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「あぁ、そういえば源殿と風音殿から手紙を預かっておったのを忘れていた。雪殿にとことずかっております。どうぞ」
王様がそう言って私に2枚の手紙を渡してきた。
手紙には二つとも雪へと書いてあった。さて、どちらから見るべきか・・・。ぶっちゃけたところ父の事を考えると今にも怒りを抑えられそうにないから母のから見ることにしよう。
『雪ちゃんへ
今頃、帝国で説明を受けているとこだと思います。ビックリさせてしまってごめんなさい。でもね、今回のことはとても私たちにとっても良い方向に行くことになると思ったから、あの人のことは許してあげて。今回は私も同意したことだから安心してください。
そこでね、手紙の本題なんだけど雪ちゃんに朗報よ!!
ダメ元でね王様に相談してみたんだけど・・・、雪ちゃん好きな人今いないでしょう?だからそこに居る帝国の王子様に雪ちゃんが恋をして好きになっちゃって、その思い人の王子様も雪ちゃんが好きなら結婚してもいいのか聞いてみたら喜んでって帰ってきたのよ!!しかも本人たちが良ければ正室に迎えるって言ってくれたのよ!!雪ちゃん頑張ってね!!ママは応援してます!!
貴方のママの風音より』
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どうしよう・・・。
今までは父も憎かったけど母も憎くなってしまった・・・。
しかもさりげなくママを強調してるし・・・。
うん、次は父のを見てみようか・・・。
『雪へ
お前のことだから母さんの手紙を先に読んだと思って手紙を書いた。
王子様と結ばれるのはパパは許さん。基本私達は恋愛結婚だがほかの国の王族なんて許さん。奴等は正室と側室なんて分けて妻を何人も持ついけ好かない奴らだ。奴らの妻なんかになったらきっと雪は悲しむから本人の意思というのは分かっているが王族なんて止めたほうがいいぞ。最終的には雪が決めることだがよく考えておけ。
お前を愛するパパより』
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なに・・・。
2人して勝手なこと書いてんだあのダメ両親めええええええええええええええええええ!!
しかも父までパパを強調してるし!!どんだけ言わせたいんだ!!
「どうした?雪。何が書いてあった?」
相当怒り狂っていた顔をしていたのだろう龍騎がそう言い火蓮と一緒に顔をのぞき込んできた。
私は手紙をはいと言って渡した。
すると2人は顔がどんどん微妙な顔をしていき読み終わった頃には私に同情の眼差しを向けていた。
あまりにも心配だったので私は恐る恐る王様に聞いてみた。
「あの~、この内容を皆様知っていらっしゃるのですか?」
「ああ!!無論だ。この場にいるものは皆知っておるぞ」
私はその瞬間ここに来たことをもの凄く後悔した。
「兄上、姉上申し訳ありませんが今すぐにでも国へ帰らないと!!お線香を上げるのを忘れていましたわ。すぐにでもあげなければ心が落ち着きそうにもありませんもの」
私は心からの笑みを浮かべてそう言った。
そうすると兄と姉は困ったように言ってきた。
「待て、雪、お前の気持ちはわかる。だが、俺たちは任務という名目でここにいるんだ。だからせめて任務を遂行しよう。家に帰ったら俺も線香上げるの手伝うから」
「そうよ雪!!むしろ良いことじゃない!!こんなチャンスないわよ!!貴方と啓介はそんな関係じゃないのでしょう?なら出会いの一つとして受け入れればいいのよ!!」
「良いこと・・・?何処がですか姉上・・・。私はまだ12才ですよ・・・。」
この時私はとても怖かったのだろう王族の人が少し怯えていて兄と姉も戸惑っていた。
「私は12才で恋愛をするつもりは到底ありません。そもそも恋愛なんて縁のないものをどうすれば出来るんでしょうね?私は恋をしたことがありません。だから恋をしろと言うかもしれませんが12才でそれをする予定はございませんのでそこをどうぞ理解してください」
もう最後の言葉を言った時帝国の王族の皆さんはとても呆気にとらた顔をしていた。
それもそうだろう、彼らからしてみれば12才はもう立派な政略結婚の道具として扱われる年齢だ。そんな娘が恋愛したくないだとは今まで聞いたこともないのだろう。逆に恋愛したいと考えるはずだ。政略結婚すれば相手が嫌いでも耐えなければならない。せめて一生に一度でもと考えるはずだ。
そんな子供が恋愛したくないというのだから彼らには不思議で仕方がないのだろう。
もうそろそろここにいるのが限界になってきた私はそろそろ部屋に行きたいと言うと少し戸惑っていた王様が反応して案内役の人を呼んでくれた。
その人について行って部屋で休んだ。
兄と姉はその間ずっと同情の視線をこちらに向けていた。
母さんも結構父さんと似たところがあります。
主人公が本当かわいそうです。
啓介も不憫で仕方ないです。




