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「本日、依頼されました魔物、魔獣の退治完了いたしました。もう被害が出ることは無いかと思われます。今回の依頼で退治した魔物と魔獣は街を襲った者だけですのでそこはご了承ください。生態系を壊すわけにはいきませんので」
私は目の前に座っているアレク王に向かって話した。
私の言葉を聞いたときアレク王は何やら頭を抱えて悩んでいるようだった。
どうしたのだろうと思っていると、「お主達はもう帰るのか?」と聞いてきた。
なるほど、この人は私達にまだ帰って欲しくないそうだ。
だがしかし、もうそろそろ家に帰ってお風呂に入りたい。
そう、今まで触れてないけどココにはお風呂がなくて、変わりにシャワーがある。
でも流石に依頼も終わったのだから湯船に入りたいものだ。
だから早く帰りたいし、ココに何時までも居たら何か色んな意味で危ない気がする・・・。
主にシェリーとかシェリーとかシェリーとかという理由で。
「はい、明日にはココを発つつもりです」
「・・・、そうか。明日の・・・明日の何時頃に行くのだ?」
「明日の朝、騎士団との訓練が終わりましたら行きます」
そう言った後アレク王は何やら考えるようにしていたが、やがて「分かった、もういいぞ」と言ってこの部屋から出ていった。
その後私も部屋に戻って荷物の準備をした。
その日の夜、
またしょうこにもなく侍女が部屋にやって来た。
しかし、また一瞬にして死んでしまった。
首と胴体を真っ二つにして・・・。
「毒の臭いがしたと思ったら・・・。またですか・・・。まだ私達に不満を持っている人が居るということですね」
雪が殺した侍女は手に毒を塗ったナイフを持っていた。
「まあ、こんな所とも明日でお別れです」
そう言った後、雪はまた眠りについた。