んでの事件っぽくてな。査察の結果にもよるけど取り潰し、営業を許されても信用ガタ落ちで廃業の可能性も高いな。」


「ムグムグ…ゴクンッ!うわぁ…衛兵に囲まれるって何したんですかね?」


「そのうち、衛兵詰め所のほうから通達があるだろう。探索者なら協会で情報も入るだろうから気になるなら確認してみるといい。」


「そうだね。ちょっと気になるから確認してみるよ。ごちそうさま!美味しかった!」


「おう!気に入ってくれたなら、また来てくれよな!」


シホと手を振って屋台から離れる。

ウサギは鶏胸肉に近くさっぱり目、ボアは豚バラ?脂の甘みが強かった。ブルは脂が少ない赤身肉で食べ応え有り!味付けは塩だけだったが絶妙な塩加減と炭火で焼いたからか香ばしく、それぞれの食感も違って美味しくいただけた。

その後、干した魚を戻した塩味の魚の身と野菜のスープ、モチモチのニョッキっぽい団子が入ったトマト?スープ。

食後は果実を水で薄めた果実水、酸味の強い果実が主流みたいだ。

宿舎のサンドイッチと食べ比べるためにこちらも買ってこっそりタブレットBOXに仕舞っていく。


「ユキト、お腹いっぱい。教会…神殿見に行く?」


「そうだね。神殿は北馬車通りだから…神殿の前にフレージア商会を覗いてみたいかな?その後で神殿と蔵書館。」


「小さいお店もたくさんあるから、いろいろ見てみたいな。蔵書館を確認したら小さいお店中心に見て帰ろ?」


「蔵書館の調べ物で時間取るだろうから…そんな感じかな?晩御飯はあそこに見える大衆食堂っぽいところにしようか。」


「武器と防具は今まだこのままで大丈夫だから慌てないしね。明日、リーナさんにまたいろいろ聞いてみよ!」


まずはフレージア商会だな。どんなものが流通して値段がどのぐらいかも知りたい。屋台での値段を考えたら日本とそれ程価値に差はないのかな?もしくは流通の関係で極端に高かったり安かったりするのかな?

噴水で少し汚れた手を洗い北馬車通りに向かってシホと手を繋ぎ、歩き出した。









お読みいただきありがとうございました。


読んでみて、面白かったと思ってくれて評価してくださると嬉しいです。

あと、キーワードとかで「これを加えるといいよ〜」等の助言なんかあると助かります。

不定期になるとは思いますができる限り書き続けていきますので、よろしくお願いします。

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