プロローグ
俺の人生はひとことで表すと「平凡」だろう。学校での成績は平均より少しだけ良い程度。運動神経は中の下くらいで、親しい友達も数人いる、普通の高校2年生だった。このまま生きていたらサラリーマンにでもなって一生、趣味がラノベを読むことぐらいの平凡な暮らしを送っていただろう。しかし、そんな暮らしすらもせずに僕の一生は終わりを迎えてしまった。
夏休みのある日の夜、ネット投稿のラノベを読んでいると俺、鈴木健斗は何となくお腹がすいてきたのでコンビニに軽食でも買いに行こうかと思って外へ出た。その道中、信号を渡ってるとき、どこからか
「おい!危ねえぞ」
という声がどこからか聞こえてきて横から眩しい光が目にはいってきた。そちらの方を見ると、運転手が酔っぱらっているのだろう、蛇行運転しているトラックが高速でこちらに向かってきていた。
「うわっ」
俺は急いで走り、何とか避けることができた。そして安心できたのも束の間トラックの後ろから高速で追いかけてきていたパトカーにひかれてしまった。そしてその衝撃で俺は平凡な人生を送ることもなく死んでしまった。
目を開けると俺は大きなベッドの上にいた。