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隠里の姫  作者: 柊 つばさ
帝国編
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18

「なあ雪、ここは何処だ?」



部屋に帰って少しシェリーの事で頭を整理しようとしていたら紅蓮がいきなりそう聞いてきた。




「?言ってませんでしたっけ?ここは帝国のお城、つまりは・・・王宮て言ったほうが良かったですか?」



「王宮?それは人間の一部の奴しか住めないところか?」



「はい、そうですね。人間の中の比較的権力を持っている人達だけが住むことを許されている所です」



やっぱり神獣だからあまりよくは知らないみたいだけど、紅蓮は神獣の中では結構知っている方なのだそうな。というか神獣で人間の事をそんなに知ろうと思うのがあまりいないみたいだ。そこは流石は紅蓮なのだろう。群れに憧れているだけの事はある。



「それにしても、やはり人間は面白いな」



「そうかい?そうとは思わないのだけれどね。やっぱり神獣とはいろいろ違うのかい?」



紅蓮の呟く声に反応して龍騎がそう聞くと「全然違うよ」と返してきた。



「だって神獣は群れないからね。それに縄張り争いとかもないんだよ。少し年功序列なところがあってね。何処にどの神獣がいるのか分かるんだよ。それで年の高い神獣を優先的に縄張りが決まっていくんだ。力は関係ないんだよ、個体によってそれぞれ力の差はあるけど力ずくなんてやったらそれこそ他の神獣から攻撃を喰らって死んじゃうね。一番歳上なのはやっぱり有名な聖域なのだよ、その次は混沌だな」



・・・、神獣皆からフルボッコとか嫌すぎる・・・。それに、年功序列とかへんに日本と似てない?



それと、混沌って言うのは混沌の闇を司る神獣で姿は巨大な蜘蛛だそうな。瘴気を出してる元だとも言われてるみたいだけれども本当は違うんだってさ。瘴気は何処から出ているのか分かってないんだよ。ちなみに紅蓮は比較的若い方なのだそうな。後に生まれてくるものほど幻想的なのだそうな。ユニコーンだとか、貘だとか、日本の竜みたいなのとからしい。・・・まあ、それでも人間にしてみたら十分年いってるんだけどね・・・。



神獣には神獣の事情があるというわけでまあ、そんなことは置いといてだ、取り敢えず森を抜けてきたときに何時の間にやら紅蓮は私との契約を守って魔物や魔獣にもう命令を出していたらしいのでこれから紅蓮をどこに連れていくのかまた、紅蓮をどんな風に連れていくのか人型だからそのところは何とかなりそうだけれど・・・、人間の常識を知らないんだよな・・・紅蓮。


まずはそこからか・・・。

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