労働時間1時間:ドタバタアルバイトたちの1日
ここはどこにでもあるカメラ屋さん。
そのお店のアルバイト達の物語。
「阪田さん、年賀状のプリント頼んでもいい?」
「・・・はい。」
新人アルバイト3人衆の1人阪田恵実(さかためぐみ・通称『メグ』)はこの時期年賀状や喪中はがきの打ち込みと主にプリントを担当している。
「永崎君、レジ頼んだよ。」
「は〜い。」
3人衆の2人目永崎涼介(ながさきりょうすけ・通称『涼介』)は自称接客の天才。今まで接客業を渡り歩いてきた。
「鈴原君、裏でデジカメプリントお願いね。」
3人衆の大トリ鈴原海斗(すずはらかいと・通称『海斗』)はラボ(デジカメプリントなどをするところ)を主に担当。
この仕事以外に接客やレジ打ちもする。
「メグ〜、明日渡しの年賀状すぐできる?」
「何枚?」
「300枚。」
「・・・・今7:30でしょ?無理!せめて明後日渡し。」
「頼むよ!!」
彼は3人の先輩である飯沼友幸(いいぬまともゆき・通称『友幸』)
バイト歴が長く、時期社員候補(本人は否定中)
「だって、明日渡しがこれだけ残ってるんだよ!?それ飛び込みでしょ?」
「だからさ〜そこをなんとか・・。」
2人のケンカが持続中。
「メグ、いいからそれとりあえずやれよ。明日学校休みだし、残業しろ。」
「わかった、やる!」
「ありがとう!メグ、優しい。」
袋をジッと見て一言。
「海斗、そう言ったからには私の仕事が終わるまで待ってくれるんでしょ!?」
「はい、はい。待ってるから。」
カウンターにて。
「和臣〜、ゴミ捨て行って来て。」
「えっ?俺が行くの?」
「だって、俺売り上げ数えてるし、店長裏だし、滝口さん休憩だし・・・。」
ゴミ捨てを微妙に拒否したのは尾崎和臣(おざきかずおみ・通称『尾崎』飯沼のみ『和臣』)
「え〜・・・。」
「じゃあいいよ!!俺が行くよ!!!和臣のバカ!!」
そう言って台車をダッシュで押していく飯沼。
「お金置いたまま?」
「尾崎さん、これ店長が渡しといてくれって。」
「永崎君、友幸の仕事やってくれない?」
「売り上げ数え?」
「うん。」
「しょうがないな・・・。」
男2人がレジ担当。
「涼介・・・メグをどうにかしてくれ。」
「どうした?」
「飛び込み300枚の年賀に半ギレ。」
「それ誰が担当?」
「友幸さん。」
「友幸さんバカだ〜!!」
ラボでは阪田が半ギレで300枚の年賀をプリントしていました。