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〜若者の若者による若者の為の世界〜  作者: nawayo784
若者だけの世界
2/9

Black out


「ミシッ。」


 頭を洗ってる最中に、鏡の奥の方で、何かが軋む音がした。


「ミシッ。ミシミシッ......。」


(小学生の頃に建てた家だから、そろそろガタがきてもおかしくないだろう。)


「ミシッ。ガタガタガタガタッ。ドゴーーーーーーーーーーーン。」


「..........⁉︎」


 あまりの爆音に、ビクッと飛び上がった。


(なんだっ、地震か? はやく外に出なきゃ!!)


 しかし、シャンプーをしているため、目が開けられず、咄嗟に外に避難することは叶わなかった。


(やばい!! 早くシャンプーを流さなきゃ。)


 急いでシャワーを取り、自らの頭に近付けた。


「シャーーーーーーーッ。シャーーッ。シャーッ。

 シャッ。」


 その爆音から、10秒も経たないうちに、シャワーが止まってしまった。


(うわーっ。止まっちまったよ。なんだよ。クソッ。)


 幸いこの7秒間でシャンプーの大部分が流れ落ちていた。


 ようやく、目を開けられる。

 そして、眼を開けた。


( なんだっ???????????)


1秒


目を開けた先には深い深い暗闇であった。

いや、あるはずのものがないっていう表現が正しいのだろうか。


なんだか宙に浮く感覚で、先程までそこにあったシャンプー、洗顔クリーム、髭剃り、鏡 全てがそこにはない。


2秒


軽くピリピリと頭痛を感じる。まるで車酔いのようだ。吐き気がする。


3秒


背中に悪寒が走る。体調不良というよりも、絶叫アトラクションで急斜面を降ってるようなもっと鋭いものだ。意識が遠のいていく。



 すると、突然何の前触れもなく、向こうの方から眩い光が訪れ、その暗闇は明けた。


(あーー、あたまいてぇー。どうしたんだよ。)


 先程の暗闇は幻覚だったかのように、その目には元通りの光景が戻っていた。


(汗かきすぎたから、脱水症状が出たのか。労災だよ。労災。。。)


 シャワーを手に取り、僅かに残ったシャンプーを流そうとすると、シャワーのひねりは開いたままであった。


(シャワーが出てない。おい。なんかおかしいぞ。)


 何か不吉な事を感じ取った友哉は、急いで洗面所を後にした。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


お読みいただき、ありがとうございます。


少しでも続きが気になった方は、ブクマ登録、感想、評価を頂けると嬉しいです。


よろしくお願い致します。


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